雨ん坊主
あめんぼうず
群馬県高崎市
(旧倉渕村)
 登山日2011年 
5月3日
標高1295m
  雨ん坊主 山頂

●久しぶりの山歩き

 3月に竜ヶ岳に登って、月の後半には笹塒山に登ろうと思っていたら、東日本大震災が起きて、山どころではなくなってしまった。


 連日流れる悲惨な状況、ガソリン不足に停電、原発問題と、あっという間に5月に成ってしまった。


 久しぶりに遊びに来ていた、Hさんを山に誘う、候補としては、笹塒山と雨ん坊主。


 変わった名前の”雨ん坊主”に行ってみたいというので、出かけることにした。


 県道長野原・倉渕線のはまゆう山荘のところから、林道赤沢線に入り、林道脇の広場に車を停めて、支度をする。


登山口の案内板 道標

●道標が整った登山口

 群馬県烏渕県有林と書かれた立派な案内板がある、案内板でルートを確認して、しおじの森・雨坊主山方面へ向かう、芽吹きの始まった山の、枯葉を踏む柔らかい道を快適に登る、一匹の大きなカモシカが森の中を駆け抜けて行き、しばらくこちらを見ていた。


 登山道には、木の名前を示す案内板が沢山あるが、多くは傷つけられている、中にはばらばらに成ったものもある、熊の仕業ということだ、念のために熊よけの鈴をザックにつけてある。


 登っている途中、遠くの方でガサガサという音を聞いたのでそちらを見ると、黒いものが動いたような気がした、熊だったのか、猪だったのか、ずいぶん長いこと山を歩いているが、どちらにも会ったことは無い。


 高度を上げていくと、下に県道と、はまゆう山荘の青い屋根が見えてくる、登山道右側には、深い谷を挟んで立派な山容の角落山が、見えてきた。


角落山が見える

●登山道は解りやすい

 明瞭に付けられている登山道は、だいぶ前に整備されたみたいだが、あまり歩かれていないようだ、1115m峰はいつの間にか通り過ぎてしまった。


 両側の切れ落ちた狭い尾根を抜け、休憩後、一旦大きく下り、右側に枯れた滝のある丸太の階段が付けられた急登を登る。


涸れ滝の脇を登る 正面に雨ん坊主

 1220m峰を回り込むと、笹原の中正面に目指す雨ん坊主が見えてきた、木の枝などに捕まりながら最後の急登を登ると、広い山頂に着いた。


●広い山頂、お天気がよければ...

広い雨ん坊主山頂 浅間隠山

 山頂には石祠と、沢山の山名板がある、北側ちょうど浅間隠山の方面だけ開けているが、後は木々に覆われている。


 樹林越しに、残雪の浅間山が薄っすらと望まれた。


薄っすらと浅間山

●無線の飛びは良い

 お昼には少し早かったが、430のアンテナを組み立てて、食事をしながら、聞いていると、埼玉県の移動局のCQが聞こえてきた。


 呼んでみると、59で取ってもらえた、曇っていて全く見えないが、南側のロケーションは良いようである。


 その後、いつもお世話になっている、南牧村移動の、NさんのCQが聞こえたので、交信してもらった。


 山頂直下の急斜面を慎重に下り、帰りは登って来たルートを、忠実に戻った、途中、一本のツツジが綺麗に咲いていた。


綺麗なツツジが咲いていた

●記録

 林道 7:34 -(1:08)- 8:42 休憩 8:49 -(0:57)- 9:46 雨ん坊主山頂 10:43 -(1:54)- 12:37 林道