三国山 みくにやま |
高天ヶ原山 たかまがはらやま |
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登山日2010年6月6日 | ||
標高1830m | 標高1978m | |
長野県南佐久郡川上村 | 群馬県多野郡上野村 | |
三国山から高天ヶ原山を望む |
●群馬県に二つの三国山
私の知る限り、群馬県には二つの三国山がある、一つは、群馬県と新潟県の県境にある三国山で、三国街道にある山なので三国山と呼ばれたのかもしれない、もうひとつは、文字どうり三つの国、群馬、埼玉、長野の県境にある三国山である。
こちらの三国山は、山頂移動の局とQSOしたこともあって、気になっていたが、山深く遠いという事もあり、なかなか行く機会の無い山であった。
埼玉県の秩父から長野県の川上村に、抜ける中津川林道があるが、埼玉側は未舗装なので、行くとすれば、長野、川上村から入るしか無いと、思っていた。
入梅前の好天が予想される日、谷川連邦に行こうと思っていたが、気管支炎で体調がいまいちである。
もう少し楽なところへと、三国山に登って、近くの、大弛峠や瑞垣山の登山口の駐車場など、長野、山梨の山の偵察をかねて出かけることにした。
●初めて行く川上村
八ヶ岳方面に行くのに、佐久まで上信越道で行った事があるが、あまり時間短縮にはならなかった、下仁田で高速道路を下りれば、一番効率が良さそうなので、今回は下仁田インターで下りて、国道254で佐久方面へ出た。
臼田町で141号へ乗り、ナビの指示に従って、海ノ口辺りから、川上村へ入る、道が狭く曲がりくねっていてあまり良くない。
国道141号から川上村に入る道はいくつかあるが、どの道も峠を越えるような道で、分かりにくい、あまり快適で無いような気がする。
海ノ口の市場の十字路から向かうのがよさそうだが、ナビは古い道ばかり案内するので、効率が悪い。 この辺りから見える男山(1851m)は立派な山容で登行意欲をそそる、川上村は南と北に山が迫る狭い土地であるにもかかわらず、平らなところはほとんどがレタス畑で、立派な家が沢山あり、豊かそうだ。 レタス畑の中を通る道は川上郷で十文字峠への道と分かれ、狭くなり、大きく迂回して山の中へ入り、三国峠へと続く、開墾されたレタス畑が山間部まで入り込んでいるのには驚く。 |
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川上村のレタス畑 |
三国峠までは、オフロードバイクが多く、ところどころ簡易舗装がはげた狭い道を注意深く登っていくとやがて三国峠に着いた。
峠の先は埼玉県で、未舗装の悪路が続いている、両神山のでこぼこした山容が望める。
三国峠 | 三国山山頂で |
●まずは三国山へ
支度をして、トイレの脇から尾根に上がる、急登をのぼり、岩場を越えると見晴らしの良いところに出た、写真を撮って、歩き出すと、すぐに三国山の山頂に出てしまった、30分もかからない。
記念写真を撮って、辺りを見ると、西のほうに明瞭なピークが見える、エアリアマップによるとショナミの頭のようだ、この山は呼び名が幾つかある、ショナミ川の水源なので”ショナミの頭”、群馬県からの呼び名は”高天ヶ原山”、”蟻が峰”は信州側からの呼び名のようである、一時間もあれば行けそうに見えたので、行ってみることにする。
●藪にてこずる
三国山から先に進むと、すぐに岩場の下りがあり、その後、尾根は下っていく、さらに行くとササ藪が出てきた、藪の中所どころにテープがあってルートは分かりやすいが、埃っぽいササが深くなり、登りもきつくなってくる、疲れてくると、ザックの重さも気にかかるし、ササダニも心配になってきた。
埃っぽい藪 | 急な尾根 |
休みたくても、藪の中では、休む気にもならない、少し藪が切れたところで一息入れて、上りだすと、藪が切れて、広い尾根の急登になった、あたりが見えるだけで、気分も楽になる、やがて山頂が見えてきた、話し声が聞こえたとおもったら、高天ヶ原山(たかまがはらやま)の山頂に出た。
4名ほどの登山者がいて、御巣鷹の尾根から登って来たようだ。
細長い山頂には”蟻が峰”の標識があり、南側が開けていて、眼下には白いビニールカバーのレタス畑が広がり、南に見えるのは小川山のようである。 しばらく経つと、先行の登山者は、西の方へ戻って行き、山頂は私一人になったので、1200MHzと430MHzでQSO、腹ごしらえをして、早々に戻ることにした。 下りは登りより、迷いやすく、テープを見失って戻ることが3回くらいあった。 |
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高天ヶ原山山頂 |
岩山の基部で休み、三国山の山頂で、再び無線を楽しみ、三国峠に戻った。
●記録
三国峠 10:17 -(0:25)- 10:42 三国山 10:50 -(1:15)- 12:05 高天ヶ原山 13:08 -(1:17)- 14:25 休息 4:31 -(0:04)- 14:35
三国山 15:02 - (0:15)- 15:17 三国峠