山急山から松井田方面の展望
山急山
さんきゅうざん
登山日2009年
5月2日
標高991m
群馬県安中市
  山急山から松井田方面の展望

●山急山移動局と交信

 今年三月の休みの日、家でNETなどをしていると、430MHzの無線機から、伊勢崎のMさんのCQが聞こえた。


 安中市の山急山に登っている、早速お声がけ、山の様子などを聞くと、展望が良く、さほど危険な所はないというレポートをいただいた。


雪や氷があると危ないので、暖かく成ったら行こうと思っていた。


五月の連休に入って天気も良いので山急山に登ろうと出かけてみた。


碓井バイパスの上信越道の橋脚の所を鋭角に曲がり、林道に入る、しばらく行くとカーブの所に駐車スペースがあるが、マイナーな山にもかかわらず、すでに青い車が止めてあった。


私の車は、登山口をはさんだ反対側に駐車する。


林道を登り終点の、鉄塔の下から尾根に取り付く、ガレ場の急登だ。


山急山、というだけあってずいぶんと急である。


尾根を登っていくと下って来る人がいた、青い車で来た人かもしれない、この先の山の様子などを聞いてみた、岩場にはロープが有るので、大丈夫との事であった。

急登の尾根

●稜線に登る

 748mのピークはやや広い尾根になっていた、やがて南峰の基部に突き当たるので左側に巻く。


 水が染み出した沢状の所を越えて行くと、稜線の鞍部に上るガレ沢に「山急山」の標識が有る、靴紐を締めなおして進む、タイガーロープが2段に取り付けられている。


 この下を越える 稜線に登るガレ沢「山急山」の標識

 鞍部から下を見ると、岩の間に高速道路が見える。

 稜線に登り上げてまずは左の南峰へ向かう、赤い岩の右を通ると、その先に小ジジ岩、背丈ほどの岩が立っている、良く折れないものだ。


 振り返ると本峰の絶壁が見える。


 南峰は二つに分かれている、直進すると左側に、松井田方面の展望がすばらしい、正面には裏妙義の「丁頭の頭」、げんこつが小さく見える。


赤い岩 南峰

●稜線上は高度感がすごい

 戻って左の峰に行く、やせ尾根を先端まで行ってみたが、高度感がすごく何かつかまるものがないと、不安で立っていられない、 南峰の先まで枝の刈り掃いがしてあった。


 高崎方面からへリコプターが飛んできて、「高岩」の方面へ飛んで行き、しばらくして、谷急山の手前を高崎方面へ飛んでいった、遭難者がいたのだろうか。


 南峰から戻っていよいよ本峰へ、小さな岩峰(ミニ丁頭岩)を左に巻いて行くと、山頂へ着く、少しかすんでいるが、展望は良い、裏妙義の烏帽子岩や、遠く荒船山などが見える。


 三角点に腰掛けて、無線は430MHzで4局、いつものようにラーメンとおにぎりで昼食、天気もよく快適だ。


 山頂を十分楽しんだ後、下りは西へ向かう、浅間山の展望が良い、岩場をロープにつかまって下る。


山頂の三角点 妙義岩桜?

 岩影の所に小さな花が、もしかして「妙義岩桜」、思いがけず可憐な花を見る事が出来た。


 枯葉の積もった尾根を、テープを見つけながら、適当に下るが、所々で道を失うがやがて沢筋に付けられた明瞭な道が現れる。


こんな所を下る 不思議な場所

 杉林の中、蔓が大量に巻き付いた不思議な場所があった。


●記録

 駐車地点 8:41 -(0:49)- 9:30 鞍部手前 9:35 -(0:56)- 10:31 山頂 12:53 -(1:00)- 13:53 登山口