●不動山(フドウヤマ) 標高549m 児玉町と長瀞町の中間
国道254で児玉町から、間瀬小湖方面に行くと、間瀬湖の脇の狭い道には釣りをする人の車がビッシリと停められていた、そのまま登って行くと道が広くなり、展望も良くなってくる、間瀬峠の手前右側に、許可車以外進入禁止と路面に書かれた、林道陣見線がある。
この道は何の為の道なのか、あまり広くはないが全面舗装で展望も良く快適な道である、しかも「不動山」の山頂のすぐ裏を巻いている、「不動山」の登山口はカーブミラーの付けられたカーブの所に小さな案内板があった。
手前には広い作業用の道があり、入り口に杭が立てられて、間に古いワイヤロープが落ちていた、かつてはこの道に入れないようワイヤロープが張られていたものと思われる。
カーブの手前が少し広かったので、そこに車を停め仕度をして歩き始めた。
この作業用の道は不動山の西側を登っている、まわりは檜?の植林地で、2,3mに成長した樹林で展望は無いが、東側には山頂と思われる高まりに高い木が何本か生えている、5分くらい歩くと、トタン屋根の小屋があった、そまま先に行くと道は山頂に向かわないで、下って行くようである。
仕方がないので樹林の間の歩きやすそうな所を山頂目指して登ると、すぐに山頂に飛び出した。
不動山からの展望 | |
不動山山頂 |
山頂には三角点と、朽ち掛けた山頂標識に、苔不動、間瀬峠の方向を示す道標があって、ちょっと荒れた感じの所である。
展望は南は高い木があって全く見えないが、北側は植林された樹林越しに、榛名山や赤城山が霞んで見えていた、西の方に行くと、眼下にゴルフ場や登って来た道が広がり、遠く浅間山が霞んで見え、近くには御荷鉾山、城峰山などが見えて、この方向が一番展望が良いようである。
東の方に行ってみると、間瀬峠に下る道と、陣見山に続く山並みから、児玉の町や、伊勢崎、前橋方面が見渡せる。
私の住んでいる玉村町あたりから南の方に見える低山はこのあたりの山ではないかと思われる。
植林された木がだいぶ大きく成ってきているので、何年かすると樹林に埋もれて全く展望の無い山に成ってしまいそうである。
本日は6mを持ってきたので、ヘンテナを組み立てたが、よろけたときに、釣り竿を踏みつけてしまい割れてしまった。
振り出し式の竿なので割れた部分を下げて太いところで覆ったので何とか運用する事が出来、4局ほどQSOし、次の山に向かうことにした、帰りがてら、ガイドブックにでている山にしては、踏み後がなさ過ぎると不思議に思い道路に出てから、「不動山」と書かれた道標の所に行ってみたら、登山道が付けられていて、そちらを登るのが正解だったようである。
●記録
登山口 9:38 -(0:13)- 9:51 山頂 11:10 -(0:08)- 11:18 登山口
●破風山(ハップサン) 標高626m 秩父郡皆野町
「破風山」は南側の皆野町の方から登ると林道が山頂直下まで通じていて、15分くらいで登れてしまうと聞いていたので、北側から登ろうと思っていた。
林道陣見山線を下り、ちょっと迷ったものの、皆野町の根古屋という地区から、水潜寺をめざすつもりで車を進めると、左側に川を隔てて「満願の湯」という大きな建物があった。
その先の橋の所に関東ふれあいの道の道標があり、道標には「破風山,札立峠」とあったので、道路の広いところに車を駐車して、道標になって歩き始めた。
左に「満願の湯」を見ながら登って行くと、舗装道路に出たので、がっかりしてしまった。
そのまま歩いていくと、道路右側に露岩が出ていて、横に「風戸(ふうと)の鏡肌」という解説板が付けられていた。
何でもこの岩は断層に成っていて、断層が動くときにこすられて表面が滑らかに成ったものだと書かれていて、そんなものかと感心してしまった。
舗装道路は500mほど行くと人家の裏を通って登山道に成った。
ここは人気のある山らしく、ボーイスカウトの子供たちや、中高年の登山者など、何名かの人達が下って来た。
やがて猿岩という岩塊があったのでひと休みした、再び歩き出すと、広い屋根付きの休息所のある三叉路に出てすぐに「破風山」の山頂に着いた。
破風山山頂 |
山頂手前にはアセビの木が沢山あった、数日前のズームイン朝で、アセビの花が満開になっているのを放送していたので、花が見られるかと期待していたが、花はおろかつぼみも見あたらずがっかりしてしまった。
テレビで放映していたのは、四国あたりの事なので、花が咲いていないのは当然であった。
登り始めるとき、札立峠を通ってから山頂に行くものと思っていたのに、水潜寺という寺は無いし、様子が違うのでおかしいと思っていたが、ここでガイドブックのコピーを良く見直したところ、水潜寺の手前の、風戸という所にも登山口があることに気ずき、登ろうと思っていた道と違う道を登って来たことに初めて気がついた、何とも情けない話である。
関東ふれあいの道ということで、疑いもなく登ってしまったのが間違いの始まりであった。
それはともかく、「破風山」の山頂は低山にもかかわらず展望が素晴らしい、正面に雲 を被った「武甲山」があり、眼下には、秩父と皆野の町並みが広がり、粥新田峠のアンテナや「大霧山」など素晴らしい展望である、多くの登山者が来るのもうなずける。
ここで昼食を採り、今度は1200MHzで2局ほどQSOして、山頂を後にする事にした、その間にも何組かの登山者が登って来た。
下りは札立峠から水潜寺に降りて、舗装道路を車の所まで戻った。
●記録
風戸登山口 11:59 -(0:42)- 12:41 猿岩 12:46 -(0:12)- 12:58 破風山山頂 13:48 -(0:21)- 14:09 水潜寺
-(0:16)- 14:25 風戸登山口
帰りがてらにもう一山「陣見山」に登ろうと思って、林道陣見山線に車を進めた。
●陣見山(ジンミヤマ) 標高531m 児玉町と長瀞町の中間
再び林道陣見山線に入り、間瀬峠に出て、長瀞町方面に少し行くと、左側に北武蔵ハイキングコースの道標がある林道の続きがある、此処を陣見山方面に進む。
大きなアンテナのある「陣見山」の南を巻いた当たりに道標があるので、車を路肩に停めて歩き始めた。
テレビの中継所の工事のための道か、広くて車も走れそうだ、5分も歩かないで、テレビ埼玉と児玉テレビの中継所のある山頂に着いた、三角点があるが、当たりは樹林に覆われていて展望は全くダメである、ガイドブックに書いてあった送電線の鉄塔の下に行ってみた。
此処からは長瀞町の町並みが霞んで見え、時折SLの汽笛が聞こえた。
今度は430MHzでCQを出し2局ほどQSOして帰途についた。
林道陣見山線は児玉町に下るまで終始舗装された快適な道で道路脇に桜の木が沢山植えられていたので、桜の咲く頃は素晴らしいのではないかと思われた。
1999年 3月 foxtrot