展望の素晴らしい嵩山(タケヤマ)
標高789m
吾妻郡中之条町
登山日1999年 1月31日

 2年ぶりに風邪をひいてしまった、2週間も休みに何処にも行けず、家でごろごろして過ごした。


●病み上がりに

 まだ鼻詰まりがひどく、せきも出るが、家でごろごろしているのは性に合わない、簡単に行けるところに出かけてみようと、週末にかけてガイドブックを物色する日々が続いた。


 吾妻郡の山がまだ沢山残っている、土曜の晩、地図などを調べていたら寝るのが遅くなってしまい、1月31日(日)朝起きたら8時を過ぎてしまった。


 せっかくの好天でもあるので、とりあえず北に向かって出発することにした。


 中之条を通る度に何時かは登ってみようと思いながら「嵩山」を眺めていたが、こんな時期に丁度良いので行ってみる事にした。


 ところが中之条に着いて、「嵩山」を眺めると、標高の低さに、またもや他の山に行こうかなんていう考えが浮かんでしまった。


●コピーが取れない

 コンビニで食料を仕入れ、130選のコピーを取ろうと思ったら、大量のコピーを取っている人がいて、いつまで待っても取れそうもない、「菅峰・丸岩」当たりを考えていたが、コピーが取れないとちょっと面倒である、「嵩山」だったら案内板も有りそうなので、コピーが無くても大丈夫だろうと思い、出発する事にした。


 登山口の駐車場が見つからず、美野原のゴルフ場の方まで行ってしまい、少し迷ってしまったが、親都神社の、大欅のある整備された立派な駐車場に車を入れる事ができた。


 ここは最近整備されたらしく、綺麗な蕎麦屋と、その裏には大きな蕎麦打ち専用の建物があって、トイレもあり、至れり尽くせりである。


 行政のする事は金に糸目を付けず、立派な建物を立てるものである。


 駐車場の脇にはワイヤが2本、岩峰まで掛けられていて、荷物を運ぶケーブルに使うのかと思ったが、家に帰って以前の「嵩山」に関する紀行文を読んでみたら、鯉のぼりを上げる為の物のようであった。


●130選に習う

 「嵩山」は一回り出来るようなコースが付けられているようであるが、130選に書かれているとおりのコースで行くことにした、というのも、130選のコース取りは、私が過去にいくつか山に登ってみた経験でかなり納得出来るコース取りを紹介しているような気がしているので、最近ではなるべく、書かれているとおりに登ることにしている。


 ところが登り始めると、すぐに枝道が多く、130選を片手に持って歩く羽目になってしまい忌々しいコピー爺だと悪態をつきながら歩いた。


 一升水という案内板が有ったが、岩につららが少しあるだけで、それらしい物は見られなかった、骨岩という分岐が有ったので行ってみたが、南向きの岩場の展望の良い場所に出て、山名標示の案内板が有り、南側は切れ落ちていて、危なそうなので、展望を楽しんだだけで戻ることにした。


●嵩山山頂

 経塚というところから先は鎖が大天狗まで続いていて、「岩櫃山」に似たような感じである、大天狗は360度の展望が得られ、789mという標高を忘れさせてくれる展望の良さだ。


 天気が良いことも手伝って、足利の山を歩いているJA1R** Kさんとレピーターで話しながら、しばらく展望を楽しんだ、特に真っ白な「浅間山」と北側の「白砂山」方面が印象的であった。


 双眼鏡で眺めたが、「白砂山」がどの峰か同定出来ないのが残念であった。


 無線は1200MHzで埼玉の局と430MHzで新宿区の局とQSOする事が出来た。


 帰路は、中天狗、小天狗、と回って、胎内くぐりにも行ってみた。


 狭い岩の割れ目はザックを背負っては通れないので、入り口にザックを置いて、下ってみると、岩の間に鎖と鉄の手すりが取り付けられていた、地震が起きたらどうしようなどと思いながら少し下って南側に岩を巻いて登ると、入り口に戻ることが出来た。


 久しぶりの山歩きは、すこし物足りなかったが、まずまずの山行で、あった。


1999年 1月 foxtrot