シャクナゲが満開、ちょっと遅かった袈裟丸山

 前袈裟丸山(ケサマルヤマ)
標高1878m
後袈裟丸山(ウシロケサマルヤマ)
標高1961m
小丸山(コマルヤマ)
標高1676m
登山日1998年 5月23日
利根村、足尾町
 
前袈裟丸山山頂で

●晴れた日には袈裟丸山が見える

 晴れた日に私の住んでいる玉村町から「赤城山」の東側に「袈裟丸山」を見ることが出来る、いくつかのピークを持つこの山を見ると何時か行ってみたいと思っていた。


 レピーターに良く出ている、JA1***/Kさんは年に何度も「袈裟丸山」に登っているので、いつ頃が「袈裟丸山」に行くのに良いか聞くと、5月下旬から6月初めが雪も無くなるし、花も咲くので良いとの事なので、そろそろかなと思っていた。


 先日ニフティーのパティオで「山と無線」の編集長のNさんが5月15日に「袈裟丸山」に行き、花が満開に成っているとの情報を載せていたので、ちょっと遅いとは思ったが、5月23日友人のH君と出かけることにした。


 「袈裟丸山」は初めてだし、寝釈迦や双輪塔も見たいので「塔の沢コース」で登ろうかと思ったが、一時間も行程を短縮出来るというので、あっさりと「弓の手コース」に変更、折場登山口に車を向けた。


 登山口に着くと、7時前だというのに、既に5,6台の車が止まっていた、仕度をしている間にも、数台の車が到着し、「袈裟丸山」の人気の程がうかがえる。


 丸太の階段を登り急登を登り始める、同行のH君はいきなりの急登なのでちょっと辛そうだ、このあたりの山ツツジは既にしおれかけているが、登るにつれて、白ヤシオや、紫のミツバツツジなどが美しい、左側の刈りはらわれた斜面に出ると緩やかな登りになり、左手奥に滝のような深い沢が流れ落ち、遠く「前袈裟丸山」が望まれる。


 道は再び樹林帯に入る、レピーターではJA1***/Kさんが出ていて、「袈裟丸山」に向かっているとの事で、山頂でのアイボールを約束する。


 しばらく登ると、ツツジが原の展望台に到着し、小休止する。


 ここから賽の河原はすぐだ、満開の花を見ながらのハイキングは最高である、いくつかの登り下りを繰り返すと、「小丸山」に着いた。


 「小丸山」からは西に「袈裟丸山」北に「鋸山」「皇海山」「庚申山」「白根山」などが見える、北側はかなり切れ落ちている、ここから見る袈裟丸山の連なりの東側はかなり急峻のように見える。


 一息入れて最後の登りに、といってもかなりの下りであるが、掛かる。


 下りきったところに黄色に塗られた避難小屋と風に飛ばされないようにロープが掛けられた、トイレがあった。


 前方の山の南側を巻くと、正面に「袈裟丸山」が迫ってくる、一部岩壁が見えて、何処から取り付くのかと思われるような急登だ、木の根に捕まりながら、這いあがるとシャクナゲがあちこちに咲いている。


●袈裟丸山山頂に着く

 急登を休み休み登り上げると緩やかな笹原になり、やっとの事で「前袈裟丸山」1878.2mに到着した。


 天候は雲が多く、展望は殆ど得られないが、雲を通した陽射しが強く、かなり熱くて日影に入りたいようである、JA1***/Kさんは、賽の河原のあたりを登っているようだ。


 一息着いてから、G氏の山頂標識の前で記念撮影をして、「後袈裟丸山」に行ってみることにする。


 樹林帯に入ると辺りは一面のシャクナゲの群落で、すこししおれかけているがおしい、やはり一週間来るのが遅かったようだ、でもこの群落は素晴らしい、これほどの群落は初めてだ、道はシャクナゲの根張りを踏み分けて八反張りに続いている、東側はすっぱりと切れ落ちているようだが、樹木があるので怖さは感じない。


 崩落して危険な場所は両側に足場パイプが打ち込まれて鎖の手すりが付けられているので問題なく通過出来る、そこを過ぎると「後袈裟丸山」への急登だ。


 休み休み急登を登り終えると、1961mの「後袈裟丸山」の山頂に着いた、山頂といっても、標識が有るだけの狭い三叉路で、まわりは樹林帯で休むところもない。


●後袈裟丸山山頂に着く

 仕方がないので、さらに「奥袈裟丸山」方面に数メートル入ったちょっと広い場所で休むことにした。


 おにぎりを一つたいらげて、一息着いてから、1200MHzで栃木県小山市、千葉県佐原市、東京都内と4局ほど交信して、「前袈裟丸山」に戻ることにする。


シャクナゲの群落の中で 盛はちょっと過ぎている

 途中シャクナゲの前で記念撮影などして、「前袈裟丸山」の山頂に戻ると、山頂は大勢の登山者がいる、その中にハンディー機で交信している人がいるので見ると、JA1***/Kさんだった、隣には7K2***/Iさんがいて、挨拶もそこそこに私たちも隣りに陣取ることにした。


 それにしても登山者が多い、いつもはこんなに多くないとKさんも言っている、中には80歳くらいの老人もいるようだ、花が目当てで来ているようであるが、確かにそれだけの価値のある山のように思われる。


 私は1200MHzで千葉市や大宮市、横浜市の局と交信、皆さんは昼寝と楽しい一時を過ごし山頂を後にした。


●記録

 折場登山口 6:50 -(0:52)- 7:42 展望台 7:50 -(0:50)- 8:40 小丸山 8:50 -(0:54)- 9:44 前袈裟丸山山頂 9:54 -(0:30)- 10:24


 後袈裟丸山山頂 11:05 - 前袈裟丸山山頂 13:18 -(2:36)- 15:35 折場登山口




 帰りに大滝を見てきました、落差90m以上あり、滝の前に立派な釣り橋が出来ていて一見の価値有りでした。


大滝をバッグに 大滝

1998年 5月23日 foxtrot