村上山桟敷山

 
村上山(ムラカミヤマ)
標高1747m
桟敷山(サジキヤマ)
標高1916m
吾妻郡嬬恋村
登山日1998年 5月 2日
  村上山山頂

●天気はそれほど悪くない

 「村上山」という山があるのを知ったのは何時の頃か思い出せないが、そんな山もあるのかと感心した思いがある。


 YAMA ROOMの人達が登ったり、「野山を歩く100コース」に紹介されているのを見て、何時かは登ってみようと思っていた。


 連休は天気が悪いとの予報で、山行は難しいと思っていたが、5月2日朝起きるとそんなに悪く無さそうなので、雨具を用意して出かけることにした。


 高崎から倉淵村を通って新緑の二度上峠に向かう、雲は多いものの晴れ間も出てきた、風は強そうだが、なかなかの山日和である、浅間隠山の登山口には既に2台ほど車が駐車している。


 二度上峠を登りきると、嬬恋村から浅間山の展望が素晴らしい、浅間山の山頂は雲の中だが。


 峠の広場にはGPアンテナを上げている車が止まっていた。


 二度上峠を下って北軽井沢の別荘街を抜けて浅間広域農道に向かう、別荘街は道が入り組んでいて、一つ間違うととんでもない方へ行ってしまう。


 広域農道を走ると右前方に見える山が目指す「村上山」のようだ。


 「休暇村鹿沢高原」の駐車場に入り仕度をして歩き始める、ガイドブックに従ってホテルの脇の階段を登り、すぐに左に折れる。


 カラマツ林の中を単調な道が続いている、中高年の登山者を追い越し、下を見たら、エンレイ草が一輪ぽつんと咲いていた。


 登山道脇には刺だらけの、タラノ芽と思われる木が所々にある、一様に先の芽が取られている。


 風は強いが雨が降る気配はなさそうだ、単調な道をひたすら登ると左にテレビのアンテナがあり、その先に東屋があった、東屋の所から湿原に向かう道もある。


 東屋で休んでいると、追い越した中高年の登山者が登って来て、湿原の方へ入っていった。


●村上山山頂

 ここから僅かの登りで立派な山頂標識のある「村上山」山頂に着くことが出来た。


 しかし山頂標識は朽ち始めている、標高はペンキが剥げて良く見ないと判読出来ない、G氏の標識は付けられた木が折れて標識ごと転がっていた。


 山頂からの眺めはなかなか素晴らしい、眼下には嬬恋村のキャベツ畑が広がり、北から「四阿山」「御飯岳」「横手山」「本白根山」野反、白砂方面が見渡せ、西に「浅間隠山」「鼻曲山」などが見える。


 展望は、なかなか良いが、無線のほうは、南東方向に「浅間山」があるのであまり期待できない、430MHzの3エレを東に向けて、いつものように、レピーターで何局か話した後、1200MHzでCQを出してみたがさっぱりである。


 最もこれは予想できたので、50MHzのダイポールを木に吊るしてワッチ、5局ほど交信する事が出来た。


 去りがたい気持ちを押して、記念撮影もそこそこに下山に掛かる、湿原を一回りしてみたが、木道があるだけで何もなし。


 道すがら試しにタラノ芽を摘んでみた、欲が出ると、きょろきょろと辺りをタラノ芽の木を探しながらの歩きで、足元が危ない事おびただしい。


●二つ目は桟敷山

 駐車場に着いて次の山であるが、「角間山」が展望もよくお薦めらしいが、2時間の行程では自信がない、それに天候も下り坂で心配である、「桟敷山」なら何とかなると思い、向かうことにする。


 地蔵峠方面に向かうと鹿沢温泉がありその先の九十番観音の所から舗装された桟敷山林道が東に向かっている、林道に入ると左側に舗装された駐車場があり、丸太の階段の崩れた登山口があった。


 風はあいかわらず強く、頭上は完全に雲に覆われてしまったが、降って来る気配は無さそうだ、登山道はしっかりしていて迷うところは全くない、急な道をひたすら登る。


 一人で山に登ると自然とペースが早くなってしまう、ましてや天候のせいで追い立てられるような気持ちで歩くので疲労が激しい、山頂まで300m展望台150mへの分岐では150mに誘われて展望台に行ってみた。


 どんな素晴らしい展望台が有るのかと思ったら、大きな岩が南側に迫り出しているだけで、何という事もない、湯ノ丸スキー場の残雪が見えるだけで「浅間山」方面は雲の中。


●展望台でエネルギー補給

 疲労の原因は満足な食事を取ってないという事もあるので、おにぎりをインスタントラーメンで流し込みコーヒーを入れて一息着く。


 エネルギー補給は効果てきめん、元気を取り戻して、山頂に向かう。


桟敷山山頂

●桟敷山山頂

 「桟敷山」山頂には石の祠と立派な山頂標識にG氏の標識と遭難碑が2つ もあった、いずれも中央大学ワンダーフォーゲル部の立てた物のようである。


 読んでみると昭和53年丹沢で遭難とある、丹沢で遭難したのが、なんで桟敷山にあるのかよく解らない。


 立派な山頂標識には標高1915mとあるが、エアリアマップには1931mと書いてある。


 ガイドブックに依ると、三角点は山頂より低い、展望台との分岐から薮に入った所にあると書いて有る、標識の標高は三角点の標高で間違っているようだ。


 「桟敷山」からの展望も、北側が開けていて素晴らしい、「村上山」「鍋蓋山」「角間山」が間近に見渡せる。


 無線は430MHzで数局交信、帰りに三角点を確認しようと思って、笹薮のなかに踏み込んでみたが、薮が深く、数歩で諦めて下山することにしました。





●記録

 「村上山」 駐車場 09:10 -(0.42)- 09:52 休憩所 09:57 -(0:07)- 10:04 村上山山頂 12:04 -(0:48)- 12:52 駐車場


 「桟敷山」 駐車場 13:07 -(0:38)- 13:45 展望台 14:05 -(0:05)- 14:10 桟敷山山頂 15:06 -(0:20)- 15:26 駐車場


1998年 5月 foxtrot