尼ヶ禿山鹿俣山

 
尼ヶ禿山(アマガハゲヤマ)
標高1466m
 
鹿俣山(カノマタヤマ)
標高1637m
 
水上町、沼田市
登山日1997年 7月 6日
  尼ヶ禿山から武尊山

●ガイドブックで探す

 梅雨の時期、山はしばらくお休みと思っていたが、連日の猛暑で好天が続くとじっとしていられない、どこか良いところはないかとガイドブックを物色すると、「上州山歩」に尼ヶ禿山と鹿俣山に登るのが出ていたので、ここに行こうと出かけてみた。


 玉原湖に近ずくと、湖畔を回るマラソンがあるらしく、協力を呼びかける立て看板がガードレールに取り付けられている、センターハウスの駐車場に車を入れると、20名程の中高年の団体が案内板の前で記念撮影をして出発していった。


 仕度を始めると、なんと1200MHzのアンテナが無い、家に忘れたようである、これがケチの付けはじめだ、仕方がないので、1200MHzのリグは車に置いて出発することにした。


 センターハウスから舗装された道を下って行くとすぐに「ブナの湧き水」というのがあった。


 観光客が「冷たい冷たい」と騒いでいるが、側溝に突き出たエンビパイプから出ている水なので、標示が無ければただの排水口のようである。


 さらに進むと道路右側に玉原湿原の立派な表示板が有り、木道が森の中に続いている、湿原というが、かなり埋まってしまっていて、雑木林のようだ。


 所々にミズバショウと思われる大きな葉を付けた植物が見られる、木道の脇を良く見るとモウセンゴケもあるようだ。


 湿原を抜けると土手上の林道に出る、林道を左に行くとすぐに舗装された道に出るので、今度は右にしばらく行くと、トンネルに出る、トンネルの手前からが、「尼ヶ禿山」の登山口となっている、沢を越えて急登を登る、ピンク色の幅の広いヤスデがはっているのはあまり気持ちの良い物では無い。


 ガイドブックでは第五鉄塔の下で休もうと書いてあるが、私はトンネルのところで休んでしまったのでそのまま通過した、これが間違いで、休んでいればもう一つの道が発見出来たかもしれないのに、真っ直ぐに進んでしまって、第六鉄塔の方へ行ってしまい、だいぶ遠回りをしてしまった。


●尼ヶ禿山山頂

尼ヶ禿山山頂

 「尼ヶ禿山」は山頂からの展望は、北側は木に覆われているものの、なかなか素晴らしい、ただ日影が無いのが辛い、展望を楽しみ、記念撮影をして、430MHzで数局QSOして、コンビニで仕入れてきた、小分け蕎麦をたいらげて、山頂を後にした。


 時間に余裕が有りそうなので、「鹿俣山」を目指すことにした、帰りは遠回りをせずに登ってきた道を戻り湿原から登り上げた土手上の道を直進し、無線中継塔の脇を通って登って行く、広場があって薮の行き止まりになってしまった。


 しかし右の薮を抜けると立派な道が湿原の方から東へと続いていた。


●ブナの森

 この道を東に向かうとやがて急登になり登り上げた所に標石があった、ここが1303mの地点と思われる、さらに進むと「ブナ平」と思われる素晴らしい樹林帯に成った。


 ブナの大木が繁った樹林の中に快適な道が何処までも続いていて、こんな素晴らしい樹林は初めてだ。


ブナの森 ブナ地蔵

 ブナの大木の根本に幹が盛り上がって、お地蔵さまのように見える「ブナ地蔵」というのがあったので、小休止する事にした。


 樹林帯が終わるとだらだらとした長い長い登りになり玉原スキーパークのゲレンデに出る、このゲレンデは7,8年前に滑った事が有るはずだが、雪が無いせいか、辺りに見覚えは無い、遥か下にスキー場のゲートが良く見える。


●鹿俣山山頂


 この後ゲレンデを何度か横切り、一番上のリフトの裏を回って、やっとの事で、「鹿俣山」の山頂に出た。


鹿俣山山頂 玉原スキーパーク

 山頂からは武尊山の「剣ヶ峰山」「西峰」の鬼岩などが間近に見える、北側は樹林に覆われているが、南の展望は素晴らしい。


 お馴染みG氏の標識が木に取り付けられているのと白い木片のプレートが小枝に掛けられていた。


 記念写真を撮って、430MHzで一局QSOして、早々に下ることにする、というのも空模様が怪しい、山頂に着いたときもぱらぱらと来たが、上空はすっかり黒い雲に覆われてしまった、「剣ヶ峰山」はガスに覆われて見えなくなってしまった。


 下りは玉原スキーパークの方に下り、石楠花のあるピークを越えて下って行くと、いよいよ降ってきた。


 ブナの大木の茂る樹林帯なので、多少の雨は大丈夫で、しばらく我慢していたが、雨足が強くなって来たので、合羽を着ることにした。


 下るにつれて、一度ゲレンデに出た、この辺りはスキーで滑った気がする。


 道は、また樹林帯に入ってしまい真っ直ぐに何処までも下っていく、やがてキャンプ場との分岐に出る、迷ったあげく、まっすぐに下ってしまったが、此処でキャンプ場の方に行って、ゲレンデを横切れば、銅金沢を通ってセンターハウスに出られたのかもしれない。


 さらに下ると、今度は右ペンション村、直進テニスコートの分岐に出た、今度はペンション村の方に行きしばらく行くと、ペンション村に出て、広い通りがあった。


 ところが通りをどちらに行ったらよいか解らない、何となく右に行くと、どうやら正解だったようで、スキー場の横に出た、雨は上がってしまったが合羽を脱ぐのも面倒なので、そのまま車道をひたすら歩いて、センターハウスまで戻った。


 もう少し事前の調査をしておけば楽な山行が出来たと反省の多い山行であった。


●記録

 駐車場 9:15-(0:30)- 9:45 トンネル 9:56 -(0:40)- 10:36 尼ヶ禿山山頂 11:33 -(0:57)- 12:30 ブナ地蔵 12:37


 -(1:02)- 13:39 鹿俣山山頂 14:18 -(1:17)- 15:35 センターハウス駐車場


1997年 7月 foxtrot