上州武尊山 (ジョウシュウホタカサン) |
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標高2158m | |
水上町・川場村 | |
登山日1996年 7月13日 | |
武尊山山頂 |
●去年は台風で
去年、上州武尊山へ登ることを計画したが、台風にじゃまされて叶わなかった。
今年こそJI3M**** Yさんと一緒に登ろうという事に成っていたが、Yさんの方は所属する山岳会で武尊山の予定が組まれ、来週登る事に成ったという、それでは一足お先にということで、行くことにしました。
7月13日、土曜日朝5時半に家を出る、天気は良くなりそうだが、朝靄に隠れて山々が見えない、時間が経てば晴れてくる事を期待して、関越道に乗った。
時間の経過と供に朝靄は晴れて、山々が見えてくる、水上の町に入ると残雪をいただいた谷川岳が美しい、今日は最高の山登りが期待できそうだ。
上ノ原の登山口はすぐに解った、すでに車が2台駐車していて隣にテントが張って有る、中年の女性が2人で撤収しているようだ、車で来たのにわざわざテントまで張るなんてずいぶんまめな人達だと関心してしまった。
仕度をして登り始める、今回は去年シスオペさんが登った時のドキュメントをプリントして持ってきた、それを確認しながらの山登りである、といっても一本道なので迷うようなところは無い、下草がかなり繁っている、しかも朝露に濡れているので、靴の中まで濡れてしまう。
登山道は沢の左右を何回か横断してだんだん急登に成ってくる、実を付けたエンレイソウらしい草が沢山生えている、同じようなので葉が4枚や5枚有るのもあって面白い。
滑りやすい沢筋の道は胃薬の広告ではないが、全くの緑の世界だ、深い緑に覆われているので太陽の日射しはあまり入って来ない、おかげで 暑さはあまり感じない、ときどき下を振り返ると、木々の間から、残雪の谷川連峰が望まれる。
去年台風が来ているときに、Yさんはこの沢筋の道を登ったという、沢は増水してなかったんだろうか、そんな取り留め無いことを考えながら急登の登山道を登って行くとやがて「名倉ノオキ」思われる、ピークに出た、大きな木の根本に真っ白なギンリョウソウが5,6本生えていた。
●避難小屋で
此処からしばらく下ると、案内板の有る裏見の滝からの道と合流し、その先に手小屋沢避難小屋の案内板が現れる、試しに避難小屋におりて小休止を取ることにした。
避難小屋のまわりには使い終わったボンベやジュースの缶などが捨ててあって、マナーの悪さにがっかりする。
登山道はこの先も急登が続き、なかなかペースが上がらない、所々ぬかるんだところがありズボンの裾も泥だらけになってしまった。
この後2,3カ所のロープのある岩場を登り最後の鎖場を登って、道の反対側の岩の上に出てみると、北側の展望が一気に開ける、思わず数枚の写真を撮ってしまった。
ここで一息入れて最後の登りにかかる、山頂が目の前に見えているが、なかなか近ずけない、少し歩いてはひと休み、また少し歩いてはひと休みを繰り返し、やっとの事で山頂に立つことが出来ました。
●武尊山山頂
武尊山山頂から | 同じく武尊山山頂から |
山頂からの展望は好天も手伝って、最高だ、目の前にとんがった剣ヶ峰山、丸く見えるのは赤城の地蔵岳、隣りに黒桧山ちょっと離れて、袈裟丸山の嶺々、皇海山、茶色の岩肌の日光白根、下には丸沼のスキー場も見える、北に向くと、尾瀬の燧ヶ岳、至仏山、山の間に見える湖は、奥利根湖か、谷川連峰は、朝日、白毛門、一ノ倉岳、谷川岳、高いのが仙ノ倉か、天神平も良く見える、マチガ沢の残雪は多いようだ、しばし360度のパノラマを楽しむ、記念に写真を撮って、ポカリスエットでおにぎりを二つほど流し込んでから商売商売。
●無線運用
山頂で物差し八木を掛けようと思うが、適当な物がない、唯一有るのは山名表示板だ、誰も居なければ堂々と使えるが、ちょっと?だいぶ気が引ける、現に山頂には登山者が10人以上も居て写真を撮ったり、食事をしたり思い思いに過ごしている、写真を撮るのに山名表示板は一番のアイテムではないですか。
山頂で適当な物がないか探してみると、当局の登ってきた藤原口の登山道の脇に祭事にでも使ったのか篠の棒が数本有った、一本失敬してこれを端のはい松の茂みにに刺して、アンテナを引っかけ準備完了、まずは3エレ八木をリグに取り付け1200MHzでCQを出すがさっぱり応答が無い。
先週赤城山に行ったときも調子が悪かった、後で解ったが芯線側のエレメントが半田付けをしたところで折れていたようだ、何時もザックのポケットに刺しているが、いつのまにかエレメントが無くなっていた。
そんなことをしていると、ハンディ機を持った人が近ずいて来て、1200MHzのアンテナを見ながら話しかけてきた、なんと2週間ほど前浅間隠山でQRVしていてつながった事のある7M2D** Kさんという方で、山の話やアンテナの話などに花が咲きました。
1200MHzがダメなので430MHzでCQを出すとすごいパイルだ、当局はこういうのに馴れていないのでさばくのも難しい、何局かQSOしていると、JI3M**** Yさんの声も聞こえた、武尊山へ登る件のメールを入れておいたので、ワッチしていてくれたようだ。
私にしては珍しく9局も交信してしまった。
ところが5w送信ではリグが保たない、熱くて触れないどころか、表示の液晶まで黒くなってきた、待機局もたくさんいたようだがQRTに成りました。
今度430MHzでQRVするときは6Vのシールドバッテリーがあるのでそれを使って2w送信にしよう。
帰りは日本武尊の銅像を見て写真など撮りながらのんびりと降りました。
●記録
上ノ原登山口 7:07 -(1:43)- 8:50 手小屋沢避難小屋 9:00 -(1:27)- 10:27 武尊山山頂 12:44 -(1:26)- 14:10 手小屋沢避難小屋
14:20 -(1:50)- 16:10 上ノ原登山口
1996年 7月 foxtrot