小野子山 から 十二ヶ岳 (その1)

雨乞山(アマゴイヤマ)標高931m
小野子山(オノコヤマ)標高1208m
中ノ岳(ナカノタケ)標高1188m
十二ヶ岳(ジュウニガタケ)標高1201m
小野上村、高山村
登山日1996年 5月26日

●事の起こりは6mのアンテナでした

 最近、山と無線のホームページを読ませて戴いておりますが、6mの話題が多く、当局も話題に付いて行くには6mに出る事だと思い、ピコ6を買ってきました、タイミング良くJI3M**** Yさんが6mの移動用のアンテナを作られたというので、拝見させて下さいとメールを送ると、アイボールがてら、小野子山にでも登ってのんびり無線でもという事で話がまとまりました。


 当局が、2人で行くんでしたら、北側の登山口と南側の登山口に車を置いて、通り抜けてしまったらと提案したところ、それなら小野子山と十二ヶ岳をまとめてやってしまってはという事に話がまとまり、5月26日に行くことに成りました。


 朝起きて時計を見ると時はすでに6時20分、約束では6時頃家を出る事になっていたので、ひとこと謝りの連絡をと思い430MHzでYさんを呼んでみるが、応答がない。


 大急ぎで、荷物を車に積み込み、関越側道を渋川方面に急ぐ、途中何度か430MHzで呼ぶが、全く応答なし。


 途中のコンビニででも落ち合いましょうという事になっているが、いくら呼んでも応答が無い、もしかしてYさんは都合が悪くなってしまったのか、出かける前にR-BBSを見ておくんだったと悔やまれました。


●コンビニで合流

 一人で登ってもいいかと思って、国道17号から353号に向かって走ると左側にコンビニが有り、見た事のあるグレーの車が止まっているではありませんか、幸いYさんと此処でアイボールする事が出来ました。


 Yさんも430MHzで呼んでくれたということですが、全く聞こえませんでした、Yさん、同軸ケーブルは大丈夫ですか?


 このコンビニで食料を仕入れ、国道353号を十二ヶ岳の登山口に向かいました。


●十二ヶ岳登山口

 小野上駅を過ぎて次の信号を右折、踏切をわたるとその先に、十二ヶ岳登山口を示す導標がありそれに習って進むと、その先にも幾つかの指導標があり、ケヌキ沢に沿って登る林道の終点に、十二ヶ岳登山口が有りました。


 登山口を確かめて少しバックし橋の所の広場にYさんの車を駐車して、当局の車で小野子山の登山口に向かいました、後で思えばこの時もっと良く登山口を調べておけば、あんな大変な思いをしなくても済んだかもしれませんでしたが、その時は予定より遅れていた事と、登山口の様子などが「群馬の山130選」に書かれているのと一致していたので、先を急ぐことしか考えていませんでした。


●小野子山登山口

 買い忘れていたフイルムをコンビニで買い、30分くらい迷ってしまったが、NHKの中継所のある小野子山の登山口を探し、林道先の広場へYさんの車を置いて、小野子山に向かいました。


 「小野子山登山口」の指導標のある登山道はいきなりの急登で、好天も手伝ってたちまち汗が噴き出してきました、Yさんとアンテナの話などをしながら登ると、やがてNHKの中継所に着き小休止する事にしました、この中継所は出力が3Wで、パラボラがすぐ目の前の榛名山の二ツ岳の方に向いてました。


 此処から登りは幾分楽になり、すぐに南東側の開けた「パラグライダー...」(忘れてしまった!)と書かれた看板のある場所にでました、パラグライダーで此処から飛び出す場所のようでした。


●雨乞山山頂

雨乞山山頂

 登山道は良く踏まれていて迷う所は有りません、Yさんと無線やお仕事のなど話しながら歩いていると、やがて雨乞山(931m)に着きました、山頂は樹林に覆われていて展望は有りません、山頂標識の前で記念撮影をして、当局は1200MHzで、Yさんは430MHzでQSOしました。


 標高からしてあまりロケが良いとも思えませんが、最近は1200MHzでもけっこう相手がいるものです。


●小野子山山頂

小野子山山頂

 雨乞山からはすぐに下りになり、登り下りで都合4つほどのピークを越えると小野子山(1208m)の山頂に立つことが出来ました。


 小野子山の山頂は北側が開けていて霞んだ景色の中に、武尊山、谷川連峰、苗場山とおぼしき、雪に覆われた嶺々が見られました。


 南側は樹林に覆われていてその中に私たちが登って来た道が続いていました。


 北側の斜面に陣取り、まずはビールで乾杯して食事もそこそこにアンテナの設営です、設営といっても、当局は430MHzの自作4エレを組立てスタンドに取り付け、6mは横に有ったツツジの木にワイヤダイポールを引っかけただけで、Yさんは6mのダブルツェプアンテナを木に縛り付けていました。


 ダブルツェプアンテナは長さが6mとちょっと長いですが、テレビフィーダーを使って作ったアンテナなので持ち運びが楽そうでした。


 当局は430MHzと6mと1200MHzで、Yさんは6mと430MHzで無線運用に成りました。


 アンテナも見せてもらったし、QSOもまずまずで当初の目的が達成されつつあるのを感じながら、次の中ノ岳に向かうことにしました。


 以降、十二ヶ岳とその後の大変な目にあったレポートはYさんにバトンタッチです。


十二ヶ岳山頂

●記録


 小野子山登山口 9:03 -(0:13)- 9:16 NHK中継所 9:20 -(0:06)- 9:26 パラグライダー発射台 -(0:29)- 9:55 雨乞山 10:22


 -(0:33)- 10:55 手前のピーク 11:16 -(0:14)- 11:30 小野子山山頂 14:03 →


1996年 5月 foxtrot


注)アイボール は空(無線)で会うのではなく直接会うこと


 QSO 無線用語 Q符号の一つ 無線交信をする事


 この文章は、無線の RBBS から起こしたものです。