三ツ岩岳(ミツイワタケ)
標高1032m
甘楽郡南牧村
登山日1996年 5月 6日

●連休最後は

 連休最後の6日は良い天気に成りそうなのでR-BBSのシスオペさんに妙義の「丁須の頭」でも登りませんかとお誘いしたところ、先約が有るとのことで却下されてしまいました。


 丁須はまたの楽しみに取っておいて、西上州は笠丸山が候補に上がったのですが、今年のヤシオツツジはどうも花の付きが悪いらしい、一度行くと二度目はなかなか行きづらいので、此処も後の楽しみに取っておき、去年7M1H** Hさんが書いていた、三ツ岩岳に行ってみることにしました。


 昭文社のエアリアマップ「西上州.妙義」を見ると、三ツ岩岳のすぐ近くに烏帽子岳も有ります、「群馬の山歩き130選」でコースタイムを調べてみると両方登れそうなので、連休の最後の締めくくりに行ってみることにしました。


 5月6日、朝起きると天気予報のとうり、なかなか良さそうです、7時頃家を出発、吉井のコンビニで食料を仕入れ下仁田へと向かいます。


 南牧村雨沢の三叉路を左折大仁田方面に向かいます、ここ大仁田は以前仕事の関係で何度か来たことが有るのですが、7,8年も前のことなので道路がだいぶ良くなっていました。


 大仁田を過ぎてさらに進むとやがて舗装が切れて、工事中の道になりT字路に突き当たります、正面に左烏帽子岳の案内板が有ったので、三ツ岩岳登山口は右かと思い右折、竜王の里宮を探しながら走るがそれらしい物がない。


 道はやがて下りだしたのでエアリヤマップで調べると、右折したのが間違いと気が付きました。


 戻ってT字路を過ぎるとすぐに重機が止めて有る工事中の広場があり、車が10台位駐車していて、手前右側に竜王の里宮がありその隣に三ツ岩岳登山口が有りました。


 空いているところに車を止めて準備にかかりますが、今日はその前にひとつする事があります。


 最近50MHzの無線機ピコ6を仕入れたのですが、付属のヘリカルホイップではしょうがないので、前夜ダイポールのアンテナを作りました。


●アンテナを作る

 ダイポールといっても、3Dの同軸ケーブルにエレメントとしてビニール被覆の電線をとりつけただけの代物です、半田付けが取れないように同軸との接続部分にナイロンの紐で両エレメントを縛り、両端にもナイロンの紐をセロテープで止めました、無線交信するときはこの紐を木などに縛ってダイポールの完成という訳です、岩山で木など無いときはどうするかということはこの際考えないことにします。


 エレメントの長さは、以前アルミパイプで作ったダイポールと同じにして有るので、OKのはずですが、室内だとSWRがうまく測れません、ここで道路の端の木にアンテナを取り付け、持ってきたSWR計をセット、測定してみたところ、下の周波数で1.5、上の周波数でも1.5うまくアンテナに成っているようです。


 出来たアンテナをザックに放り込んで、バッテリーも忘れないように確認して、登山口へ向かいました、竜王の里宮で無事の祈願も忘れませんでした。


 登山道は沢すじをしばらく登り分岐する所が有るので、「130選」に習って左を選びました、杉の林から稜線に出て、枯れ葉の道を行くとコルに出ます、ここを右に行き、しばらくUP,DOWNを繰り返すと、花は終わってましたが、カタクリの群落が有りました、この当たりからヤシオツツジがチラホラと見られました、その後鎖が欲しくなるような急登を木の根や岩角に捕まりながらよじ登りしばらく行くと、もう一方の登山道と合流し、ひと登りで山頂に立つことが出来ました。


●三ッ岩岳山頂

 山頂は風もなく暖かで、天気がよいことも手伝って、大変すばらしい展望です、四ツ又山、鹿岳、大屋山、毛無岩、立岩、大山や、真っ白な浅間山の頭が経塚山の隣に見られました、数名の登山者が山の話に花を咲かしていましたが、残念ながら、期待したヤシオツツジは疎らに咲いている程度でした。


 山頂の北の石像のある岩峰によじ登って居る人もいました。


 落ちると大変そうなので当局は行きませんでした。


 山頂に有った赤白のポールと木の枝を使って6mのダイポールを張りCQを出すと、矢板市と白根市の2局と交信出来ました、その後山頂には誰も居なくなったので、430MHzの4エレを組み立てて、CQを出したところ、前橋、高崎、太田、寄居町、玉村町、沼田市と6局も呼んでくれました。


 午後の紅茶ならぬ午前の紅茶を飲みながら、楽しいひと時をすごしました。


 烏帽子岳に登る都合が有るので、食事もとらず、降りることにしました。下りはもうひとつの登山道を通ってみましたがこちらもかなりの急斜面で土が滑りやすく転ばないように横向きに歩くようです、それでも足を取られて手を突いたので、泥だらけになってしまいました。


 12時丁度に車の所に着き、沢に下りて手を洗い、おにぎりを二つたいらげて、車を烏帽子岳の登山口の方に進めました。


●記録


 登山口 9:07 -(0:46)- 9:53 コル -(0:24)- 10:17 カタクリの群落 -(0:08)- 山頂 10:25? 時間を取るのを忘れた、無線交信の時間より推定


 山頂 11:32 -(0:28)- 12:00 登山口


●烏帽子岳

 
 
 
烏帽子岳(エボシタケ)
標高1182m 
  烏帽子岳山頂 

 烏帽子岳の登山口の所には数台の駐車スペースがありました。空いているところに車を止めて、丁度下山して来た人に山の様子を聞いてみたところ、「三ツ岩岳より楽だよ、時間は十分あるから登った方がいいよ」と言う声に助けられ、登山道をめざしました。


 後で考えてみたら、”どちらも同じようなもんだ”というのが当局の感想です。


 登山道はこちらもかなりの急登りです、沢筋をゆっくりと登り、直登と群界尾根経由の分岐の所で小休止していると、左側の直登コースから地下足袋の兄んちゃんが すたこらさっさ と下りてきました、どちらの道が楽か聞いてみたところ、左は直登で、右が群界尾根経由、右方が楽だとの事だったので、そちらを登ることに事にしました、帰りに左の道を下りましたが、なるほど、かなりの急斜面でしかもガレ場、半分滑りながら下るようでした。


 右の道を登ると、途中で下山してくる人がいて、すれ違うとき、尾根まで出れば楽に成ると言われましたが、尾根に出ても相変わらずの急斜面、コースタイムの割に登るのが大変な山でした。


●マルから

 尾根を登りあげると、標高1200mのマルと呼ばれる、烏帽子岳より高いピークに出ました。ここは雑木に覆われていて、展望はいまいちです。


 ここからいったん下って登りあげると、標高1182mの烏帽子岳の山頂の立つことが出来ました。


 こちらの展望は三ツ岩岳よりもさらに良好です、すぐ南に天狗岩、浅間山も大きく見えます、えらく話し好きなおばさんがいて、山の話に花が咲きました。


 去年は、この烏帽子岳から三ツ岩岳を見ると、山全体がピンクに染まってとても綺麗だった、去年咲き過ぎたんで今年はダメなんかねーなんて言ってました。


 山頂で430MHzでCQを出したところ、北安曇郡の白馬村から声がかかりました。


 好天に恵まれ連休の最後を飾るにふさわしい大変楽しい山歩きが出来ました。


 ヤシオツツジは来年の楽しみです。


●記録


 登山口 12:18 -(0:40)- 12:58 分岐 小休止 13:06 -(0:26)- 13:32 マル山頂 -(0:18)- 烏帽子岳山頂 13:50? またまた記録するのを忘れた、


 無線交信の時間より 山頂 14:46 -(0:35)- 15:21 駐車場


1996年 5月 foxtrot