離山(ハナレヤマ) |
標高1256m |
北佐久郡軽井沢町 |
矢ヶ崎山(ヤガサキヤマ) |
標高1184m |
軽井沢町、松井田町 |
登山日1995年 9月23日 |
●予定どうりに行かない
9月24日、日曜日にJI3M***1 Yさんと上州武尊山に登る約束をしているが、台風14号が近づいている、このまま行くとたぶん山行きは難しくなる、しからば、雨の落ちてこない23日に何処かに行こう、以前から目を付けていた、軽井沢がシーズンも過ぎて静かになっていると思い、行ってみることにしました。
国道18号で軽井沢を走ると、旧軽井沢と中軽井沢の間、北側に山が有ります、これが離山1255.9mで、軽井沢のガイドブックに依ると『頂上が平で台のような形をしていることからかつて避暑に来た外国人たちは、テーブルマウンテンと呼んでいた。
山頂は離山園地として整備され、望遠鏡や方向指示盤も置かれている..』とあります。
例によって朝起きてからぐずぐずしていたため、出かけるのが10時くらいになってしまいました、18号で軽井沢をめざし、途中のコンビニで弁当を仕入れ、軽井沢に着いたのが12時過ぎになってしまった!
碓氷バイパスから軽井沢に向かい信越線の下をくぐり、旧道の十字路に出ます、ここをまっすぐ行けば6本辻に出られるのですが、ここは進入禁止の為左に折れて離山ロードに入り、適当な所をに左に入り泉里という所に行きました。離山ロードの東部小学校の所に登山口への案内板があります。
このあたりは高級別荘地で、曲がり角にはそれぞれの別荘の所在を示す名前を書いた標識が有って、離山登山口の案内も書いてありますが、「この先行き止まり私有地につき関係者以外進入禁止」などと書いて有るので、当局のような一般平民にはちょっと場違いな感じがして、先に行くのに気が引けました、「こんな所を走っていて”オウム”だったら即逮捕だな」などと配偶者と話ながら、なるべく静かに車を進めました。
●別荘地から
行き止まりの所に山頂まで2Km、熊に注意と書いてあるゲートがあります、まわりには別荘があり、ブルーのポルシェが止めてあったので、少し下に車を止めて、登る事にしました。
登山道は、案内標識によると、管理用道路ということで、幅5mくらいで所々が石畳になったバラス道で、ゲートが閉めてなければ車でも快適に通れる道です。
途中のカーブの所では石畳にする為の工事中でした、15分くらい歩くと大きな案内板があり、左に丸太の階段がついた道が続いていて、東の展望台と道標に書いてあったのでこちらの方に行ってみました。
登り始めるとまわりには草花が沢山咲いていて、5分ほどで、東に展望の開けた所に出ました、ここには方位盤と望遠鏡、すこし上には立派なあずまやが建てられていました、正面には雲にかすむ矢ヶ崎山、眼下には軽井沢の町が見渡せました、雲の多いお天気がまことに残念です。
ここでしばらく展望を楽しんでから、山頂に続く道があったので、そちらに向かいました。
●離山山頂
道は丸太の階段でいったんくだり込み、また登り、岩の間を通り、アップダウンを2、3度繰り返し、1255.9mの山頂に出ました。
こちらにも望遠鏡と方位盤のある展望台があり、近くに三角点があります。
雲の上には浅間山、眼下には中軽井沢の町が間近に見おろせます。
430MHzのメインを聞いていると、山梨の笠取山移動局がCQを出していたので、さっそく呼んでみました、話のうちに今日は黒斑山に登りたかったが、お天気が悪いので笠取山に来てしまったとのこと、ここから黒班山の山頂が見えてますよと言うと、少し残念そうでした。
その後、CQを出すと、東京から富岡に来て畑で芋堀をしているという局とつながりました。
天気が良ければもう少しのんびりしていたかったのですが、風が強くなってきたので下りる事にしました。
ここはもう少し経って、紅葉の時期に成って、お天気が良ければ最高のハイキングが楽しめそうです。
●記録
離山登山口 12:12 -(0:18)- 12:30 東の展望台分岐 -(0:06)- 12:36 東の展望台 -(0:23)- 12:59 離山山頂
13:32 -(0:26)- 13:56 登山口
●矢ヶ崎山に向かう
今日はもう一つ碓井峠を登った所にある、矢ヶ崎山にも登ろうと思っていたので、離山ロードから六本辻を通って旧軽ロータリーに向かい、軽井沢の駅の方に車を走らせると、こちらは人であふれかえっていて、ロータリーから駅前までの道は渋滞で途切れる所も有りません、離山の静けさとは対称的な趣でした。
当局の方は反対方向なのでたいした渋滞でもありませんでしたが、旧18号の方に出たら駅前まで渋滞に巻き込まれたと思われました。
軽井沢の駅前から碓氷峠に向かい、JQ1H** Oさんが書いていた、カーブはもう(イヤヨ)の184番の広場に車を入れて、矢ヶ崎山登山口を探します、鉄塔の下に踏み後がありますがゴミが落ちているだけでどうもそれらしくありません、車でいったん下り次のカーブで反転して、あたりを見ながら登って来ると、鉄塔より少し上の木に矢ヶ崎山登山口の白いプレートが取り付けられていました。
登山道は初めの5,6mが薮で、刺のある木などありましたが、すぐに快適な道になります、この道は鉄塔の管理用の道らしく笹薮の苅りはらった場所などもありました、そしてなんと茸の宝庫です、登山道の脇には沢山の茸が生えてました、シメジに似た物、直径が10cmくらいで高さが15cmくらいあり薄い灰色で形の良いものが7,8本まとめて生えていたり、赤いどくどくしい物など、沢山見られました、草花同様、茸にも何の知識もない当局には取る事も出来ず、ただ眺めるだけでした。
●ゲレンデに出る
登山道を進むと矢ヶ崎峠への分岐を過ぎやがて、スキー場のゲレンデに飛び出しました、その先にまた登山道と思われる所が有ったので、そちらに向かうと再びゲレンデに出ました。
今度は、工事の為の重機が入る広い道に成っていて、いちばん高いところまで行くリフトのさらに上の方に、重機が3台くらい入って盛んに工事をしています、群馬の山歩き130選によると、どうもその当たりに登山道がありすぐに山頂に行けるはずで、その先の木に覆われたところがピークのように見えます。
●スキー場の工事
大きなユンボが轟音と共に山を切り崩していて近づく事も出来ません、リフトの所を通って先の方に行ってみましたが、登山道らしき物は見あたりません。
3時休みになったのか重機の音が止んだので、工事現場に行って作業員に「矢ヶ崎山」は何処ですかと聞いてみたら、ここはスキー場で矢ヶ崎山なんて知らないという返事です、「監督、矢ヶ崎山って知ってるかい、そんな山知らねーやなー」なんて呼びかけていました。
せっかく登ったのにピークを踏めないなんて、なんとも気持ちが治まりません、130選を出して、確認したり、ゲレンデの中の道を下ってあたりを確認したりしましたが、やはり工事中の所に道があったとしか思えませんでした。
仕方がないので、諦めて戻る事にしましたが、途中のゲレンデの中の草原にレジャーシート敷いて遅い昼食にしました、下の方には軽井沢の町がかすんで見えました。
帰り道、鉄塔の下から群馬県側に延びる道があったので行ってみると、いきなり急登になり、すぐに崖に突き当たります、さらに右に踏み後があるのでそちらに行くと、すごい薮の中を踏み後が確認出来て、山頂に向かっているようです、右の下にはリフトの降り口がありました、あまりにも薮がすごいので先に行くのは諦めました。
帰りは工事のガタガタいう音を聞きながら、走るように登山道を下りました。
何年か前、スキーシーズンの走りに、何度かこのスキー場を利用させてもらいましたが、もはやこの山は登山の対象にはならない山に成ってしまったのでしょうか、それとも工事が終わったらまた登山道を付けてくれるのでしょうか。
はたまた、当局が未熟な為に本当の登山道が発見できなかっただけなんでしょうか、なんとも後味の悪い山でした。
●記録
矢ヶ崎山登山口 14:20 -(1:00)- 15:20 スキー場のゲレンデで昼食 -(0:45)- 16:05 登山口
帰りは碓氷峠を下りメガネ橋に登ってみました、橋の下の道の先から左に入ると橋の上に立てるんですね。
さらに下って碓氷湖に降りてみました、ここは最近公園として整備されたようで、立派な遊歩道が出来ています、遊歩道を一周してみました、赤い煉瓦の橋が2本にトンネルまで作られていてお金の掛けかたが半端ではありません、一見の価値有りです。
1995年 9月 foxtrot