榛名山の外輪山、旭岳と三ッ峰山に登る 2024年 3月 4日(月)


 
旭岳(アサヒダケ)
標高1236m
群馬県高崎市
 
三ッ峰山(ミツミネサン)
標高1315m
群馬県高崎市
SOTA JA/GM-045
  駐車場から見る旭岳 旭岳から見る三ッ峰山

● 今度は榛名山へ

 今年は暖冬で山の雪が少なく、なかなか山に行けない。


 そこそこ高い雪山歩きはある程度雪が降って、そこを踏み固めてもらえないと、わたくし程度のレベルでは行くことが出来ない。


 高い山には行けないが、日曜日天気が良さそうなのでどこか山に行きたいと思っていたが、諸事情で出かけられなかった、ならば月曜日に赤城山の黒檜でも歩こうかと調べると、何とか天気は持ちそうだ、毎度赤城山ではなーと思い榛名山はどうかと調べると、最近山座同定で調べていた、旭岳(1236m)に登った記録が YAMAP で見つかった。


 榛名山の松之沢峠の所の駐車場からわずかな時間で登れることが判ったので、近くの三ッ峰山も一緒に登ろうと出かける事にする。


 ”静かな湖畔”のメロディーラインが終わった先を左折、駐車場に入ると車が2台停められていた、立派なトイレは冬季閉鎖中だ、低山なのでチェーンアイゼンで良かろうと手に持って舗装路を松之沢峠方面に行く、除雪した雪山を超えて、榛名神社→ の道標の有る関東ふれあいの道に入り登って行く。


舗装路を松之沢峠へ向かい関東ふれあいの道に入る 日陰なのでそこそこ雪が有る

 雪に踏み跡があるのでルートは問題ない、途中でチェーンアイゼンを付けて旭岳への分岐を確認して登って行くと人の話声が聞こえる、稜線に登ると七曲峠・天神峠バス停の道標が有り、先には三ッ峰山が見える、道標の柱に←旭岳が書き込まれている、ここから関東ふれあいの道を外れ反対の左の斜面を登る。


稜線に登ると関東ふれあいの道の道標が有る 旭岳への登り

 登って行くとペアの登山者が降りて来た、山頂は展望が良いとの事、今日はこの後、鬢櫛山に行くと言って下って行った。


 ここは雪が無くなると、笹藪になりそうだ、急な尾根は右にトラバースして登って行く、樹林が切れて東側の展望が開けたところが有る、眼下にスルス岩が見え、正面には相馬山、後ろには二ツ岳がわずかに見える。


 ちょっとした岩場を木に捕まって登ると旭岳山頂に立つ、山頂は狭いが高い木が無いので360度見渡せる、相馬山と同じようだと思うが、こちらの方が距離も近く簡単でお勧めだ。


● 旭岳山頂

樹林が切れて展望の良い所が有る 狭い旭岳山頂、山名板が立つ

 旭岳の南側は切れ落ちていて、高い木が無いので展望はとても良い。


目の前に黒岩の有る岩峰が有り、相馬原演習場の先に前橋の街が広がる

 岩峰の右の谷には箕郷町に下る道路が有り、さらに右は三ッ峰山への斜面に成っている、この辺りの先の方が高崎市のようだ、晴れていれば素晴らしい展望が広がるだろう。


高崎市方面、谷に箕郷町に下る道路が有る 裏には榛名富士

 早速1200MHzの無線機で CQ を出すと埼玉県は川越市、川口市が2局、志木市と4局交信出来た、平日なのに1200MHzで応答が有るのはうれしい、時間が遅いのですぐに次の三ッ峰山に向けて下山する。


掃部ヶ岳、右は居鞍岳のようだ、榛名湖は凍って無い

 10分ほどで道標の有る分岐に降りる、ここから関東ふれあいの道を行く。


● 三ッ峰山へ

旭岳を下る 分岐を直進し三ッ峰山に向かう

 しばらく行くと木の階段が付けられた登山道になるが、これがなかなかの曲者で、階段と階段の間は雪で見えないが、下は空洞なので踏み抜くとかなり深く注意が必要だ、足をおろして階段が有るか確認しながら歩くのでペースが上がらない、帰りの事を考え階段の部分が解るよう雪を除いたりするとさらにペースが上がらない。


木の階段が曲者 雪の積もった階段を上る

 登り上げて振り返ると、相馬山と右に旭岳が見える、葉が落ちた冬は展望が良い。


振り返ると相馬山と右下に旭岳

 階段を上り終えると広くなっていて関東ふれあいの道は右に曲がるが、三ッ峰山は左への道標が有る、この時期三ッ峰山へ登るもの好きはいないようだ、距離はそれほどないので、意を決して雪の斜面に踏み出す。

 ここまで来ると風が出てきて寒い、少し雪も舞っている。


● ラッセルする

三ッ峰山への分岐トレースが無い テープを頼りに雪の斜面を行く

 テープを頼りに南に行くと斜面は雪の少ない笹の下りになるが、その後は雪のたっぷり残る登りになる、深さは膝位だが、チェーンアイゼンは雪が付いて10cmくらいの団子に成ってしまう、雪のラッセルなんてほとんど初めてだ、距離はそれほどないので何とかなるだろうと、上を見上げてあそこまで、あそこまでと言い聞かせながら、必死に登る。


この足跡は何だろう 登って来た私のトレース

 急斜面を登り稜線に上がると何となく見覚えがある、左が三ッ峰山々頂で右にはルートが無いので行ってはいけないというのを思い出した、調べてみたら三ッ峰山へ登ったのは2000年4月で近くの臥牛山と蛇ヶ岳にも登っていた。


 稜線上を左に行くと待望の三ッ峰山の山頂に着いた。


● 三ッ峰山山頂

やっと三ッ峰山の山頂に着く 石祠と山頂標識だけで展望は無い

 山頂標識の所にザックを下ろし、あたりの雪を踏み固め、シートを敷いて、カップ麺を作る、風が有って寒いので、無線は1200MHzで行田市と430MHzでは良く呼んでくれる富岡市のベテラン局と交信出来たので、すぐに下山する。


山頂から稜線を西に戻る 以外に深いトレース

 帰りは自分のトレースを忠実にたどる、下りは速い、私の歩いた足跡は意外に深かった。


自分のトレースをたどる 関東ふれあいの道まで戻って三ッ峰山を仰ぐ

 登りで階段を見やすくしておいたのが功を奏し踏み抜く事も無く無事駐車場に戻ることが出来た。


駐車場から三ッ峰山

 雪山のラッセルは大変だった、ワカンを持っていけば良かったのかもしれない。


● 記録

 駐車場 10:05 -(0:24)- 10:29 旭岳分岐 -(0:20)- 10:49 旭岳山頂 11:45 -(0:10)- 11:55 分岐 -(0:56)- 12:51 三ッ峰山分岐


 -(0:59)- 13:55 三ッ峰山山頂 14:53 -(0:35)- 15:28 分岐 -(0:19)- 15:47 旭岳分岐 -(0:13)- 16:00 駐車場


登り赤、下り青

2024年 3月 foxtrot