鉢伏山(ハチブセヤマ)
標高1929m
長野県岡谷市
登山日2023年 5月18日
 (木)
  鉢伏山山頂、後ろは美ヶ原

● 気になっていた山

 美ヶ原の王ヶ頭に登ったとき、鉢伏山が正面に大きく見えた、以来いつかは登ってみたいと思っていたが、調べてみるとなかなか行きにくいところだ。


 山頂近くまで林道が通じているらしいが、どこから登れば良いのか良く解らない。


 YAMAPなどで見ると、牛伏(ゴフク)寺の駐車場からのコースが良く登られているが、標高差が千メートルも有るし、群馬県からだと松本市まで車で行くのも大変だ、でも考えていても仕方がないので出かける事にする。


 山の会の仲間と出かけるのなら、交通費は規定が有って気にしないで高速を利用するが、一人で行くとなるとそうもいかない、松本市に行くのに長野市経由ではいかにも遠回りだ、行きの佐久市まで高速を利用、佐久南ICから142号、254号で松本市を目指すが、何と三才山トンネルが補修工事で片側交互通行という事で30分くらいも待たされた、松本市内に入っても、朝のラッシュで時間に掛かり牛伏寺の駐車場まで3時間以上掛かってしまった、こんな事なら中山道経由の方が良かったかもしれない。


牛伏寺の駐車場 いきなりの急坂

 駐車場で急いで支度をして登山道を登る、いきなりの急坂でロープもついている、急坂を登りきると明るい森だが何か霞んでいる、霧が出ているのかと思ったが霧というより砂埃みたいだ、近くに採石場でもあるのだろうか。


 歩いて行くと埃も無くなってきて、鳥のさえずりやキツツキの木をつつく音が聞こえてきて、枯れ葉の積もる良く踏まれた登山道で快適な歩きになる、やがて動物よけのフェンスが有る。


金網のフェンスが有る 天気は良く明るい森を行く

 フェンスは登山道の右側に続いていたがそれも無くなり樹林帯の登りが続き、牛伏寺堂平の標識があり、この辺りに史跡が有ったらしい。


特別史跡、牛伏寺堂平 信濃東信線NO.38、NO.39の標識

 登って行くと右に信濃東信線NO.38、NO.39の標識がある、この道は送電線の巡視路のようだ。


歩き出して1時間、休憩する 樹林が切れて松本市の市街地が見える

 
道標が有る 二輪車禁止、ここは登りがきつくロープが有る

美ヶ原高原ロングトレイルの道標 大山祇命の祭られる分岐

 美ヶ原高原ロングトレイルの道標が有ってここがもう一つの牛伏寺へ下る道の分岐のようだ、先に大山祇命の祭られる石碑とブナの大木が有る。


 分岐を過ぎると一名の登山者が下って来た、でもあまり登山者っぽく無い、何を撮っているのか、カメラで木の上の方を狙っている、登った先で林道のカーブの所に出て、軽トラが停めて有ったので、この車の持ち主だったのかもしれない。


林道に出た、広場に軽トラが停められていた 花はあまり多くない

 舗装された林道を登るとすぐに林道をショートカットする登山道が有る、登って行くと展望が開けて来て、鉢伏山がどんな所か見えて来た、林道は高ボッチ山の方から続いているようだ、山全体が笹原のようで展望が良い。


● 展望は良い

鉢伏山まで2Km 鉢伏山山頂が見えた

こちらは高ボッチ山みたい、左の方には広い湖も見える諏訪湖らしい

山頂まであと少しだいぶ近くなって来て後は舗装路を歩く

 休憩所に行くとおばさんが出てきたので、入山料300円を払う、山頂への道順を聞くと、まっすぐ行って右へ行くとのこと、山頂からは富士山が見えると言われたが、今日は遠くの山は霞んでいて無理っぽい。


 休憩所の先には駐車場が有り、料金は500円トイレは200円。


休憩所と鉢伏山荘 王ヶ頭の手前を飛行機が飛んでいく

 休憩所の前の道を行くと正面に美ヶ原の王ヶ頭が見える、飛行機が飛んで来たが王ヶ頭よりだいぶ低いところを飛んでいるのでびっくりした、長野県消防防災ヘリコプター事故現場の道標の有る十字路を右に行き鉢伏山山頂方面に行くと、一人の登山者が下って来て、後は誰も居ない。


鉢伏山山頂三角点 前鉢伏山

美ケ原の王ヶ鼻と王ヶ頭

 山頂南の方に鳥居が見えるので行ってみると鉢伏神社の石祠が有ってその先に鳥居が有る、松本市の市街地が広がり薄く見えるのは乗鞍岳のようだ。


鉢伏神社の石祠 鳥居が有る、薄く見えるのは乗鞍岳のよう

右の方に見えるのは、穂高岳、槍が岳、常念岳

 霞んでいて良く解らないが、松本市街の上に、北アルプス、穂高連峰、槍ヶ岳、常念岳が見える、左の方には諏訪湖が見えるが富士山はやはり見えなかった、丸い展望台の所にも行ってみたが階段には梯子が置いて有って、登れないようになっていた。


左の方に諏訪湖

 鉢伏山山頂三角点の所に戻ってまず1200MHzでCQを出してみたが残念ながら応答は無かったが、430MHzでCQを出すと、松本市の局が応答してくれた、この局はコールサインを3つ持っているようで、2018年に沖縄県石垣市に居られたときに6エリヤのコールサインで21MHzで交信していただいていた。


 天気はまずまずだが山頂は風が強く、アンテナが風で回されないよう手で押さえながらの運用だった、帰りの事を考えるとゆっくりしていられない、おにぎりを一つ食べて、下山する、途中右に展望台があるので登ってみた。


ここに登ってみた

霧ヶ峰方面、車山のレーダーが見える 蓼科山方面

三峰山? 前鉢伏山との分岐、正面が扉鉱泉方面

 下って行くと、一人の若い女性の登山者が登って行った。


下りは登ったところを忠実にたどる 山頂の丸い展望台が見えた

 やはり標高差が千メートルの登りは大変だったが、登山道は崖なども無く下りはすいすいと早く下ることが出来た、駐車場に戻ると、車が埃だらけで、やっぱり埃か花粉か解らないが沢山舞っているところだった。


 帰りは三才山トンネルを避けて国道20号で塩尻市、岡谷市を通って142号線、中山道で佐久市に出て群馬に帰ったが、長時間の山歩きと車の運転で疲れてしまった。


 鉢伏山は良い山なので今度行くとしたら、20号線の塩尻から、高ボッチ高原に登り、車を置いて高ボッチ山、鉢伏山に登ってみたい、空気の澄む秋か冬が良さそうだ。


● 記録


 牛伏寺駐車場 8:51 -(1:05)- 9:56 休憩 10:01 -(0:39)- 10:40 大山祇命の分岐 -(0:09)- 10:49 道路に出る -(0:47)-


 11:36 管理事務所 -(0:21)- 11:57 鉢伏山山頂 12:59 -(1:01)- 14:00 休憩 14:05 -(0:27)- 14:32 駐車場


カシミール3Dで作る、登り赤、下り青

2023年 5月 foxtrot