粟ヶ岳
(アワガタケ)
標高1293m
新潟県 加茂市・三条市
登山日2022年 5月29日
 (日)
  粟ヶ岳、左から北峰、1264m峰、低いけど山頂

● ヒメサユリを見に

 五月も後半、最後の日曜日は天気が良いという、そろそろ梅雨に入りそうだ、日曜日山に行かずに、梅雨に入ってしまったら、山に行かなかったことを後悔しそうなので、先週に続き山に行く事にする。


 当初、根子岳に登りませんかと、山の会の Y さんを誘うが、新潟の袴腰山のヒメサユリが見たいという、時期からすると、それも有りだなと、根子岳は何時でも登れるので新潟に行く事にする。


 他にメンバーを募るが、お天気を見極めての山行、直前に成ってしまうのでなかなか行ける人が居ない、ヒメサユリの状況を調べると、今年はあまり良く無いようだ、そこで、粟ヶ岳に変更しても大丈夫なように地図と GPX のデータもスマホに入れて出発となる。


 行きの高速で Y さんと相談、はるばる新潟まで行くので、やはり粟ヶ岳に登りたいという事で、粟ヶ岳に登る事にする、25日のレポートにヒメサユリの蕾の写真が載っていたので上手くいけば咲いているのが有るかもしれない、2年前に粟ヶ岳に登ったのは三条市の北五百川からの登山道だったので、今度は加茂市側の中央登山道にする、こちらの方がヒルが少ないような情報だったが、本当にそうなのだろうか。


 粟ヶ岳県民休養地キャンプ場の広い駐車場に車を置く、トイレを借り Yさんに登山カードを書いてもらい、支度をして林道を第二貯水池に向かう、予報どうり天気も良く、今日は絶好の山日和だ。


 
粟ヶ岳県民休養地キャンプ場の案内板、粟ヶ岳(中央登山道)4.8KM 往復6時間!!

 粟ヶ岳の標高は 1293mだが登山口の標高は 200mも無いので、標高差は単純に1100mを越える、累積標高差は1500m以上も有って、群馬県の山ではとても考えられないような山だ。


 案内図のコースタイムは往復 6時間と書いてあるが、これは相当な健脚者でないと無理だろう、一般登山者では8時間でも良いのではと思ってしまう、往復6時間で計画すると大変な事に成ると思われるので、この表記はいかがなものだろう、新潟の人はこれくらいが当たり前なのかな。


● 山頂に向けて出発

キャンプ場から歩き出す 第二貯水池、ダムを渡った先が1合目

ダムを渡った先に1合目の道標があり、いきなりの急登だ、気温はそれほど高くなく、風も有って歩くのには丁度良い。


中央登山道粟ヶ岳に至るの漂柱 良く踏まれた樹林帯の急登を登る

 樹林帯の登山道を登って行く、登山道は下草が刈られ、急な所にはアルミの梯子が有って、良く整備されている。


 ベンチと3合目の道標の有る分岐に着くと、人が居る、トレイルの大会が行われていて、大会のスタッフのようだ、この後ゼッケンを付けたランナーが時々下って来る、急で滑りやすい道を走って下るので、危険そうだ。


● 大栃平

ベンチの有る大栃平に着く、ここは開けていていて展望が良い 南に雪の残る守門岳が素晴らしい

 ベンチで休むと丁度登山者が下って来た、6:00から登ったというが、まだ4時間経ってないのに山頂まで行ってここまで来てしまうとは、それほど若くない人だったが、どれだけ健脚なのか。


 以前に三条市側の登山道を登ったが、こちらの登山道の方が大変だと言っていた。


3段の梯子 小さなイワカガミが沢山咲いている

 この後も急登は続く、三段の梯子の次は鎖場が有って、登って行くと栗庭の頭という展望の良い所が有る、ここにもトレイルのスタッフが居る、途中から今まで見かけなかった、花が沢山咲いているようになる。


タニウツギ サラサドウダン

ヤマツツジ  谷を越えた先に岩場が見える、南の登山道の「午の背」のよ
 うだが

● ヒメサユリが咲く

白い花はナナカマドの花のようだ 早咲のヒメサユリが咲いてました

 急な登山道の両側の藪の中に良く見るとヒメサユリが咲いている、まだ時期としては速いので蕾しか見られないかと思っていたが、嬉しい誤算だ。


  黄色いウツギ、ツクバネウツギ

紫のスミレはアワガタケスミレ? 梯子を登る

● 避難小屋に着く

白いイワカガミとチゴユリ やっと粟ヶ岳ヒュッテ(7合目)に着く

 避難小屋のベンチで休憩する、小屋の北側には残雪が残り、先にはピークが見えるが山頂はまだまだ遠い。


見えるのは北峰 ヒメサユリの蕾が沢山有る

 登って行くと登山口で先に登って行った見覚えのある登山者が下って来る、やはり皆さん健脚のようだ。


オオカメノキ 権ノ神岳への分岐

権ノ神岳 粟ヶ岳、北峰の山頂

 権ノ神岳の分岐のすぐ先に粟ヶ岳北峰の道標が有る、展望の良く成った登山道を登っていると話声が聞こえてくる、1264mのピークの所で後から2名の若い登山者が追いついて来て先に行く、山頂まであと少し。


1264m峰から、山頂まであと少し 山頂は目前

 登って行くと人が居る、「もしかして山頂」、 Yさんが聞いている、やっと粟ヶ岳の山頂に着いた、前に来たときはガスで何も見えなかったが今日は360度見渡せる。


● 粟ヶ岳山頂

山頂の三角点 守門岳をバックに

 広い山頂に沢山の登山者が居る、見ると三脚にロッドアンテナを立てた同業者が居るではないですか、IC-705にパドルも置いてある、JR0***の局長さんで SOTAをやっているかたでした 7MHzに出ていたようですが、それとは別にハンディ機も持っていて、山頂同士、奥の手で交信していただき、私の趣味の名刺をお渡ししました。


 とりあえずこれで、無線は一局出来たので、お握りを食べてから、アンテナを組み立てて無線を聞くと、何度か交信していただいている JK1N** Tさんの CQが聞こえる、富山県のスバリ岳から出ているようだ、信号は弱いが、新潟の局との交信が終わったので呼んでみたが、残念ながら交信には至らなかった。


 その後 CQを出すと、新潟市東区と五泉市の局と交信する事が出来た。


登山口のある貯水池と避難小屋、1264m峰 かすかに雪の飯豊連峰ば見えました

 無線をしていたらいつの間にか登山者の姿が減っている、多くの人は三条市の方から登って来ているようだ、ベンチの所で Yさんがバッテリーの忘れ物を見つけたようで、そばにいた登山者と相談していた、その登山者の方は YAMAP の 豆もち さんという方で、YAMAP に忘れ物の事を書き込まれてました、忘れた方読まれるとよいですね。


 今日は天気が良いが下りも時間が掛かるので、私たちも早々に下山する、登山道にはヒメサユリが沢山有る、これが咲くときに来れたらさながらヒメサユリロード、どれだけ素晴らしいのだろうと想像されるが、もうじき梅雨に入りヒルも元気に成る、山頂までは時間が掛かるので来るのははなかなか難しそうだ。


山頂直下の雪渓の脇を下る タムシバ

これはシラネアオイ? 花の終わった水芭蕉が3株ほどあった

避難小屋までまだまだ遠い、左に袴腰山のピークが見える カタクリが咲く

栗庭の頭  

大栃平から三十三丈滝を狙うが、滝はもっと下の
方かな
第二貯水池に着く

もう駐車場に車は少ない

 やはりこちらにコースの方が険しいようだ、今日は少しだがヒメサユリが見られたし、無線も出来て大満足の山行が楽しめた。



● 記録


 駐車場 8:19 -(0:13)- 8:32 第二貯水池 (1合目)-(0:30)- 9:02 休む 9:06 -(0:09)- 9:15 分岐(3合目) -(0:34)- 9:49 大栃平


 9:57 -(0:35)- 10:32 栗庭 10:42 -(0:26)- 11:08 粟ヶ岳ヒュッテ(7合目) 11:12 -(0:48)- 12:00 粟ヶ岳北峰 -(0:09)-


 12:09 1264m峰 -(0:19)-12:28 粟ヶ岳山頂 13:18 -(0:49)- 14:07 粟ヶ岳ヒュッテ(7合目) 14:15 -(0:49)- 15:04 大栃平


 15:08 -(0:24)- 15:32 分岐(3合目) -(0:37)- 16:09 第二貯水池 (1合目)-(0:19)- 16:28 駐車場


カシミール3Dで作る、登り赤、下り青

右の膝の下あたりに跡が

 家に帰ってから風呂に入ると膝の下あたりに丸い跡が有る事に気が付く、痛くも痒くも無く、出血も無いが、これはヒルだろう、全く気が付かなかった、恐るべし。


 YAMAP を見ていたら山頂で会った無線局さんが見つかった、Taroyan さんで粟ヶ岳を書かれていました。


2022年 5月 foxtrot