伊豆ヶ岳から子の権現(愛宕山)縦走 2022年 5月19日(木) 晴れ曇り


 
伊豆ヶ岳
(イズガタケ)
標高851m
埼玉県飯能市
 
高畑山
(タカハタヤマ)
 標高695m
埼玉県飯能市
 
愛宕山
(アタゴヤマ)
標高660m 
埼玉県飯能市 
  伊豆ヶ岳山頂

● 梅雨入り前のわずかな晴れ間

 最近お天気がパットしない日が続く、何処か山に行きたいが、天気が悪いとなかなか出かけられない。


 そう思っていたらウイークデイが好天に成るようだ、そろそろ高い山も良いが平日だと電波が飛びすぎて、不法局の混信が激しく、無線もままならない、それほど高くない未踏の山を探すと、埼玉県の山が思い浮かぶ、以前芦ヶ久保から正丸駅まで縦走したが、その南の山にも行きたいと思っていた。


 という事で今度は、正丸駅に車を置いて、伊豆ヶ岳は2度目になるが、子の権現を通って西吾野駅に下るルートを歩く事にする。


 YAMAP からGPX データをダウンロードして地図をプリントする、SOTA の山を調べると伊豆ヶ岳が JA/ST-013 で地形図に無いが、愛宕山660mが JA/ST-015(子の権現)に成っている、あと地形図に高畑山695mというのが載っているので、ここで無線運用しようと出かける。


特徴ある屋根の正丸駅 ここは以前歩いている

 正丸駅前駐車場の発券機でナンバーを入力、\500を支払って車を停めて支度をする。


 まずは伊豆ヶ岳を目指すので、駅前を横切って階段を下り西武線のトンネルを通って舗装された道を行く、雑草も刈られていて綺麗な道だ、前に一名登山者が歩いているが、花の写真を撮っている間に私が前を行く事になる。


安産地蔵尊 大倉山コースの分岐、ここは直進する

 天気は良く、小鳥の無き声と、ザックの肩ひものきしむ音以外何も聞こえない、思ったより良いペースで歩けているので、大倉山コースの分岐は直進して正丸峠に行ってみる事にする、以前伊豆ヶ岳から正丸駅に下ったときに、正丸峠を通らなかったので行ってみたいと思っていた。


お申講の祠 正丸峠に登る階段

 良く踏まれた登山道は沢に沿って緩く登って行き歩き易い、追い越した登山者も正丸峠に登るらしく、後から付いて来ている、しばらく登ると若い登山者が早いペースで登って来て追い越して行く、正丸峠が近づくと手摺りの付いた急な階段に成り、峠に有る建物の裏に登る、ここは正丸峠から伊豆ヶ岳に向かう関東ふれあいの道の分岐に成っている。


● 正丸峠

正丸峠の奥村茶屋平日はお休み 茶屋のテラス

 とりあえず、舗装された正丸峠に上がる、車は全く通らない、道路反対側に、旧正丸峠から下って来る道が有る、後から登って来た登山者は舗装路を、げんきプラザ方面に行った、茶屋のテラスからは東京方面らしい展望が開けている、高い山が一つ見えるが何という山だろう。


関東ふれあいの道を伊豆ヶ岳に向かう 道は植林地と自然林のあいだの尾根につけられている

 アミノバイタルで喉を潤してから、茶屋の裏に回り、関東ふれあいの道を伊豆ヶ岳に向かう、広い登山道は樹林帯で展望が得られず単調な歩きが続く、天気は良さそうだが風が有るのでそれほど暑くも無く歩き易い。


小高山山頂 北側の展望

 歩いていくと小高山というピークに着く、北側が一部開けていて山々が見える、帰ってから地図と照らし合わせてみたら二つ並んでいる山、左が二子山で、右に有る山には電波塔があるので847mの無名峰と合うような気がするがどうだろう。


巻き道との分岐、左を行く 五輪山山頂

 小高山から先に進むと巻き道との分岐がある、ここは何となく見覚えが有る、前に伊豆ヶ岳から下ったときは右側の道から下って来たような気がする。


 左の急な方を登って行くと五輪山というピークが有る、ここで一休み、ポカリスエットで喉を潤す、後ろに誰か居るのに気が付くと女性の登山者が後から登って来て、先に下って行く。


● 男坂を登る

ここが男坂、女坂の分岐 男坂の鎖を登る

 伊豆ヶ岳の山頂に登る所に、男坂・女坂が有るというが、前に来たときは気がつかないで、女坂を下ってしまったようだ、今度は男坂を登ってみたいと思っていた、「チャートでできた山」の標識の所に分岐が有ったので、迷わず男坂に行く。


振り返ると展望が良い ここは直登、手がかり足かかりは沢山ある

 岩に太い鎖が付けられているが、斜面の角度はそれほど急でなく、鎖を使えば難なく登れる、周りは樹林帯で高度感もあまりない、でも振り返ると展望は良い。


ここも真ん中を登る 岩に登ると先は切れ落ちて下れず、右を巻く

 最後の岩は登ってみると先が崖で下れない、右の下に巻き道が有る、先でロープが有って、女坂と合流する。


● 伊豆ヶ岳山頂

女坂と合流する 伊豆ヶ岳の山頂の一画に登る

 
  伊豆ヶ岳の山頂標識と三角点、展望は無い

 縦に長い伊豆ヶ岳の山頂の一画に登る、登山者が何名かいるが、木の葉が茂っていて展望はほとんどない、先に進むと山頂標識と三角点が有る、少し戻って、登山者の居ないところにザックを下ろしてアンテナを組み立て、 CQを出すと練馬区、志木市、調布市、熊谷市の局と交信出来た、平日でも無線を聞いている局は結構いるようだ、私のホームページを見てくれていると言ってくれた局がいて、うれしく成ってしまう。


 交信が途切れたところで菓子パンを一つかじって、次の山に向かうべくアンテナをたたむ、山頂を進むと一段下がった所に、左天目指峠、右山伏峠の道標が有る、左に行くと急降下で道が続いている。


分岐を左、天目指峠方面に行く 急な下りの後は急な登り

 樹林帯の登山道を下って行くと、登りに成り、古御岳のピークに着く、ベンチが有るが展望は無い、 道は良く踏まれているが、展望は全くなく、急な下りと登りを繰り返す。


古御岳山頂 右がわ樹林を通して採石場が見えるが、写真には写らない

 右の樹林越しには砕石場が有るようで、重機の動く音と、灰色の斜面が見える、鞍部を通って登り上げると高畑山だった。


● 高畑山

高畑山山頂

 山頂にはベンチが有り、二組の登山者が食事を摂っている、空いているベンチに座って無線を聞くが、ホイップアンテナではあまり聞こえないので、ヤギアンテナを組み立ててみたが、ベンチでは固定できないので、山頂端の方の小さな木にストックを固定して CQを出すと、あきる野市と、千葉館山市の局と交信する事が出来た。


 地図で見ると今日のコースでは丁度半分くらい来たところで、まだまだ先が長いので、すぐに出発する。


鉄塔のケーブルは無く使われて無い? 右に見えるピークは何山だろう

 高畑山から下るとすぐに鉄塔の有る開けたところに出る、でもこの鉄塔は使われて無いのかケーブルが無い、近くにちょっとしたピークが見えるが山名は解らない。


 下って行くと林道工事か、登山道の右側に新しい道が作られているが、入らないようにロープが張られている、林道工事は曲者で過去に苦い経験が有る。


中ノ沢頭と三角点 天目指峠の伝説

 登山道の所に良く判らない道標がある、右側に高く成った所があり分岐に成っている、地図を見ると 622.7m の三角点が有って巻き道が有るようだ、大して高くないので登って行くと、ただの通過点だが、中ノ沢頭の道標と三角点が有る、ピークが踏めて、巻道を行かなくてなんか得をしたような気がした。


天目指峠、アマメザストウゲと読むようだ サクラソウかな一株だけ咲いていた

 ここから下って行くと下に舗装された道が見えて天目指峠に着く、祠や道標などが幾つかある、道路を渡って急な登山道に取り付く、ここからまた急な登りだ、一つ目のピークにベンチが有るので休憩し、また登りや下りが続く。


● 愛宕山

愛宕山目指して荒れた岩場を登る 愛宕山山頂

 愛宕山は、地形図に記載が無く、幾つか有るピークの一つなので気付かずに通り過ぎないよう、GPSで確認しながら登るが心配は杞憂で、道標に愛宕山と書かれていて、岩の上に祠が有った。


愛宕山の祠

 ここが SOTA JA/ST-015(子の権現)のポイントなので、休憩少し遅い昼食と無線運用を行う、祠の脇に小さい木が有るのでストックを取り付けアンテナをセットする、無線を聞きながらカップ麵にお湯を入れてお握りをいただいていると、茨城県桜川市の足尾山から CQを出していた局がいたので交信していただく。


 樹林帯で方向が全く解らないが適当にアンテナを向けて CQを出すと、所沢市、東久留米市、板橋区、川崎市の局と交信していただき途切れたところで閉局する。


 最近平日に無線運用をするときはなるべくメインチャンネル 433MHz の近くのチャンネルを使うようにしている、傍若無人な違法局はメインチャンネルの近くはあまり使わないような気がするがどうだろう、今日もほとんど混信に邪魔される事無く交信する事が出来た。


急な道を下ると鳥居が有る 北側が開ける、伊豆ヶ岳かな

 後は子の権現に寄って帰るだけだ、急な登山道を下ると鳥居があり、その下が広場に成っていて展望が有る、高い山は伊豆ヶ岳かな、やっぱり良く判らない。


こちらは庫裡のようだ、かやぶき屋根が見事 こちらが子の権現の本堂

 広い道を行くと建物があり「子の権現」が有る、実は恥ずかしい事にいままでコノゴンゲンだと思っていた、伊豆ヶ岳で無線で話しているときにネノゴンゲンと言われ、12支の子かと解ったしだいです。


 ここは足腰守護の神様という事で山歩きをする人にはありがたい神様で、草鞋や下駄が有る。


  スカイツリーは見えない

 一段高く成った所に鐘楼が有ってスカイツリーの展望所と有るので登ってみたが、やはり霞んでいて全く解らない。


  ここから右の登山道に下る

 子の権現から車道を下り、関東ふれあいの道から離れ、吾野駅より少し近そうな西吾野駅の方に向かう、ここも斜面はなかなか急な下りに成っている、本日のルート、伊豆ヶ岳より北側の登山道は傾斜も緩く楽に歩けるが、伊豆ヶ岳より南側は、関東平野に向かって下っているせいで、浸食が進むのか、登り下りの傾斜がきついような気がする。


こちらもなかなか急だ 神社が有り、人家が出て来る

 樹林帯の道をひたすら下って行くと、道の両側に幾つかお墓が有って、神社も有る、やがて集落に入り、舗装された道を行くと橋を渡って国道299号線に出た、信号を渡って駅に向かう。


国道299号に出る 西吾野駅が見えた

 正面に線路が見えたところで、丁度下りの電車が来てしまった、15:42の下りのようだ、ここまで来て急ぐのも嫌なので、これで30分ほど余裕がある、ゆっくりと駅舎に入り切符を買ってホームに上がり電車を待つ。


 今日のコースは歩き易く、ずっと樹林帯なのであまり暑くなくて歩くのには良かった、首都圏からの交通の便が良いので人気は有るようだが、今の時期はほぼ展望が無いのでちょっと辛いものが有るのではないかと思う、私は平日にもかかわらず、混信に悩まされる事も無く無線運用を楽しめたのでとても良かったが。


● 記録


 7:54 正丸駅 -(0:51)- 8:45 正丸峠 8:53 -(0:20)- 9:13 小高山 -(0:15)- 9:28 五輪山 9:32 -(0:21)- 9:53 伊豆ヶ岳


 10:32 -(0:18)- 10:50 古御岳 -(0:33)- 11:23 高畑山 12:00 -(0:15)- 12:15 中ノ沢頭 -(0:17)- 12:32 天目指峠


 -(0:14)- 12:46 ベンチで休憩 12:51 -(0:25)- 13:16 愛宕山 14:28 -(0:10)- 14:38 子の権現 -(1:05)- 15:43 西吾野駅


カシミール3Dで作る、反時計回りに縦走する

2022年 5月 foxtrot