おかえり はやぶさ2 -帰還カプセル特別展- を見てきた 2022年 3月 22日


本体は撮影禁止という事で、WEBから拝借、この状態で展示されてました

 「はやぶさ2」の帰還カプセルが館林の向井千秋記念子ども科学館に来るというのを何かで知って、ぜひ見たいと思っていたが、春休みに子供が見られるように企画されたものと、思い、だとすると、予約を取るのが難しく、とても見られないだろうと、諦めていた。


 でも展示期間を見るとまだ春休みに入っていない、試しに「向井千秋記念子ども科学館」のサイトを見て、予約状況を見ると空きが有るようだ、どうせ見るなら人の少ない平日が良かろうと、最終日、3月22日に予約する。


 向井千秋記念子ども科学館も以前から見たいと思っていたので、丁度良い機会だ、雨の降るあいにくの天気だが、館林に向けて、国道354号線を行く、太田から先の、354は出来てから初めて行くが、館林市尾曳町(オビキチョウ)の駐車場に無事着く、これ何て読むのか解らない。


向井千秋記念子ども科学館 二階の向井千秋さんと宇宙の展示

 向井千秋記念子ども科学館に入って行くと、年齢が証明できるものが有れば65歳以上は無料との事で免許証を出して、入館は無料となる😁


 帰還カプセル特別展は、あまり混んで無いようで、予約が無くても見られるようだが、私は予約してあるので、予約した時間が来るまで館内を見学する、常設の向井さんの展示を見るだけでも来る価値がある気がする。


はやぶさ2の帰還カプセルは黒いテントの中

 予約した時間が来ると案内が有って、赤いテープの所に並んで、予約番号を伝え、テントの中の帰還カプセルを見せてもらう。


 テントの中には、黒く焦げたヒートシールド、背面ヒートシールド、パラシュート、カプセルの電子回路の基板、リュウグウの砂を回収した容器の有るインストルメントモジュールなどが展示されていた。


はやぶさ2の実物大模型の前で

 テントの後ろには、誰でも見られる、はやぶさ2の関係の展示が有り、実物大模型も有る、カプセルを見た後はやぶさ2の関係の展示を見に行く、はやぶさ2の実物大模型も有って、案内の係の人がシャッターを押してくれた。


 やっぱり、はやぶさ2の実物大は、興味深いですね、実際の大きさは結構大きくて、姿勢制御や、リュウグウに着陸する時に使う化学推進エンジンのノズルなどの大きさが良く解かる。


帰還カプセルの断面モデル はやぶさ2に積まれていたターゲットマーカー

 ターゲットマーカーはソフトボールくらいの大きさで、写真は灰色に見えるが、見た目は白い反射する布のようなもので覆われていて角が生えている、光を当てると反射して白く光るのだろう。


 そのほか分離カメラも展示してある、インパクターでリュウグウにクレーターを作る様子を撮影するためのカメラで伊勢崎の明星電気で作ったものらしい。


 大方見終わってから外に出るとはやぶさ2、プロジェクトマネージャーの津田さんのビデオが流されていた、大体の事は、テレビの放送で知っていたが、ロボットが4台積まれていたというのは記憶に無い、というか忘れてしまっていたのかもしれない、はやぶさ2の下側に付けて有ったという事で、実物模型を確認しに行く。


はやぶさ2 に積まれていたロボット4個

 左からドイツで作られた「マスコット」、「ミネルバⅡ」、リュウグウに落として表面の状況を撮影するのに使われたようだ、ロボットと言うだけあって、中の装置でジャンプする事が出来る。


ロボットの積まれた位置を確認に、もう一度見に行った

 衛星の底面の大きな丸の真ん中に有るのがインパクターで、サンプラーホーンの両側の箱の中に、ミネルバⅡが納められていたようだ、ドイツで作られたマスコットは太陽電池パネルの取り付けアームの根元に有るらしい。


 はやぶさ2はNHK のコズミックフロントの放送をブルーレイに撮って有る、多数ある録画を調べたら3本くらい有るので見直してしまった。


 リュウグウの砂を回収した容器の有るインストルメントモジュールはパラシュートで降下したが、焦げたヒートシールドや背面ヒートシールドはパラシュートが開くときに分離したはずなので、砂漠のどこかに落ちたのを探したんでしょうね。


 インストルメントモジュールにはビーコンが取り付けられていたが、ヒートシールドにはビーコンが無いので探すのが大変だったのではないでしょうか。


 はやぶさ2は、現在、拡張ミッションで、小惑星 1998KY26 という天体に向かって飛行中で、到着予定は2031年7月だという。


 このミッションの目的は地球防衛で、1998KY26 という小惑星はリュウグウよりもずっと小さくて、直径30mクラスの小惑星は100年に一度くらいの頻度で、地球に衝突するらしく、衝突回避するために、小惑星の素性を調べておこうという事で何とタッチダウンも検討されているという。


 ターゲットマーカーが一つ残っているし、表面を砕く弾丸も一つ残っているので、実験も出来るかもしれないとの事でした。


2022年 3月 foxtrot