富士山を眺める山歩き


鬼ヶ岳
(オニガタケ)
標高1738m
富士河口湖町
 
王岳
(オウダケ)
標高1623m
富士河口湖町
登山日2021年12月26日(日)
竜ヶ岳から王岳、鬼ヶ岳

● 今年最後の山行は

 富士山は群馬に居ても高い所に行けば見えるが、普段は見られない山なので、近くで大きな富士山を見たいと常々ね思っていた。


 山の会の O さんが、ダイヤモンド富士を見に行く計画を立ててくれた、一日め、鬼ヶ岳、王岳を周遊、近くに宿泊し、翌日、夜明け前に竜ヶ岳に登りダイヤモンド富士を見るという魅力的な山歩きだ、こんな山歩きはなかなか出来ないので参加する事にした。


 ところが天気予報では数年に一度の寒波が来ていて、不要不急の外出はするなとテレビで騒いでいる、天気予報は典型的な冬型、西高東低、筋状の雲が日本列島を覆っていて日本海側は大雪のようだ。


 でも富士河口湖町の予報は晴れで、「やまてん」でも A に成っている、計画は GO 総勢7名で、富士山に向かう。


根場の西湖の駐車場から歩き始める 鬼ヶ岳登山口、YAMAPを確認、天気は良さそう

大きな砂防ダムの有る東入沢に沿って登る 沢を離れるとアセビの有る登山道

富士山が見えて来るが風が出て来る、寒い!! 岩場の急登に成る、息を切らして登る

● 雪頭ヶ岳直下で

南側が開けた広場に出ると、富士山がバーンと広がる、風下に雲がたなびく、幸いここは風はなく、
しばし撮影会

西湖を見下ろす、左に河口湖、上に見えるのは山中湖かな
高さが違いますね
 樹海を見下ろす、本栖湖の上に明日登る竜ヶ岳も見える

雪頭ヶ岳の標識、広場は、ほぼ山頂でした  山頂に居た登山者「山酒風」、山岳会で作ったTシャツだ
 そうです、シャッターを押してもらいました

左上に三ッ峠山、手前は十二ヶ岳かな 全員で記念撮影、富士山から元気をいただく

 北側を見ると、すぐ近くに梯子が見えて、ピークが鬼ヶ岳らしい、山の裏側には雪が残っていて凍っているところも有るので、チェーンアイゼンを付ける、登山道は上り下りの急な岩場で、注意しながらアルミの梯子を登って行くと、すぐに鬼ヶ岳山頂に着く。


● 鬼ヶ岳山頂

鬼ヶ岳の山頂標識 雪雲に覆われた南アルプスとこれから向かう王岳

甲府盆地と八ヶ岳、広いなー  

 鬼ヶ岳山頂は岩場に成っていてあまり広くないが360度遮るものが無く富士山をはじめ大展望が広がる、写真を撮ってから、ちょっと早いが昼食にする。


 私は東側の岩の所にザックを下ろし、無線機のGPSを切ってメインチャンネルにしてからコーンスープを作ってコロッケパンをいただく、時間が無いので付属のアンテナで空いている周波数を探してCQを出すと、甲府市と東京都狛江市の局が応答してくれた。


少し雪の残る鬼ヶ岳山頂  左から、瑞牆山、金峰山、朝日岳、大弛峠、北奥千丈岳、
 国師ヶ岳のような

 O さんは、後から登って来た女性のグループと話している、餃子を焼いているようで、食べたそうだったが、焼けるのに間に合わず王岳に向けて出発する。


● 王岳に向かう

終始、富士山を眺めながら歩ける尾根 微妙に違う富士山ついついシャッターを押してしまう

富士山の展望が良い所 縦走路の最低鞍部、鍵掛峠(1512m)

鍵掛峠から鍵掛(1589m)まで80mくらい登る 登ったり下ったり、幾つもピークを越える

● 王岳山頂

ここも展望が良い 最後は50mほど急登を登り、王岳山頂に着く

王岳から見る富士山

寒そうな富士山山頂 根場に下る

 王岳からの下りは険しいと聞いたので再びチェーンアイゼンを付けて下るが、笹の深い斜面を下ると、後は九十九折りの道で、歩き易い道だった、険しいのは鍵掛峠からの下りだったらしい。


 無事、駐車所下り、今夜の宿泊所の河口湖のホテルに向かう。


● 記録


西湖駐車場 7:45 -(1:41)- 9:26 休憩 9:35 -(0:28)- 10:03 雪頭ヶ岳 10:25 -(0:17)- 10:42 鬼ヶ岳 11:15 -(0:58)-


12:13 鍵掛峠 12:19 -(0:52)- 13:11 吉沢山で休憩 13:23 -(0:18)- 13:41 王岳 13:59 -(1:34)- 15:33 駐車場


反時計回りに周遊した カシミール3Dで作る


● 翌日はダイヤモンド富士

   
竜ヶ岳
(リュウガタケ)
標高1485m
富士河口湖町
登山日2021年12月27日(月)
  竜ヶ岳山頂で記念撮影

 朝4:30にホテルを出発し、本栖湖の駐車場に向かう、道路に有る温度計は-11度と表示している、山頂はもっと寒いだろうな。


 駐車場からヘッドライトを点けて、本栖湖を周遊する道路を進むと、道路右側に、竜ヶ岳登山口の道標がある、登山道は丸太の階段の歩き易い道が、九十九折りに登っている、暗闇の中、樹林越しに、右の方に竜ヶ岳らしいシルエットと、左の方に富士山らしいシルエットが見える。


 登山道を登って行くと、富士山の方のすそのの辺りが明るくなって来る、標高が上がると、竜ヶ岳は山全体が笹に覆われて、樹林は無く笹が低くて展望の良い所は沢山ある、まさに展望の山だ。


だんだん明るくなって来る 展望台に着く、展望台は建て替えで今は無い

すそのがピンクに染まって来る  

 登って行くと若い登山者が追い越して行くが、山頂手前で下って来た、今日は雲が出ていて、うまく撮影出来ないので、また明日また来るという、地元ならではの行動だ。


● 竜ヶ岳山頂

富士市の工場から立ち上る煙と駿河湾 竜ヶ岳山頂に着く

 広い竜ヶ岳山頂にはテントが二張りはられていて、15名くらいの登山者が、三脚を立てたりして、太陽が昇って来るのを待っている。


 陽が登るまでまだ時間が有るので、登って来た先の方の雨ヶ岳の方に行ってみる。


朝日に染まる雨ヶ岳と毛無山 雪雲のかかる八ヶ岳方面

南アルプス方面に、竜ヶ岳の影が映る  

山頂にかかる雲が明るくなって来て 雲の向こうに太陽がいるようだ

ダイヤモンド富士 眩しくなった

 太陽が出て朝日が当たると、明るくなるとともに急速に暖かくなって来る、すっかり明るくなった山頂で、カップ麺を作り朝食を取る、温かい物は美味しい、帰りは、途中の分岐から、本栖湖湖畔登山口に下る、こちらは、下に本栖湖が見えて湖に落ちていくような登山道だ、途中休んで水を飲もうとボトルを見たら氷が浮かんでいた。


山頂で朝食 本栖湖に下る、今日も良い天気

 帰る前に有名な千円札の富士山の撮影ポイントに行ってみる、300号線は中ノ倉トンネルの手前で工事中のため通行止めだが撮影ポイントの方へは行く事が出来る。


 道路から富士山を見ると、木が茂っていて、逆さ富士の映る本栖湖は見えない、木が伸びてしまったのかと思ったが、駐車場の所に案内板が有って、富士山の撮影ポイントは、道路から階段を30分ほど登った場所らしい、高速が混まないうちに帰ろうと、ここで写真を撮って帰路に就く。


富士山の撮影ポイントに行くが 身延町の案内板

 今年最後の山行は富士山を見て、パワーをもらい締めくくる事が出来た。


● 記録


駐車場 5:08 -(0:12)- 5:20 登山口 -(1:04)- 6:24 展望台 6:27 -(0:50)- 7:17 竜ヶ岳山頂 8:14 -(0:11)- 8:25 分岐 -(0:49)


- 9:14 休憩する 9:17 -(0:11)- 9:28 道路に出る -(0:19)- 9:47 駐車場


時計回りに歩く カシミール3Dで作る

2021年12月 foxtrot