GPS Log について その2 2021年 6月


 GPS で Log を取りながら山歩きをしていることについて 1月に書いた、ときに Log データーがあらぬ方向に飛んでしまうので、いろいろ調べてみたところ、休憩する時の無線機の状態が悪いようだったので、休憩する時は注意するようにしていたが、4月に両神山に行ったとき、岩峰がせまる険しい所で信号をロストしてしまい、Log データーが取れなかった。


 上空半分くらい、あるはそれ以上かもしれないが、岩の陰になって信号が補足出来なかったのかもしれないが、他の人のレポートを見ると、ちゃんと補足しているようだ、上空が開けた通常の山では問題無く取れているが。


 無線機のおまけのような、GPS受信機なので、ガーミンなどとは比べるべくも無いのかもしれないが、ちゃんとした Log が取りたい。


 最近のスマホの GPS はみちびき対応になっていてかなり性能は向上しているようなので、ID-31 とスマホで GPSデータを取って比べてみたが、スマホの Log はデータを取る間隔が広すぎて、良いデーターなのかどうか良くわからない。


 ID-31 はだいぶ前に ID-31PLUS に代わって GPS はみちびき対応になった、無線機としての基本的なところは変わって無いようだが、内部ソフトは変わったところが有るらしい。


 本当は1200MHz のハンディ機が欲しいのだが、みちびき対応の効果に期待して、ID-31PLUS を買ってみた。


左 ID-31PLUS 右 ID-31ほとんど変わって無い

 品物が来て比べてみても、変わったところはわずかだ、本体では液晶の周りのラインと、十字キーの真ん中のボタンの色が青→黒と、電源を入れた時のボタンの照明が緑から白に変わった、バッテリーを外すと、裏の銘板の ID-31 → ID-31PLUS に変わったのと、当然ながら技適番号が変わった、あとは付属のアンテナが短くなって赤い線が入ったくらいだ。


 一番変わったのは付属の「取扱説明書」だろうか、名前が「簡易マニュアル」に代わって書き方も全く変わってしまった、変わったところだけ読めば使い方が判るかと思ったら、書き方が違うので、一から読んで行かないと、なかなか目的の所にたどり着けない。


 大体、ID-31 と ID-31PLUS の両方を買う人を想定して書いてないようなマニュアルだ。


 ID-31 は付属の CD-ROM に「電子版取扱説明書」という PDF が付いていて、より詳しい説明が有ったが、PLUS では CD-ROM は無くなり Web から落とすようになり、名前も「活用マニュアル」になった。


 まずは散歩する時に「みちびき」対応がどのくらい違うのか確認してみた。


354バイパス、伊勢玉大橋の所の GPS データー、赤 PLUS 青 ID-31

 良く見ると青の ID-31 は橋から飛び出しているが、赤 ID-31PLUS は橋の上にプロットされている、交差点で曲がったところも正確に取れているような気がする。


 衛星からの信号が受信しずらい所で信号をロストしにくくなったかどうかは判らないが、精度が向上したのは一目で判る。


飯縄山山頂直下の GPS データー、赤 PLUS 青 ID-31

 飯縄山に行った時も登りで両方の無線機で Log を取ってみた、飯縄神社の下は急な登りだったが、青がかなりずれている、高度のグラフで比較してみると青の方が30m位低なっていた、急激に高度が変わると誤差が増えるのか?


藤岡の庚申山に散歩に行った時のデーター、赤 PLUS 青 ID-31

 藤岡の庚申山に散歩に行きデーターを取ってみた、赤の ID-31PLUS は電源を入れて衛星を補足、正確な位置情報が取れるまでに時間が掛かるようだ、駐車場から展望台の所までがおかしなデーターに成ってしまった。


 池の所で、ID-31 はかなりずれていて、これでは池に落ちてしまう。



 みちびき対応で GPS 測定の誤差をセンチ単位にする事を目指しているらしい、そのくらいの精度がなければ自動運転なんてとても出来ないと思うが、このデータを見ても、狙いが判るような気がする。


 GoogleMapにGPXのデーターを出せるので試してみた、出来るまでなかなか面倒だが何とか出すことが出来た。


庚申山散歩のID-31のデータ

庚申山散歩のID-31PLUSのデータ

 まだ ID-31PLUS は局免申請中で電波は出せないが、山歩きでかなり正確な Log が取れそうだ、受信の厳しい場所でもロストしないよう、願いたいものだ。


2021年 6月 foxtrot