西上之宮遺跡 を見学 2021年 4月29日


駐車場から西上之宮遺跡を見る竹藪の手前に利根川が流れる

 最近利根川の河川敷で改修工事をしていると思ったら、遺跡が出て、発掘が行われていたらしい、見学会が開かれるというので、行ってみた。


 西上之宮遺跡と言うらしいが、私の家から近くて遠いところにある、というのも利根川の北側の河川敷なので、近いのだが、行くとなると、橋を迂回するので、遠くなる。


 見学会のある4月29日はあいにくの雨模様の天気だ、見学会で用意された駐車場に行くと知り合いと何名かの見学者が始まるのを待っていた。


 遺跡の現場に行ってみると、埋蔵文化財調査事業団の事務所や、副葬品を展示する建物、トイレなど、かなり規模が大きい、調査結果の載った冊子をもらい、副葬品を見てから遺跡に行く、写真を撮るのは構わないが、ホームページなどに載せるのはダメという事で残念ながら、ここに載せられないが、思った以上に大きな規模で驚いた。


 遺跡は二つあり、1号古墳は5世紀後半、東側に3号古墳があり6世紀後半との事で、その当時、利根川の本流はもっと西の方を流れていたらしい。


 1号古墳からは舟形石棺の蓋の半分が出土したが、石棺本体と、蓋の半分は中世に破壊され、何かに使われてしまったらしい。


 出土した蓋は長さが140cmもある立派なもので突起の構造もしっかりしていた、石材の石は何処から持ってきたものか、これから調査するらしい。


 古墳の周りの堀や石積み、後の世に作られた竪穴建物の跡などなかなか興味深い。


 聖徳太子が574年なので、その時代に近いころに作られたものらしい。


 この遺跡は発掘が終われば護岸工事で埋め戻されてしまうようだが、近くにこんな大きな遺跡が眠っていたとは驚きだ。


2021年 4月 foxtrot