大ハズレの山行、桐生市の山3座 2020年 12月 6日 (日)


 
鳶山
(トビヤマ)
標高209.8m
桐生市
  鳶山

 最近気が付いたのだが、国道354のバイパスを散歩しているとき、利根川に架かる伊勢玉大橋のあたりから東の方に尖がった崖のような山が見える、桐生の方にそんな険しい山は無かったはずだと思い調べてみたが良く解らない。


伊勢玉大橋から見える山

 桐生、足利方面の主だった山はだいたい登っているはずだが、こんな崖の山は登ったことが無い、見るたびに気に成っていた。


 先日、桐生市に用があって行ったときに、国道50号線の広沢町のあたりから北の方にまじかに見えたので、地形図で調べると209.8mの山のような気がする。


 桐生の山といえば、「やまの町 桐生」というサイトがあった事を思い出し、見てみると、鳶山(トビやま)というのが件の209.8m山のようだ。


 https://akanekopn.web.fc2.com/yama/tobiyama.html


 登り方も詳しく書いて有るので、行ってみることにする、藪山らしいので冬登るのに丁度良い。


● 鳶山に向かう


 日曜日の朝、桐生伊勢崎線を桐生方面に向かう、この道は阿左美の辺りで工事をしていてすっかり変わってしまった、錦桜橋を渡って町に入ると正面に目指す「気になる山」が良く見える。


 ここから見えるという事は、鳶山とは方向が違うのだが、調べておいた、登山口に向かうためそんな事は気にも留めなかった。


桐生錦町から見えた「気になる山」 この道を左に行く

 調べておいた横山坂の道路脇の広いところに車を停めて、少し戻って北に向かう、人家のある舗装された道を登って行くと小さな公園が有って、太陽光発電のソーラーパネルが有る大きな施設がある。


 東側は立ち入り禁止の札が下がっている、東がダメなら西だろうとソーラー施設の西の方に行くと、パネルの西側が裸地に成っていて登れそうだ。


 桐生に向かうときから無線を聞いていたのだが、「山と無線」のTさんが赤城山、地蔵岳から移動運用をしているので、ここで呼んで交信してもらった。


ここを登ると畑がある 歩きやすそうな所を登る

 畑の所から藪に入ると、西の方から道が登って来ていて、ソーラーの施設で止まっている、施設が出来る前は先に続いていたのだろう。


 この道から藪が薄くて歩きやすそうな所を選んで登って行くと、右に登る斜面がある、そこまで登れば山頂への斜面が有ると期待して登る。


稜線が見える 「すかいさん」の山頂標識と三角点の有る鳶山山頂

 ところが斜面に登ると先は下ってしまい、右に斜面が続くので登って行くと三角点の有る鳶山の山頂に着いてしまった。


 北の方を見ると北側、遥か遠くに目指す「気になる山」が見える、右に二つ見えるピークは雷電山と富士山らしい、幸いここは圏内なのでスマホで「やまの町 桐生」のサイト出して調べる、北の方でここより高い山は372mの姥穴山辺りかと思い、この後行ってみようと思う。


ピンボケだが「気になる山」が見える アンテナを組み立てて交信する

 山頂に来たので、アンテナを組み立ててCQを出すと東京文京区、入間市、西多摩郡の局と交信できた、標高は200mあまりだがロケーションは良いようだ。


藪を下る 笹やぶの先に畑が見えてきた

 登って来た藪を下り、車を停めたところに戻る、標高差にして90mくらいしかないので、すぐに車を停めた所に戻れた。


桐生市広沢あたり

● 記録


 車を停めた所 8:57 -(0:10)- 9:07 道に出る -(0:20)- 9:27 鳶山 10:21 -(0:07)- 10:28 道に出る -(0:05)- 10:33 車を停めた所


カシミール3Dで作る

● 姥穴山に向かう


   
姥穴山
(ウバアナヤマ)
高萩山
(タカハギヤマ)
標高372m 標高376.7m
桐生市 桐生市
  姥穴山山頂   高萩山山頂

 鳶山山頂から見えた「気になる山」はずっと北の方に有ったので、北の方に有る姥穴山372mに向かう、「やまの町 桐生」では姥 穴山に登るのに白葉峠から栃木県との県境尾根を南下しているので、まずは白葉峠に行く、白葉峠は頂上で道路が広くなっていて、3 台車が停められていた、10台くらいは停められそうだ、峠の西側の、南側にヤシオ山登山口の道標と、北側には仙人ヶ岳の道標が有 り、法面にアルミの梯子が2段で付けられている。


ヤシオ山登山口の道標 姥穴山

 南側の登山道を登って行く、前の方に見える山が姥穴山らしい、山の形からして「気になる山」ではないようだ、でもせっかく来た ので山頂を踏もうと枯れ葉の道を登ると、道は正面の山を右にトラバースして登っていく、道は大きな岩を右に巻いて登って行く。


枯れ葉の道を行く 大きな岩があり姥穴山が見える

 この辺りは西の方が良く見えて、桐生の町や、吾妻山などの展望が良い、ヤシオ山、白葉峠・仙人ヶ岳の道標が木に付けられている、さらに登るとピークに着くが、小さな327mと書かれた標識があるのみだ、スマホのGPSで確認すると県境尾根の327mのピークにいるようで、姥穴山は西の方に見えている。


桐生の町が良く見える この分岐を行く

 戻って行くとヤシオ山、白葉峠・仙人ヶ岳の道標の有る所から姥穴山に向かう踏み跡が有った。


コルの辺りから北に「気になる山」 急斜面を登る

 いったん下ってコルの辺りから北側に「気になる山」が良く見える、ここから登りが急になりトラロープの付けられた道を登ると、姥穴山の山頂に着いた、姥穴山の山頂は東西に長く、石祠と石像、山名板がある、地図には372mとあるが、石祠のある所が一番高くて、380mくらいあるようだ、スマホのGPSアプリを見ながら西の方に行くと、標高が下がってしまう。


姥穴山山頂

 山頂でアンテナを組み立ててCQを出すと、志木市、坂戸市、所沢市の局と交信することが出来、その後、足利市にお住いのKさんが子持山から呼んでくれた、子持山は赤城山の影になるので信号が弱い、八木アンテナを手に持って良さそうな方向を探すと、51のレポートが54まで上がった、「気になる山」の事を聞くと、その山は仙人ヶ岳ではないかとの事だ、山火事が有って植林地を伐採したようだ。


 12時を過ぎたので、カップ麺とおにぎりで昼食を済ませ、下山する、まだ時間が有るので、白葉峠から北側の高萩山に登ろうと思う。


 「気になる山」まで行けるかどうかは、高萩山で考えようと思い、急斜面を下る、紅葉の残りが綺麗だ。


紅葉の名残り 高萩山に向かう

● 高萩山に登る


 白葉峠に戻ると一名の登山者が帰って来ていて、帰り支度をしている、アルミの梯子を登って高萩山に向かうと、此処も山火事があったようで、黒焦げの木が登山道脇にある。


黒焦げの木 高萩山の4等三角点

 わずかな時間で山頂に着く、山頂には4等三角点と山名板が木に付けられている、東の方に見えるのは、足利の石尊山のようだ、山の間に関東平野が霞んで見えている。


 「気になる山」まではまだだいぶありそうだ、ここから行けないことは無さそうだが改めて、もう少し近くの登山口を探して登った方が良さそうだ、アンテナを設営していると、若いアベックの登山者が下って来た、仙人ヶ岳に登って来たようで、「気になる山」の事を聞くと、前仙人ヶ岳 647.5m ではないかと言う。


 前仙人ヶ岳(仙ヶ沢)は以前に登っている、でもその時、山頂は樹林帯の中で全く展望が無かったような気がする。


 登山者が下って行ったので、CQを出すと、多くの局が呼んで来る、坂戸市、熊谷市、相模原市、行田市、横浜市緑区、川越市、相模原市、日野市、朝霞市の局と交信できた、まだ呼んで来るが、自時間が押してきたので、無線を止めて下山する、標高の割にはロケーションは良さそうだ。


焦げた木 桐生市の展望

 下って行くと焦げた木がある、山頂に木が少ないのは、山火事のせいかもしれない、「気になる山」は予想と大外れで読図の能力が全くダメなのが解ってがっかりしてしまった。


 前仙人ヶ岳は2013年10月に登っているが次の年2014年に山火事が有って、その後伐採、今の姿に成ったようだ、あにねこさんのホームページによると展望は良いとの事だ、玉村町から見えるのだから、山頂からの展望も良いだろう、でも木の成長は速いので、すぐに樹林帯に戻ってしまうだろう、登るのは今のうちかも。


● 記録


 白葉峠 10:53 -(0:20)- 11:13 327m峰 -(0:21)- 11:34 姥穴山山頂 12:46 -(0:20)- 13:06 白葉峠 -(0:14)- 13:20 高萩山山頂


 14:30 -(0:12)- 14:42 白葉峠


カシミール3Dで作る

2020年12月 foxtrot