地蔵岳
(ジゾウダケ)
標高1274.4m
日光市、鹿沼市
登山日2020年 5月 2日
  地蔵岳山頂

● 5月の連休

 連休に入ったので、予定どうり面白そうと思った山に行ってみる、この時期濃厚接触を避ける為単独行が良さそうだ。


 登った後で解ったことだが、地蔵岳は日本全国にたくさんあって、近くの夕日岳の所にももう少し高い地蔵岳がある、でもなぜか今度登った低い方の地蔵岳が栃木100名山に選ばれている。


 そして無線の方ではSOTA の栃木 TG-094にもなっている。


 国道122号線で足尾町のバイパスから県道15号鹿沼足尾線に入る、ここは初めて来る場所だ、狭くて曲がりくねった急坂の道を登って行く、朝早いので車が来なくて良い。


 左側が大きく伐採されて正面に粕尾峠らしい場所に近づいてきたので、登山口を確かめながら行くと道路右に地蔵岳登山口の道標が有る、少し戻って手前のカーブの所のちょっと広い場所に車を止める。


 地蔵岳は、地形図で見つけた山で、栃木百名山になっているなんて知らなかったし道など無い山だと思っていた、「やんちゃおやじ」さんの登山の記録に習って登ろうと思っていたので、道標が付けられているのを見て、これは楽勝だと思ってしまった。


● これは楽勝?

道路の傍の登山口 すぐに伐採地がある

 支度をして登山口から登って行く、道はちょっと荒れていて判りにくい所がある、登り始めてすぐに伐採地に成っていて道が荒らされているので踏み跡を確認しながら登って行く。


 ここでスマホを車に忘れてきた事に気がついた、Geographica にコースを入れて準備しておいたのに、これも加齢のせい、でも踏み跡がしっかりしているし、そこかしこに道標やテープが付けられているので、山頂まで迷わずに行けると思い、そのまま登ることにする。


先のピークが地蔵岳らしい 平らな地形の不思議な場所

 先に進むと左の方に平らでコケの生えた山の中にしては不釣り合いな場所がある、先に「思川源流」という道標が付けられていて、その先がまた開けた伐採地に成っている。


思川源流とある 西の方が開けている

 思川源流というからには左の方に行くと水源地が有るのだろうか、伐採地に出ると西側の稜線が良く見える、袈裟丸や、庚申山などだと思われるが、どのピークがそうなのか全く解らない。


急登が始まる 急な尾根にトラロープがある

 登山道は、ここから急登の尾根になって、上を見るとピンクのアカヤシオが咲いている、でも花の付きは良くない、左にトラバースして登って行くと地蔵岳山頂に出た、山頂には三角点と3体の小さなお地蔵さまが有る。


● なんとアカヤシオ

アカヤシオが少し咲いている 地蔵岳山頂、三角点とお地蔵様

 東の方が少し開けていて草原のある山並みが見えるが樹林に遮られて良く解らない。


山頂にもアカヤシオが少し 草原のある山並みが見える

 傍らの木にアンテナをセットしてCQを出すと多摩市を皮切りに、宇都宮市、板橋区、新宿区、大田区と次々と呼んでもらえた、宇都宮市の局は家は東京だが仕事で滞在していて、休みになってもコロナ移動自粛で帰れないと言う、暇なので無線に出ていると言っていた、人それぞれいろんな事情が有るようだ、ここは南の方のロケーションは良さそうだ。


展望岩 帰りに市の境界を登るとアカヤシオが咲いていた

 帰りは登って来た道を戻ると2名の登山者が登って来る、その後3名の団体さんが登って来た、後で知った事だが栃木百名山に選ばれている山なので人気の有る山のようだ。


 白い樹脂のプレートが有る所に岩が有る、プレートを見ると字は消えてしまっているが良く見ると展望岩と書かれていたようだ、岩に登ってみるが木が邪魔であいにく展望はいまいちだ。


フデリンドウ 境界見出標

 帰り道境界見出標に沿って尾根を登ったら、粕尾峠に向かうようで、登って来た道と違うところを下っているようだ、途中から伐採地に向かって下って登って来た道に戻ったが、こちらの方がアカヤシオがちょっぴり多かった。


途中から見えた男体山

● 記録


 車を止めた場所 7:54 -(0:17)- 8:11 思川源流の道標 -(0:20)- 8:31 地蔵岳山頂 9:15 -(0:42)- 9:57 車の所


登り赤、下り青 カシミール3Dで作る


● 粕尾峠

 粕尾峠は三差路に成っていてここを左に向かう


鹿沼市との境界 酒井善太郎の句碑

 栃木県の赤い看板に、狩猟鳥獣保護禁止区域、シカ・イノシシは捕獲できますとある、狩猟を禁止する区域だが、シカ・イノシシは捕っても良いですよという意味なのか?


「峠越ふ馬を停めて穐を観る」この場合穐(アキ)は文字どうり秋なのかな。


● 勝雲山

 
勝雲山
(ショウウンザン)
標高1322m
日光市
  勝雲山山頂三角点

 次は勝雲山に登ろうと、粕尾峠から県道58号草久足尾線に入る、夏を思わせる好天に誘われてか車やバイクが、多く通る道を行くと鉄パイプのバリケートのある勝雲山登山口が有る、先に行くとアンテナのある所に階段が有ってここも登山口に成っている、その先には大きな駐車場が有るが、閉鎖されている、ここにはGPSの電子基準点がある。


 どうも気が引けるがせっかく来たので、山頂に行ってみたい、鉄パイプのある登山口の所は反対側に道が有って広くなっている、駐車禁止の看板も無いので、ここに車を置いて行ってみることにする。


勝雲山登山口 広い道が山頂に続く

 鉄パイプをまたいで道に入る、この道は先に有るアンテナを作った時の道なのか、広い道が山頂に向かっている。


大きなアンテナ コケの生えたフカフカの道

 パラボラアンテナの付いた大きなアンテナを過ぎると、防災無線のアンテナが有って道はさらに続いていて、一番高そうな所、道の真ん中に標石のような石が埋められている、ここが山頂かと思うが、標識が無い、スマホの GPS で確認するが山頂三角点と違う場所だ、三角点目指して戻ると防災無線のアンテナの裏に三角点が有った。


防災無線の勝雲山中継局 道の真ん中に標石のような石がある

 三角点の近くの木にアンテナをセットCQを出すと、前橋の局が応答してくれた、そのあと足立区の局と西東京市の局と交信して早々に山頂を後にする、下って行くと、道の右側の沢の所に茶色の動物が水を飲んでいる狸かな。


タヌキかな

● 記録


 車を止めた場所 10:15 -(0:14)- 10:29 勝雲山 11:27 -(0:12)- 11:39 車の所


カシミール3Dで作る

● 横根山


 
横根山
(ヨコネヤマ)
標高1372.9m
鹿沼市
  横根山山頂

 横根山は前日光牧場に広い駐車場が有ってそこから簡単に登れるらしいが、勝雲山の所の駐車場が閉鎖されていたのでここも行くのは無理かと思ったが、とりあえず行ってみる。


 牧場入り口のゲートは閉められているが、手前にある駐車場には沢山の車が停められていて、牧場の方から戻って来る人がいる。


 三差路先の道端に車を止めて当たりを伺うと、横根山 3Km と道路標識にある、時間はまだお昼前なので、ここから歩いて行ってみることにする。


道路標識に横根山 3Kmとある 閉じられたゲートの脇から入る

 普通の出で立ちの観光客がいる中、登山靴にザックと山の格好で舗装路を歩くのはちょっと恥ずかしい気もするが牧場に向かって歩いて行くと、バードウォッチャーかな、すごいカメラを持った人たちがいる。


バードウォッチャーでしょうか 前日光牧場が見えて来る

 さらに進むとカーブにバイクとスクーターいずれも東京のナンバーだ、どうやって入ったのか、道から下の方に煙が出ている、テントを張ってこんな所で火を燃やしているようだ。


● 前日光牧場は素晴らしい展望

 

 牧場が近づいてくると素晴らしい眺めだ、ロッジの所の案内板によれば、この辺りから富士山も見えるらしい秋の澄んだ空気の時に来てみたいものだ。


地蔵岳の方面 振り返れば男体山

 登ってきた地蔵岳方面だが、どれが地蔵岳なんだろう、地蔵岳から見えた草原に見えた山並みは正にここだったようだ。


 ロッジに向かって下って行くと左後ろ牧場の上に電波塔の立つピークがある、1388mの方塞山(ホウサイサン)らしい、牧場の柵に沿って登山道が付けられているようで、登山者が一名登って行く、帰りにこの道を行って方塞山にも登ろうかと思うが問題は方塞山からゲートに下る道が残っているかだ。


 ロッジに向かって登って行くと、登山者が下って来る、井戸湿原に行ってきたらしい、横根山について聞くと、山頂から15分でここまで来たらしい、ここで地蔵岳が栃木百名山に入っているのを教えてもらった。


左、電波塔の立つ方塞山 前日光ハイランドロッジ

 営業していない前日光ハイランドロッジ、普段なら観光客で賑わうのだろうが、静まり返っている。


  ここから横根山への登山道に入る

 Geographica で確認しながら、道路から横根山へ上がる登山道に入る、わずかな時間で横根山山頂に着いた。


 ここは関東ふれあいの道に成っていて、三角点と東屋が有る、周りは灌木が茂っていて展望は望めない、日差しが強く暑い、東屋なら涼しいが登山者が来るといけないので、前の方の登山道の脇にアンテナをセット、カップ麺を食す。


横根山山頂

● 沢山交信する

 CQを出すと沢山の局が呼んでくる、埼玉、東京、川崎市など、10局も交信してしまった、まだまだ呼んでくるが帰りのことを考えて無線をやめて下山する。


 

 

ゲートのところ方塞山へ登れそうな道が有った

 結局、方塞山へ登らずに戻った、ゲートを出たところに方塞山へ続いていそうな道はあった。


● 記録


 車を止めた場所 11:51 -(0:40)- 12:31 前日光ハイランドロッジ -(0:15)- 12:46 登山道に入る -(0:07)- 12:53 横根山山頂


 14:05 -(0:47)- 14:52 車の所


カシミール3Dで作る

2020年 5月 foxtrot