下仁田町の山を3座 2019年12月 1日


 今年1月、下仁田町の山を歩いたが、藤山(453m)に登った時、下仁田九峰に全部登ったという人と立ち話をした、下仁田九峰をNETで調べると「ミーハー登山隊が行く!」というサイトに、「新ハイキング」誌で取り上げられた、昔から語り継がれた9峰があるというのや、その他いくつか取り上げたサイトがある。


 結局、下仁田九峰が誰がどのような基準で決めたのかは解らないが、「ひとりごと~気の向くままに~」というブログに書かれた、下仁田町が現在の行政区域になる以前の旧下仁田町時代のとき、その旧下仁田町の区域内から見える山々のうち、御嶽信仰をはじめとする信仰の山々を下仁田九峰としたのではないかという説が有力なような気がする。


 ちなみに下仁田九峰は


 ①稲含山 1370m

 ②御嶽山(兄倉山) 576m

 ③螢山 354m

 ④大山 857m

 ⑤大崩山 461m

 ⑥藤山 453m

 ⑦川井山 452.7m

 ⑧浅間山 436m

 ⑨伊勢山 362m


 と成っているようだ。


 1月に登り残した三峰山(616m)、(宮室山)、川井山(453m) と下仁田九峰から伊勢山(362m)の3座に登ろうと計画する、川井山と伊勢山に登れば、下仁田九峰も完登となる。


 今回は近くにお住まいの山の会の Y さんに案内をお願いして下仁田町にお邪魔する。


● 伊勢山

 
伊勢山
(イセヤマ)
標高362m
  伊勢山山頂

 下仁田町の町営駐車場に車を置いて出発する、北へ向かい国道254号を渡って伊勢山の百庚申に行く、急な崖に沢山の庚申塔が祭られていて、壮観だ、丁度道路反対側の家に住んでいる人が居たので話を聞くと、下の方の庚申塔は新しいが、上の方に有るのは昔から有ったそうだ。


伊勢山の百庚申 雑草を刈ながら登る

 百庚申の北側から登れそうな所があるので入ってみるが雑草や倒木などで荒れていて、たまらず直ぐに引き返す。


 国道254号の神社のところから登れそうなのでそちらに行こうと戻るが、百庚申の南側にコンクリートの急な階段があって登れそうなので、登ってみる。


 ここも雑草や棘の生えた木などで荒れているが、今日は庭仕事に使う鋸を持ってきたので、雑草や棘の木を刈りながら登って行く。


もう少しで百庚申を登りきる 稜線には広い尾根

 棘の木や雑草と格闘すること15分くらいで上の尾根に登ることが出来た、ここからは枯れ葉に覆われた広い尾根を西に進む。


石祠がある 伊勢山山頂の山名板、古くて読めない

 尾根を進むと石祠があって西に下る分岐がある、北に進むと直ぐに伊勢山の山頂だった、山頂からは西の方に、この後登る予定の川井山や四ッ又山、鹿岳、しれいた山などが樹林越しに望まれた、アンテナを組み立ててCQを出してみたが、東の方にここより高い山があるせいか、応答は無かった。


● 伊勢山からの展望


この後登る予定の川井山 四ッ又山、鹿岳、しれいた山

 帰りは石祠の所から西に下ると伊勢山妙見堂という御堂が有った、そこから杉林を下ると、国道254号線に出た。


青いのは伊勢山妙見堂の屋根 伊勢山妙見堂

 伊勢山妙見堂には赤い幟が幾つか立てられていて、それぞれに高崎市、×××とか、千葉県、○○○とか名前が書かれている、こちらの出身の人が奉納したのだろうか。


国道254号線、ここから伊勢山に登れる

 国道254号線、ここからの方が楽に伊勢山に登れる、中学校の前を通って駐車場に戻った。


● 記録


 町営駐車場 8:53 -(0:20)- 9:13 百庚申 -(0:16)- 9:29 尾根上に出る -(0:06)- 9:35 石祠のある分岐 -(0:03)- 9:38 伊勢山山頂


 10:15 -(0:05)- 10:20 分岐 -(0:03)-10:23 伊勢山妙見尊 -(0:06)- 10:29 道路に出る -(0:07)- 10:36 駐車場



● 川井山


 
川井
(カワイヤマ)
標高453m
  東側から見る川井山

駐車場に戻ってから、川井山の登山口の近くまで車で移動して、Y さんの知り合いの家に車を置かせてもらう。


ここを行き、左に進む 落ち葉に埋もれているが、コンクリート舗装されている

● 林道がある


 庚申塔の所から川井山に向かう、当初地図を見て、等高線の間が広そうな北側からのルートで登ろうと思っていたが、Y さんの情報より東側から登ることにする、庚申塔を北に向かい左に行くと枯葉の積もったコンクリート舗装の道が川井山に向かっている。


砂防ダムの工事中 道は上に続いている

 登って行くと、砂防ダムを作る工事現場がある、日曜日で工事が休みで良かった、そこを過ぎても道路はずっと続いている、舗装が切れても道路は続いて、途中台風で地すべりを起こしたらしいところがある、注意深く渡って先に進む、道は川井山の北側を通って西に下って行くようなので、良さそうな所から斜面に取り付く。


台風で地すべり? ここから斜面に取り付く

 獣道のような所を落ち葉を掻き分けて、急な斜面を落ちないように注意深く登って行く。


急斜面を登る 稜線に乗ると西側が開ける

 山頂から西に伸びる稜線に乗ると景色が開けて、次に登る予定の宮室山らしい山も見える。


山頂は直ぐそこ 川井山の三等三角点

 稜線を登ると直ぐに三等三角点のある、川井山の山頂に着いた、山頂は北東方向が開けていて、まずまずの展望だ、浅間山と前に登った伊勢山も確認できる。


下仁田の町並み、正面に浅間山

 無線は、さいたま市桜区移動の局と交信することが出来た。


南に対峙する「大崩山」 帰りは南に下る

● 南に下る


 帰りは南に伸びる急な尾根を下る、雑木の斜面から植林された木の有る斜面に入る、木につかまりながら下ると、拡声器のラッパの残骸のようなものがあった、道路が見えて来たら、右に向かい、のり面の上に出て、階段を使って道路に下りた。


紅葉したモミジ のり面の階段を下る

 この階段にも種の刺さる雑草があって、種が沢山付いてしまった。


ここを下った

 川井山は、北や西から登るレポートが寄せられていたが、東から登るコースはかなり上まで林道が通じているし、周遊出来るので、一番良いのではないかと思った。


● 記録


 庚申塔 10:54 -(0:19)- 11:13 林道終点 -(0:27)- 11:40 川井山山頂 12:11 -(0:33)- 12:44 道路に下りる -(0:12)-


 12:56 庚申塔


カシミール3Dで作る

 ホタル山公園でランチを取って、最後の宮室山に向かう、宮室山と書いたが、山と高原地図には三峰山に成っている、地元では、宮室山や、富士浅間山と呼ばれているらしい。



 
宮室山
(ミヤムロヤマ)
標高616m
  登山口となる常光寺

 登山口となる宮室の常光寺に行く、お寺の前の駐車場に車を入れて、車を止めさせてもらうのをお願いに行く、立派なお寺で、鐘撞き堂や、大きな観音様などがある、ドアホンを押しても、声をかけても留守のようで誰も出て来ない、仕方が無いのでそのまま宮室山に向かう。


鐘撞き堂や観音様のある立派なお寺 神社があった

● 登山道は明瞭


 お寺の裏からも登山道があるが急登らしいので、神社の方から登ろうと西の方に向かう、はっきりした道は無いが、あぜ道みたいな所を行くと神社があった、お参りして、神社の右から裏に行くと登山道が植林地の中を登っている。


急な登山道 夕日が差し込む

 植林地でうす暗い急な登山道をひたすら登る、道は尾根の西側を巻いて途中から尾根に上がると、急斜面の先に鳥居があった。


鳥居をくぐる 山頂まで後少し

 鳥居をくぐって急登を登ると宮室山の山頂だった、枯れ葉に覆われた山頂には、ちょっと大きめの石の祠があって、北東の方向が少し開けている、町並みが見えるのは富岡の市街だろうか。


宮室山山頂 山頂からの展望、富岡市街?

 CQを出してみるが応答は無い、伊勢崎のレピーターを聞くと、安中市の S さんが出てきて、しばらく世間話などしてしまった。


帰り支度をしていると、伊勢崎の局がCQを出していた ので呼んでみたら取ってもらえた。


 Y さんの案内のおかげで、一番難しいと思われた川井山も無事登れ、一日、初冬の山歩きを楽しむ事が出来た。


● 記録


 常光寺駐車場 14:19 -(0:07)- 神社 14:26 -(0:31)- 14:57 鳥居 -(0:10)- 15:07 宮室山山頂 15:41 -(0:23)- 16:04 神社


 -(0:07)- 16:11 駐車場


カシミール3Dで作る、下りのデータ

2019年12月 foxtrot