下仁田町の山を3座 2019年 1月20日
 
破風山
(ハフウサン)
標高450m
下仁田町
  裏から見る破風山

● 今年最初の山

 今年最初の山は下仁田町の低山から始める、破風山は地形図に山名は無い、道の駅「しもにた」の北側に見える標高450mの山で、東側がスッパリと切れ落ちている。


 リンクを張らせていただいている、やんちゃおやじさんは下仁田町の低山も全て歩かれていて、レポートを載せているので、やんちゃおやじさんが登られたルートを地図に書き写して出かけた。


 国道254号から南蛇井駅の脇の道を北上、大桁山の道標に倣って西に進むと千平駅方面に行くT字路に突き当たる、ここに釣り堀が有るが、手前のカーブの所に、破風山から西に続く尾根の先が来ている。


 やんちゃおやじさんはここから登られているので、私もここから尾根に取りつくことにする。


ここから尾根を登る 電柱があり東京電力(株)工事手配中のテープ

 カーブミラーのある所が少し広くなっているのでここに車を置き支度をして尾根を登る、まだらに笹のある尾根には作業道なのか踏み跡がある。


 電柱があり「東京電力(株)工事手配中」のテープが巻かれている。


急斜面を登る 狭い尾根

● 急な斜面を登る

 檜の植林地の急な斜面を登って行くと一つ目のピークに着く、尾根は南と東に分岐していて、やんちゃおやじさんのレポートには、南の尾根はルートミスと書いてあるが、南側はどんな所かと思い行ってみる、狭い尾根を行くと先はさらに狭くなって両側が切れ落ちている、西側に送電線があり鍬柄岳と大桁山がまじかに見える。


さらに狭くなる 鍬柄岳と大桁山

 戻って今度は東側の尾根を破風山方面に行く、一旦下って登り上げるとピンクのテープがある、GPSで確認すると404m峰だった。


404mのピーク 次のピークには石祠が有った

 次のピークには石祠が有って、また下って登り上げると絶壁の基部に着いた、この上が破風山の山頂のようだ。


 ここはとても登れそうも無い、無理をすれば何とか登れるかもしれないが、落ちたらただでは済みそうにない、北側は樹林帯なので、南側に巻いてみるとテープが付けられていてルートがある。


絶壁の基部に着く 山頂へのルートがある

枯れ葉の積もった急斜面を這い上がると岩場の稜線に出て北側の展望が一気に開ける、稜線を東へたどると山頂だった。


● 展望の良い山頂

稜線に登ると北側の展望が開ける 御嶽大神の石板と石祠のある山頂

 破風山山頂は360度遮るものが無く素晴らしい展望が広がる。


西側の展望

東側の展望 山が一番さんとすかいさんの山頂標識

 ひとしきり展望を楽しんでから、枯れ木にストックを取りつけアンテナを組み立てて東に向けCQを出すと、レピーターでお馴染の安中のSさんが応答してくれるが、変調が途切れるという。


 無線機の故障かアンテナが悪いのか嫌な予感がする、何度かCQを出すが応答が無い、チャンネルを回すとつくば市の局のCQが強力に入って来るので呼んでみると取ってもらえた、何度か交信していただいているNさんだった、その後またCQを出すと今度は桐生市、前橋市、沼田市の局と交信する事が出来た。


 登頂記念の写真を撮って次の山に向かうべく山頂を後にする。


南側、道の駅「しもにた」が確認できる

 帰りは下る尾根を間違えてひとつ手前の尾根を下ってしまったが幸いな事に崖に出ることも無く無事道路に下る事が出来て、舗装路を車まで戻った、低山なので尾根上は歩きやすいが何処でも行けてしまうので、要所要所に巻紙などを付けて帰りの目印を付けておかないとルートミスをしてしまう、解ってはいるが面倒なのでなかなか実行できない。


● 記録


 登山口 8:03 -(0:09)- 8:12 分岐 -(0:05)- 8:17 -(0:15)- 8:32 404m峰 -(0:27)- 8:59 山頂 10:02 -(0:18)- 10:20 道路に出る


 -(0:03)- 10:23 登山口


カシミール3Dで作る、赤登り、青下り

● 藤山



 
藤山
(フジヤマ)
標高453m
下仁田町
  千沢集落の道路から見る藤山、左のピークらしい

 破風山から下り、関東ふれあいの道を千平駅方面に向かう、途中駅伝でもやっているのか警察官に先導されて走っている選手がいる、藤山の登山口は千沢地区の道路から入った所にある、登山口のある道を探しながら行くが人家に入る道なのか登山口に向かう道なのか解らず通り過ぎてしまう、戻ってGPSで確認しながらそれらしい道を行くと冨士山登山口の道標が有って車が3台くらい置けそうな広場がある、ここでの名前は藤山ではなく冨士山に成っている。


冨士山登山口 植林地を登る

 植林地の中の道を登って行くと右に広くて急な尾根が上に続いている、ここを登るらしいが先にも踏み跡があるのでもっと楽なルートが無いかと先に行ってみるが、踏み跡は無くなってしまう、戻って急な尾根に取りつくと今度は右に踏み跡があるが、こちらもすぐに無くなってしまう。


 意を決して尾根を登ることにする、休み休み登って行き、急な尾根が終わるとルートは左に行くようだ、それにしてもルートがはっきりしない、でも良く見ると木にテープが巻かれている、先に進むと左側に突き出した踊り場のようなところがあり、下仁田町方面の展望が良い。


下仁田町方面の展望 赤い鳥居がある

 ルートは左から回り込んで先に赤い鳥居がある、鳥居の所から右に曲がって鳥居をくぐって登って行くと道は九十九折りの急登で登って行くと山頂の広場に出た。


● 山頂は浅間神社が祭られている


急な道にロープがある 藤山山頂

 広場には浅間神社の石祠と石の灯篭、白い杭に南 本名 藤山 、西 通称 冨士山 と書かれている。


白い杭

 すぐに無線機の電源を入れてCQを出す、今度は付属のホイップアンテナを使う、ここも標高が低いので交信は難しいかと思ったが、嬉しい事に安中市のYさんが応答してくれた、なんとなく聞き覚えのあるコールサインだと思ったら、お正月のQSOパーティーで繋げて頂いた局長さんで、無線機の話や倶楽部の移動運用で下仁田町に来た話など、楽しい話をすることが出来た。


 ホイップアンテナを使っていると、変調が途切れることはないとのレポートを頂いたので、どうやら自作のアンテナが悪いようだ、アンテナは直さないといけないようだ、作ってからだいぶ経つ一度修理したが同軸ケーブルを交換してみよう。


 南の方に樹林越しに岩山が見える、これは555.3mの三角点のあるピークなのか、ちょっと気になる山だ。


南に見える岩山は、555.3mのピークか

 藤山山頂で交信する事も出来たのですぐに下山する、下って行き鳥居をくぐると話し声が聞こえ、なんと登山者が登って来た、男女5,6名のグループで、ホタル山に続いて2座めだという、最後に登って来た登山者と話すと、藤岡から来て、下仁田九峰を全部登ったと言っていた、下仁田九峰って何だろう興味をそそられる。


 急な斜面でぐんぐん下って行くと勢い余って下降点を通過してしまったようだ、登るのが大変だった急な尾根が見つからず、とんでもない斜面に成ってしまった、GPSで確認するとかなり先の方に行っている、下れば林道に出るはずなので、急斜面を転倒しないようにずるずると下ると何とか林道に出る事が出来たがずいぶんと無駄な事をしてしまった。


● 記録


 登山口 10:56 -(0:24)- 11:20 藤山山頂 11:50 -(0:22)- 12:12 林道に出る -(0:06)- 12:18 登山口


カシミール3Dで作る、赤登り、青下り


● 浅間山

 
浅間山
(センゲンヤマ)
標高436m
下仁田町
  道の駅「しもにた」から見る 浅間山

 藤山を下って今度は浅間山に向かう、下仁田町の街中の道を北上し国道254号を突っ切って北に行くと火葬場の跡が有った、跡地といっても綺麗な施設で使わないのはもったいないようだ立派なもので動てはいないだろうが自販機もある、広い駐車場に止めてここから林道に入るが、この林道は全く使われて無いようでひどく荒れている。


使われて無い火葬場 草が茂った林道

● 荒れた林道

 林道は草ぼうぼうで、枯れているのでまだ良いが、棘のある木なども有って、ストックで払いながら歩く、日蔭の暗い道で冬だから良いが、緑が茂るころはとても入って行く気にならないだろう。


杉や檜の幼木が育っている ここから尾根に取りつく

 林道がカーブする辺りから杉や檜の幼木が育って道はさらに悪くなり、歩きにくく鉈が欲しくなる、ストックで枝をよけながら枯れた木を踏みつぶして登って行くと、左の方に植林地に成っているが浅間山から続く尾根が来ている。


 適当なところから尾根に取りつくことにする、斜面は急なのだが広いので少しでも楽をしようとジグザグに登って行く、山頂が近ずくと尾根は狭くなり南側は切れ落ちている。


● 急な岩峰


浅間山西峰 山頂から下仁田町の街並みと小沢岳

 浅間山西峰は樹林越しに下仁田の街並みと、南の方に小沢岳が良く見える、西峰から東に下る尾根には真新しいザイルが付けられている、ここまで来るルートはほとんど整備されて無いのにここにはトラロープではなく高価なザイルが付けられている。


ザイルが付けられていた ここを登れば山頂

 ザイルを使って快適に下り西峰と同じような急な斜面を登ると、待望の浅間山山頂で、三角点もある、本日初めての三角点だ。


浅間山山頂三角点もある

 山頂はあまり広く無いが樹林越しに南牧村の山々や北東の方向に最初に登った破風山なども望めた。


四ツ又山、鹿岳、しれいた山 最初に登った破風山後ろは榛名山

 無線を聞くと前橋のYさんが藤岡を走っていたので呼んでみると取ってもらえた、その後良く移動運用をしていて何度も交信していただいているHさんが安中の御嶽山から強力な波を出していたので呼んでみたら交信する事が出来た。


 帰り道、今度は西に行くだけなのでほぼ登って来たところをたどって戻る事が出来た。


● 記録


 登山口 12:36 -(0:11)- 12:47 斜面に登る -(0:17)- 13:04 浅間山西峰 -(0:08)- 13:12 浅間山山頂 13:50 -(0:13)- 14:03


 林道に下る -(0:06)- 14:09 登山口


カシミール3Dで作る、赤登り、青下り

● 下仁田町自然史館に行く


 本日はあと2座分地図を調べてきていた、あと1座くらいは登れそうだが2時を過ぎてしまったので、山に登るのは止めて以前から行ってみたいと思っていた、下仁田町自然史館に行ってみる、去年下仁田町歴史館に行ってみたが、歴史観は世界遺産の展示が多くあまり面白くなかったが、ここは下仁田ジオパークの事が詳しく展示されていて、特に跡倉クリッぺには大変興味をそそられる。


 いままで登った大崩山、御嶽、大山、藤山などがよその場所から移動してきた山だという事で驚いてしまった、ただ自然史館のパンフレットには冨士山が555mに成っている、藤山の南東にある555.3mの三角点峰ではないだろうか、だとするとここも登ってみたい気もする。


 今日登れなかった川井山(453m)、三峰山(616m)や下仁田九峰を調べたら浅間山の西に伊勢山(362m)というのがあった、破風山の北には剣ヶ峰というのも有るのでまた機会をみて来てみよう、3座しか登れなかったが無線も出来て、一日楽しく遊ぶ事が出来た。


2019年 1月 foxtrot