ノートパソコンをGET 2018年 8月


 私は普段はディスクトップのパソコンを使っている、画面の大きさや性能を考えると、同じことをノートパソコンで行うのはかなり大変だと思う。


 でもたまにパソコ ンを外に持ち出したい時がある、タブレットが出てきてから、保険屋さんや携帯の販売店などで専用アプリで業務をこなしているのを見ると、ノートパソコンの必要性は無くなったのではないかと思ったりしていた。


 でも自分でスマホを使うようになってまた、考えが変わってきた、タブレットは確かに手軽で、ホームページの閲覧やメールくらいなら十分な気がするが、それでも大きな問題がある、日本語入力だ。


 年寄りには若い人がやるように指でササッと日本語を入力するようには成れそうもない、それとディスクトップパソコンと同じ Windows のソフトが走った方が何かと便利だ。


 パソコンを持ち出したいと思うことがたまに有るので、タブレットのように、手軽に使えるノートパソコンが有ってもいいなと思い、オークションを覗くと結構な性能のノートパソコンがかなり安い値段で出品されている、落札価格を見ると手が出せる範囲のようだ。


 ノートパソコンでは昔から ThinkPad が気に入っていた、今では IBM が ThinkPad の事業を中国の lenovo に売ってしまったのでどうなのかと思ったらパソコンの作り方は当時の路線を踏襲しているようだ。


 lenovo のパソコンもいろいろあるが、タブレットのように外で手軽に使いたいので光学ドライブが付いて無くてその分コンパクトな ThinkPad X230というのを検索すると、発売から5年くらい経ってリースが切れた時期なのか、かなり沢山の製品が出品されている。


 中にはOS 無しのジャンク品や、OS を Windows10 にアップデートされたモノやハードディスクを SSDに換装したものなどいろいろある。


 ハードディスクは、ディスクトップで使っている SSD が容量が小さいので、もっと大きい容量の物を購入して、交換し使わなくなった SSD をノートパソコンのハードディスクと交換するつもりだ。


 将来は Windous10 にアップデートも必要と思っているので、OS が Windows7 でハードディスクがリカバリーされているものを探すと1万円で出品されているのが有ったので入札してみた。


 最近ノートパソコンはあまり人気が無いようで、他に入札する人もなく、出品されていた値段で無事に落札することが出来た。


 中古のパソコンを扱うお店なので、別途消費税 と送料がかかり、1万2千円弱で入手する。


見た目はまずまず  

 商品が届いてみると、おおむね予想道理でまずまずのコンディションだ、外観は多少傷あり、キーボードはそれなりの使用感のテカリがある、原因は解らないが動かしていると突然シャットダウンしてしまう事がある、中古品なので仕方がないかと思ったが、いつものように消毒用アルコールを使って外観をきれいにする。


 ハードディスクを SSD に換装するとなるとリカバリーディスクを作る必要があるので、外付けの DVDドライブが必要になる、Yahoo!のポイントが少しあるのでYahoo!ショップで探してみる、商品は沢山あるが名の通ったメーカーの製品が無い、電源も USB からだけで無く別に外部電源が取れるようなモノが欲しかったが安い製品ではそんな電源端子も付いてない、普通に売られているのだから使えないことは無いだろうと、中国製らしい製品を購入する、そのせいか後に面倒な事になってしまった。


購入した外付けDVDドライブ、USB-Cの変換コネクターが付いていた

 ThinkPad はビジネス用として作られているのでサポートが良い、メーカーのサイトから詳細なマニュアル類がダウンロードできるし、部品も購入できて、ユーザーが修理できるようなシステムになっている。


 マニュアルも分解の仕方や部品番号などが詳細に書かれているのはちょっと驚きだ、熱烈なマニアがいるのも頷ける。


 購入して外装をきれいにしたのでリカバリーディスクを作ることにする、外付けの DVDドライブがメーカー純正品で無いのが心配だがマニュアルに則って作業を進める、USBメモリにでも作れるとあるが容量がどのくらい必要に成るのかなど書かれてないのは不親切だ、同様に DVD も何枚必要なのか解らない。


 予想では 4枚は必要だと思って作業を始めると、 3枚目までは順調に焼けたが 4枚めを焼いているとエラーが出てしまい、リトライして失敗しましたと出てリカバリーを作るソフトが終了してしまった。


 リカバリーディスクが無いと OSの再インストールができない、再度初めからやり直してみたが、リカバリーは一度だけですと表示が出て終了してしまう。


 調べてみるとHDDの中にはCドライブのほかにEドライブのパーティーションがあってリカバリーの情報が書かれている、HDDの中でリカバリーを行うと工場出荷状態に戻すだけだが、DVDやUSBメモリにリカバリーメディアを作ると、Eドライブのリカバリー領域にあったドライバー類などのファイルを Cドライブにフォルダを作って書き出しOSなどは消してしまうようだ。


 念のために Cドライブに作られたドライバーなどのファイルをフォルダーごと DVDに焼いておいた。


 リカバリーディスクの作成には失敗してしまったがこれ以上どうにもならない、再インストールは別の方法を考えるしかない、本体はたまたまシャットダウンするので分解してみることにする。


バッテリーを外してHDDを取り外す HDDは日立HGTS 320G 2.5inchなのに7200回転
  

 バッテリーを外してHDDを取り外す、キーボードを取り外し、パームレストを取り外す。


 
裏からネジを外しキーボードを取り外す 同じくパームレストを外す

 液晶ユニットを取り外し、スピーカー、WiFiミニカード、Bluetoothカードを外す、キーボードべゼルを外すとシステムボードが出てくる。


LCDユニットを取り外し、スピーカー、WiFiミニカード、
Bluetoothカードを外す
キーボードべゼルを外すとシステムボードが見える

 システムボードを外すとケースだけになる、このケースはごく薄のダイキャストのようで高級パソコンの作りの良さに関心してしまう。


 システムボードはこれ以上分解すると元に戻らなくなりそうなので、ファンの埃を掃除するのみに留める。


 フレキ端子の接触部分をアルコールで拭いて分解したのと逆の順番で元どうりに組み立てていく。


システムボードを外すとケースだけになる システムボード

液晶ユニットのべゼルを外すと右上にカケがある事が解った、カケた部分を薄い銅板を溝に合わせて切って接着補強する。


LCDユニットべゼルを外すと右上にカケがある カケたところに溝に合わせて薄い銅板を接着する

 コネークター部分をアルコールで清掃し、組み立てるとシャットダウンすることが無くなった、何処か接触の悪いところが有ったのかも知れない、この状態でリカバリーディスクを作れば良かったのかもしれないが今更どうにもならない、HDDをSSDに交換して、作った途中までのリカバリーディスクでレストアするが、3枚めのDVDまで来ると止まってしまう。


SSDに換装する

 HDDが壊れたときの為にシステム全体のバックアップを取るソフトがあるので、HDDをバックアップ、SSDに交換してレストアしてみるがうまくいかない。


 システムをバックアップするソフトにはHDDの構造と同じクローンを作れるソフトもある、SSDをクローン化してHDDと置き換えれば、SSDで動作するのではないかと思い試してみる、無料のソフトで EaseUS Todo Backup というソフトをダウンロード、外付けUSBドライブにSSDを入れてHDDのクローンを作ってみる。


 HDDと同じクローンになった SSD をパソコンに戻し電源を入れると見事に立ち上がり HDD から SSD に換装する事が出来た、いろいろやれば何とか成るものだ、立ち上がりもぐんと速くなり快適だ。


SSDに換装したThinkPad X230

 ThinkPad X230の製品仕様は


Intel(R) Core(TM)i5-3320M CPU @2.6GHz

インテルR QM77 Express チップセット

Intel(R)HD Graphics 4000 1366x768

外付けモニター・コネクター

4.0GB RAM SSD120GB

Windows 7 Professional 32bit Servis Pack 1

内臓 Bluetooth WiFi Gigabit LAN USB3.0x2 USB2.0x1

メディア・カード・リーダー・スロット

生体認証デバイス


バッテリーは3時間くらい使えるが、本体がまだまだ使えそうなので、新品を購入してみよう。


2018年 8月 foxtrot