今年も、栃木の低山を周遊する 三床山

 
三床山
(ミトコヤマ)
標高334.8m
栃木県佐野市
登山日2016年 1月 4日
  高松から見る三床山

● 暖かい正月

 今年のお正月は元旦は風が強かったが2日、3日と異常に暖かく穏やかな日が続いている、去年のお正月に栃木の低山に登ったが、今年もまた栃木の低山を歩く事にする。


 山の会のベテラン登山者が、佐野市の三床山を歩いて良かったと言っていたので、私もあやかる事にした。


 「栃木の山120」で三床山を探したが出ていない、地形図を見ると三床山334.8mで三角点もある、周遊できるコースが有るようだが地図だけでは解らないので、NETで調べるといくつか出てきた、佐野市(旧田沼町)の鹿嶋神社から反時計まわりで歩かれているようで、二床山、一床山というのもあってどんないわれがあるのか面白い名前だ。


 太田市から足利市を通って田沼町をめざす、ところが足利市はどうも不案内で何時も迷ってしまう、国道293号線を走って行くと去年大坊山から大小山を歩いた時に通った採石場の絶壁が見える、去年歩いた所の北側を走っているようだ。


 左側の山の斜面に赤く塗られた清水の舞台のような神社が祭られている、磯山弁財天という案内がある、大昔に一度来た事があるような気がする、帰りに寄ってみよう。


 三床山の登山口の、鹿嶋神社の近くに来たが、広い道から神社へ行くまでの道が良く解らない、適当に入って行くとお寺があり学校があるが神社が無い、何度か迷ったあげく、電気柵の張られた畑が有る農道を行くと大きなソーラー発電の施設の手前に広い駐車場があった。


 後ろから一台車が着いて来て隣に停めた、登山者らしい、聞いてみるとここが鹿嶋神社で間違いないようだ、館林から来たという登山者、年の初めの歩き始めは毎年ここから歩いていると言っていた。


鹿嶋神社 樹林帯のトンネルの道

 支度をしてまずは神社にお参りする、なかなか立派な神社だ、三床山へ行く道は神社の左側に林道のような広い道がある、歩いて行くとすぐに林道左に道標があり、ここから樹林帯のトンネルの中のような狭い道が上に登って行く。


 冬枯れの樹林帯だが緑の葉っぱはサカキのように見えるがどうだろう、登って行くと右側に伐採地があり、ゴルフ場が良く見える、一旦下って今度は急な本格的な登りになる。


正面は「高松」足利方面の展望 三床山山頂への分岐

 高度があがって行くとともに展望が開けてくる、天気は大変良く雲一つない、この時期にしては良いというより良すぎて気温が高く春のように遠くは霞んでしまい展望はいまいちだ、登山道がピークに近ずくと右に行く分岐がありすぐに三床山の山頂に出る。


● 三床山山頂

三床山の三角点 山頂は東西に長く三つの祠がある

 てっぺんの十字がすり減った三角点があり、東の方に祠が三つある、二つは南に向き、一番の東の祠は東を向いている、展望は南側が開けていて眼下にゴルフ場が見えるが遠くの方は霞んでしまっている。


 まずはアンテナを組み立てて、CQを出すと、埼玉久喜市、茨城は結城郡、川崎市宮前区、埼玉県三郷市、草加市とお正月なので調子よく交信することが出来た。


 山頂で交信も出来たので、二床山方面に向かう事にする、枯れ葉で滑りやすい急な斜面を下って行くと暖かいせいかツツジの花が咲いている。


ツツジの花が咲いている 正面に岩場が有る

 登山道正面には岩場が二か所あり、南側が切れていて展望が良い、ゴルフ場の向こうには田沼の街並みが広がる。


展望が良い 北側に小三床山への分岐

 先に行くと北側に小三床山への分岐がある、今日は時間が有るので行ってみる事にする、一旦下って登り返すと小三床山のピークに出る、ここからは北側の展望が良い、先に樹林に覆われたピークが有るので行ってみる、下って行くと栗谷坂峠という鞍部に出る、峠というので十字路に成っているようだ。


小三床山山頂 烏ヶ岳

 ここから登って行くと烏ヶ岳という山名標識の付けられた山頂に出るが樹林帯で展望が効かない、左の方にツツジ山に向かう道が続いているが、先のピークは遠くかなり下ってしまうので、戻る事にする。


烏ヶ岳山頂 南側へ高松の分岐

● 高松

 二床山への縦走路に戻って先に行くと南側に高松への分岐が有る、高松はぐるっと周遊する真ん中にある山で北側から尾根が続いているロープの張られた急な斜面を下りピークを一つ越えて行くと高松303mの山頂だ、ここから見る三床山は三角の見事な山容をしている、ここはちょうど三床山から一床山まで見渡せる展望台だ、道は南に続きここから鹿嶋神社に下れるようだ。


高松山頂から三床山

 展望を楽しみながら焼きそばパンを食す、休憩後道を戻り二床山に登る、太田から来たという、お母さんと息子さんらしいちょっと変わった二人組みが山頂にいる、しばらく山の話をして先の一床山に向かう。


● 二床山山頂

二床山山頂 急な岩場を下る

● 一床山山頂

 急な岩場を下り登り返すと一床山だ、ここは三床山より低いが360度開けていて一番展望が良い、空気が澄んでいれば富士山も見えるという山頂だが遠くが見えないのが誠に残念だ。


一床山山頂 山頂からの展望

 展望を楽しんでいると、二床山にいた二人も登って来た、しばらく山頂を楽しんで、高松から下ると二人組は二床山の方に戻って行った。


正面に二床山、三床山が重なる 形の良い山は三峰山?

 ここから見るとまだまだ登って無い山が沢山ある、やはりこの地域の山は秋から冬が良さそうだ、無線を聞いていると千葉県松戸市からCQを出している局がいたので、呼んでみた、無線機に付属のホイップアンテナにもかかわらず59で取ってもらえた。


雪の日光白根山と男体山 赤城山に雪は無さそう

 一床山で無線交信も出来てしまったので、先に向かうことにする、下って行くと西入の頭というピークに出る、ここから西に下る道が有るので下ってみると鞍部に「沢入の滝」への道標がある黒いマジックで17分と書いてある17分も下ると登るのが大変そうだ。


西入の頭 沢入の滝(17分)

 鞍部から正面のピークに登ってみる、かなりの急登でほとんど踏み跡が無く藪を漕いで山頂に立つが展望は無く「金明院」と書かれた道標があるのみだ、金明院とは何なんだろう、お寺にでも下れるのだろうか、せっかく来たがつまらない山頂なので登って来た道を西入の頭に向かって戻る、途中には朽ちた丸太の階段が西入の頭に向かって付けられていた。


「金明院」の道標 鹿嶋神社へ向けて急斜面を下る

 西入の頭で昼食を取り鹿嶋神社に向けて下ることにする、急な斜面は枯れ葉の中に浮き石が交じり滑りやすい。


林道に出る 篠の藪の中の林道を鹿嶋神社に向かう

 下って行くと藪の中の道は広い林道に出る、道標に従って広い道を東に向かうと工事中のソーラー発電の施設に出て先が鹿嶋神社の駐車場だった、三床山はかなり人気のある山らしく8台も車が停められていた。


● 記録

 鹿嶋神社駐車場 8:29 -(0:36)- 9:05 三床山山頂 9:59 -(0:15)- 10:14 小三床山分岐 -(0:03)- 10:17 小三床山 -(0:09)-


 10:26 烏ヶ岳 -(0:16)- 10:42 分岐に戻る -(0:11)- 10:53 二床山 -(0:11)- 11:04 高松 11:15 -(0:28)- 11:43 一床山 12:05


 -(0:16)- 12:11 西入の頭 -(0:07)- 12:18 無名峰山頂 -(0:08)- 12:26 西入の頭に戻る 12:44 -(0:18)- 13:02 林道に出る


 -(0:11)- 13:13 駐車場


カシミール3Dで作りました


 帰りに磯山弁財天に寄ってみた、山の斜面に造られた舞台の上の弁財天に登る。


磯山弁財天

 眼下には日本名水百選の出流原弁天池(いずるはらべんてんいけ)湧水が下に見える。


出流原弁天池湧水

2016年 1月 foxtrot