今年最初の山歩きは、栃木の低山を周遊する 2015年1月4日
 
大坊山
(ダイボウサン)
標高285.5m
栃木県足利市
妙義山
(ミョウギサン)
標高313.8m
足利市、佐野市
大小山
(ダイショウヤマ)
標高282m
足利市、佐野市
  大坊山 妙義山山頂

●久しぶりに山に行く

 昨年末は家事都合により山に行けない日が続いてしまった、毎日の散歩は続けていたがやはり坂の道を歩きたい。


 正月休みの最後の日時間が取れそうなので、山に行く事にする、久しぶりの山なので何処に行こうか考えたが、昨年12月、山の会の人たちが栃木県、足利市の大小山、妙義山、大坊山を縦走して大変良かったとのレポートをいただいたので、雪の心配も無く、比較的アプローチが近いのでここに行ってみる事にした。


 栃木県の低山は、昔々、行道山から織姫神社、石尊山から深高山、昨年、大平山から馬不入山など歩いているが中間の大小山はちょっと忘れていた山だ。


 太田市までは354バイパスを利用する、太田市から407号で足利市に出る、渡良瀬川を渡って市街地に入るがここで道を間違えて手間取ってしまった、なじみのない街はなかなか難しい、碁盤の目のような毛野新町の住宅地を抜けて細い道を登って行くと「大坊山」への道票がある、このまま車で「大坊山」まで登ってしまうのかと心配に成ったが、歩いてくる人がいたので聞いてみたらこの上に大山祇(おおやまずみ)神社が有って裏から「大坊山」に登る道が有るとの事で安心して車を神社に進めた。


 駐車場には3台ほど車が停められていた、山歩きの支度をしている人の車の隣に駐車する、駐車場の南側は東屋のある展望台に成っている、行って見ると足利の町が俯瞰できる大変展望の良い所だ、東側には大小山と思われる山波が北側から続いている。


●神社にお参りして

神社の駐車場 大山祇(おおやまずみ)神社

 支度をしていると隣の登山者は、3名ほどで他の山に登るのか道路を下って行った、私は階段を上って神社に向かう、山歩きの安全を祈願して裏の登山道に入ると、枯葉の積もった道は左に迂回して大坊山に登る尾根に出た。


山頂に向かう尾根 大坊山山頂

 大坊山山頂には大きな山名板と大山祇神社奥宮がある、西から南側が開けていて大変展望が良い東側は木が有って大小山方面は見えない、首都圏の方は霞んでいて見えないが、秩父の山地の上には雲を被った富士山、浅間山、赤城山などが美しい。


●山頂は展望が良い

雲を被った富士山 八ヶ岳から荒船山方面手前は太田金山?

浅間山 何時もと違う形の赤城山

 西側の柵の所にザックを降ろし、柵の紐に結束バンドでストックを立てて4エレメントの八木アンテナを組み立てた。


●無線も良く飛んでくれた

 CQを出すと三鷹市、羽生市のモービル、さいたま市、館林市の局と交信する事が出来た、ロケーションも大変良い、無線をしている間にも登山者が何名か登ってくる。


裏の山に絶壁が見える 雪の男体山

 滑り出しは好調だ、アンテナを撤収して次の山に向かう、北に向かう道を行くと、どう見ても登れそうにない絶壁が見える、先ほどからブォーブォーという音が聞こえてくる、なんの音かと思ったらホラ貝を吹く音のようだ、西に見える岩の上に白装束の修験者がいてホラ貝を吹いていた。


岩山の上に白装束の修験者 下って来た岩場

 この辺りの山はなだらかな里山だと思っていたら、以外にも急な岩場の下りで歩きごたえが有る、下って登り返すと長林寺との分岐がある、長林寺方面の先に修験者がいた岩場のピークが有るようだ。


 大小山方面を先に行きピークを二つぐらい越えると絶壁の所に出た、真っすぐ行けばピークに登れ、右にシルバーコースと書かれた巻き道が有る、絶壁の下は採石場に成っている、採石で削られて絶壁が出来たようである、ピークからの展望も良く、ここから見る大坊山はなかなか良い形をしている。


長林寺との分岐のピーク 綺麗な形の大坊山

●お休み処

 絶壁のピークを越えて下って行くと左に行く道があり番屋と呼ばれる休み処がある、神社と小屋があり写真が沢山張ってあった、ここの主が休んでいけと言うが、休むほど疲れていない、小屋の中では登山者が休んでいて壁に沢山の写真が張ってあって、「大小山・大坊山縦走ハイキング」という地形図に解説を書き込んだ地図をくれた、飲み物なども売っているが、特に必要も無いので、先に行く。


山頂番屋 休み処

●ローソク岩に寄り途する

 下って行くと越床峠という鞍部に出る、ここから山に囲まれた所に有る足利病院に下れるようだ、先に進むと標石の有るピークにローソク岩分岐がある、もらった地図にはローソク岩まで往復30分と書いて有るので行ってみる、赤布の付けられた道を下ると下の方に一本の岩が立っていた、これがローソク岩らしい。


ローソク岩分岐 ローソク岩

 この岩では登る事は出来ないので、踏み跡は無いが下に降って岩をひと回りして写真を撮る、基部に戻って一休み、ここから番屋が良く見える。


ローソク岩を下から見る 左大坊山、右に山頂番屋

●展望のよい尾根を行く

 分岐に戻って、これから大小山に向かうが登ったり下ったりの幾つものピークがある、ここのピークからは東側の山並みが良く見える、去年歩いた大平山、晃石山方面には特徴ある岩船山も確認出来、右には双耳峰の筑波山が良く見える。


晃石山方面、特徴ある岩船山も見える、右には筑波山 登山道にはこんな岩がある

 展望のよい岩尾根の道を行き、ロープのある岩山を登って行くと本日の最高峰 三角点のある「妙義山」314mに着いた、地形図には大小山とあるが、山頂標識は妙義山になっている。


 狭い山頂には沢山の登山者がいる、360度の展望で、この辺りの山に詳しそうな人がいたので、一渡り山座同定を楽しんだ。


岩山を登る 妙義山山頂

 東側の登山道に少し行ったところで無線機を出してホイップアンテナでCQを出したところ、行田市、鶴ヶ島市、羽生市と横浜市の局と交信する事が出来た。


●大小山で食事

 無線の交信が出来たので、先の「大小山」282mに下りここで食事にする、大賑わいの妙義山と比べてここにはだれもいない、ヤギアンテナを組み立てて、ここでも、伊勢崎市のモービル局、坂東市、太田市、本庄市、久喜市の局と交信する事が出来た。


大小山山頂 山百合学園の分岐

 帰りはNHKアンテナを経由して下ろうと思っていたが、大小山下の展望台のところから山百合学園に下るルートの方が近いので此方から下る事にした、途中のピークに熊谷から来たという登山者が一人で展望を楽しんでいた。


山百合学園の建物 帰り道に大坊山をバックに六地蔵

 車道に出て下って行くと道路の傍らに赤い頭巾と前掛けの六地蔵がある、思わず写真を撮ってしまった、歩いて行くと散歩している地元の人がいたので近道を教えてもらい、お墓の階段を上っていったら意外に早く神社の駐車場に着く事が出来た。


 ここは栃木の低山の中では、標高が低いにもかかわらず、展望が良く歩き堪えもあり電波の飛びも良くて、年の初めから大変楽しく充実した山歩きが出来た。


●記録

 大山祇神社駐車場 8:37 -(0:24)- 9:01 大坊山 9:38 -(0:12)- 9:50 長林寺分岐 -(0:21)- 10:11 山頂番屋 10:13 -(0:19)- 10:32


 ローソク岩分岐 -(0:07)- 10:39 ローソク岩 10:54 -(0:08)- 11:02 ローソク岩分岐 -(0:48)- 11:50 妙義山 12:34 -(0:05)-


12:39 大小山 13:45 -(0:05)- 13:50 阿夫利神社分岐 -(0:21)- 14:11 山百合学園 -(0:25)- 14:36 大山祇神社駐車場


2015年 1月 foxtrot