赤城 銚子の伽藍と長七郎山

 
長七郎山
(チョウシチロウヤマ)
標高1579m
前橋市、桐生市
2014年11月16日
  長七郎山山頂から

●銚子の伽藍

 伽藍(ガラン)をウィキで調べると僧侶が集まり修行する清浄な場所、寺院または寺院の主要建物群を意味するという。


 銚子の伽藍は赤城不動大滝の上流に有るのは以前から知っていたがいままで行く機会が無かった、リンクを張らせていただいてい る、ハイトスさんのホームページを見ていたら、小沼の駐車場から、軽井沢峠、牛石峠、銚子の伽藍、茶の木峠、長七郎山、駐車場と 周遊するコースが紹介されていた、5月の連休ころがアカヤシオやツツジが咲いて良さそうだが、葉が落ちて雪が来る前の今も良いの ではないかと行ってみる事にした。


 滝沢温泉の脇を通って大胡赤城線を登り、小沼の駐車場に着いて黒檜山を見ると霧氷なのか、雪なのか真っ白に成っているのに驚い た、風もあり寒い、支度をしていると、ドライブで登って来た人があれは、霧氷なのか雪なのかと聞いてくる、私にも解るわけがな いが、駐車場わきの風が当たらない所にはわずかに雪が有るので、根雪に成るのにはまだ早いが、降った雪が木の葉に氷付いている状 態なのか。


雪が付き始めた黒檜山 地蔵岳のアンテナ群

●関東ふれあいの道

 天気が良く、青空のもと地蔵岳のアンテナ群も綺麗に見えている、道路を渡り小沼の方に行くと関東ふれあいの道 ツツジ道があ る、ゲートの脇を通って、霜柱の立つ道を軽井沢峠に向かって歩きだす。


ゲートの脇を通って歩き始める

 笹原の中に付けられた道は関東ふれあいの道だけあって広くて木の橋や階段など大変よく整備されている、歩いて行くと右に「血の 池」がある、行ってみると水はかれていて、草付きの河原のような所だ、水がたまると、ミジンコが発生して赤く染まると、前橋市の 案内板には書かれていた。


血の池の道標 乾季の為水は無い

●軽井沢峠

 先に進むと分岐が有り、車道に出る、ここには関東ふれあいの道の案内板があり、それにならって、山道に入り登って行くと、荒 山、軽井沢峠との分岐があるので、左の軽井沢峠に向かうと、道は下って、駐車場のある軽井沢峠に出た、車道を歩いて来た方が楽だ った。


関東ふれあいの道の道標 軽井沢峠に出る

 車道を牛石峠に向かって南に下って行くと荒山がすぐ近くに見える、前橋土木事務所の黄色い看板の先に牛石→の案内板がある、道 路右の駐車場に車が一台と停まっていて、山歩きの支度をしている人がいるようだ。


荒山がすぐ近くに 牛石の入口

●牛石峠

 道標に従ってここから登山道に入る、するとすぐに牛石峠の標識がある、その先には岩が有り、これが牛石らしい。


牛石峠 牛石、後ろの山は地蔵岳

 歩いて行くと牛石山の道標があり東屋がある、1442mのピークで、この先銚子の伽藍に向かって尾根を下る。


東屋の有る牛石山山頂 銚子の伽藍に向かって下る

 尾根を下り途中南に延びる岩峰に登ってみると展望が開ける、東の方は山々が連なり、雲の上に筑波山が見える、粕川の対岸の岩峰 も見え、下は切れ落ちてすごい高度感に足がすくむ。


展望が開ける、遠く筑波山 粕川の対岸の岩峰

●銚子の伽藍に下る

 岩峰から登山道に戻ると一人の登山者がいた、牛石の入口に停めた車で支度をしていた人で伊勢崎から来たそうだ、銚子の伽藍に一 緒に下る。


銚子の伽藍に下る 銚子の伽藍、深い渓谷

 銚子の伽藍の岩の上に出る、下の沢を覗くと深い渓谷になっていて滝がある、長い年月、粕川の流れが岩を削ってこんな地形を作っ たのか、両脇の断崖からだと何メートルの高さが有るのか、良くこんなに深く削れたものだ、一見の価値のある場所である。


 お坊さんが修行するのにふさわしい?それとも他に謂れが有るのか。


落ちたら大変 渓谷を覘く伊勢崎から来た人

渓谷の上流 小滝の脇につららが

●銚子の伽藍対岸の岩峰に登る

 写真を撮って私は東の崖を登り、伊勢崎から来た人は西の方に戻って行った、銚子の伽藍の上流の方にもテープがありルートはこち らの方が本道のようで、崖を登るのはショートカットのルートだが、崩落していて道が半分無い、木の枝などに捕まりながら登ると笹 の道に出る、南に行くと道標のあるT時路にでる、左がつつじが峰通りだが右にも踏み跡がある、時間が有るので行ってみると、狭く 切れた道が西に行っていて、銚子の伽藍の岩稜の上に出た、こちらも大変な高度感だ。


道標のあるT時路を西に行ってみる 正面に来るときに登った対岸の岩稜

 岩稜から戻って東に進むとつつじが峰通りとのT時路があり団体さんがいた、団体さんは休んでいたのか私が行くと銚子の伽藍方面 に出発していった。


分岐に団体さん 茶ノ木畑峠

●藪に入る

 地形図を見ると茶ノ木畑峠から長七郎山方面に行くのに、1466mのピークを通る線が有るので、ルートが有るのかと高みを目指し て藪に入ってみるが、藪が有るだけで踏み跡は無い、地形図を良く見ると、2点鎖線で桐生市と前橋市の境界のようだ、つまらない藪 こぎをしてしまった、西に行き登山道に出ると、すぐにオトギの森と小沼との分岐に出る。


藪の中に黄色のテープ オトギの森、小沼の分岐

 先に砂地の広場があり、長七郎山に登るのには藪を直登するしかない、適当なところを探して藪に入る。


正面から藪に入る こんな所を登る

●また藪こぎだ

 道がない所を歩くのはなかなか大変だ、今日は6mも出てみようとヘンテナを上げるために釣り竿も持ってきたので、木の枝に引っ かかって歩きにくい、こんなことなら、小沼に下ってから長七郎山に登る方が良かった、途中で休憩ウイダーでエネルギーを補給、休 憩後右の方に登って行くとうすい踏み跡がある、やはり踏み跡は登りやすい、登って行くと右の方に枯れたカヤトの原が見えるのでそ ちらに行き登るとすぐに長七郎山の山頂に出た。


カヤトの原に出る 長七郎山の三角点

●長七郎山山頂

 山頂には何名かの登山者がいる霜の溶けた泥濘をよけて山頂三角点の所に行き、写真を撮った。


 登山者がいるので、山頂南の方に行き、6mのヘンテナを立てようと釣り竿を出すが、風が強く立てられそうもない、せっかく持っ てきたのに残念だが、6mは諦めて430MHzのアンテナを立ててCQを出すと、水戸市、春日部市、安中市、太田市と次々に呼ばれる、 ここは南側のロケーションが良い。


 続ければ何時までも呼ばれそうだが、風が有って寒いので適当に切り上げ、食事を取って、山頂を後にする。


 長七郎山はロケーションが良く、登るのが簡単なので、ツツジの咲く頃また来てみたい、暖かければ無線も長時間楽しめそうだ。


山頂は霜が溶けて泥濘 皇海山は雲の中

 帰りは山頂から北に向かい広い道を下る、関東ふれあいの道の大きな案内板の有るところ、南側、小沼の上にちょうど富士山が良く 見える所が有るのは知らなかった。


小沼の上に富士山

●記録


 小沼駐車場 8:25 -(0:12)- 8:37 血の池 -(0:24)- 9:01 軽井沢峠 -(0:07)- 9:08 牛石峠 -(0:27)-9:35 銚子の伽藍 9:50 -(0:26)-


10:16 つつじが峰分岐 -(0:12)- 10:28 茶ノ木畑峠 -(0:17)- 10:45 小沼、オトギの森分岐 -(0:36)- 11:21 休憩 11:27 -(0:06)-


11:33 長七郎山山頂 12:43 -(0:23)- 13:06 駐車場


2014年11月 foxtrot