2m 再び 2014年4月21日


 昨年は 2m(145MHz帯)のアンテナを降ろして 6m(50MHz帯) を上げた、6m は4エレメントのHB9CVなので 10dB ほどゲインが有るのですこしは飛んでくれるかと期待したが、結果はあまり思わしくなかった。


 430MHz だと RS59 フルスケールで来る場所が 6m だと良くて RS57 程度と苦労してアンテナを上げたわりには飛びも受けもあまり良くなかった。


 でもこれは仕方が無いのだろう 430MHzはエレメントが15×2 でゲインが公称 16.8ddB 2m は 9×2 で 16.3dB、10dBと16dB ではたいして違いが無いように見えるが、3dBで倍になる、6dBも違うという事は大変なものだ。


 波長の短い周波数帯は多エレメントのアンテナでもあまり大きくならないのでゲインを稼げ遠くまで電波を飛ばせるという事だ。


 6m も多エレメントのアンテナが出来ればゲインも上がるが1波長が 6m も有ると多エレメントのアンテナなど作れようもない。


 通常のグランドウエイブでは 6m は飛ばないのが当り前で期待する方が間違いだったのである。


 そんな 6m だが Eスポが出てくると状況は一変、コンディションが上がってくると、九州や北海道がガンガン入って来て、まるで蜂の巣をつついたようにバンド内が騒がしくなる。


 去年は5月の末からコンディションが上がって7月の末までは大いに楽しめた。


 Eスポのシーズンを楽しんだら、6m は降ろしてしまって、また 2m を上げようかと思っていたが、6mを一番上に取り付けて、2m を一番下に付ければそれぞれのアンテナの間隔が 1.3m ほど開けられるので両方上げても大丈夫では無いかと思いついた。


 思いつくとすぐにでも試してみたくなる、気候も良くなって来たので風の無い休日に、パンザにのぼることにした。


 HF 21MHzと29MHzのアンテナはコイルを調整してみたがいまいち丁度良い所に同調が取れない、おそらくコンデンサーの容量が合って無いのだと思うがなかなかうまくいかないし、波長が長いので 6m のアンテナとも干渉してしまう、仕方が無いのですこし下げた所に固定ビームとして上げていたが、このさいHF のアンテナはおろして使っていた同軸ケーブルを 2m 用に使うことにする。


HF(29MHz 21MHz帯)のアンテナを降ろす

 6m のアンテナはコメットのCA-52HB4というアンテナで移動運用に使える、と言えば聞こえが良いが、要するに軽量アンテナで薄い肉厚のアルミパイプを使ったいかにもいやわなアンテナだ。


 カラスがとまったおかげでエレメントが曲がってしまった。


カラスに曲げられてしまったアンテナ パイプの中に細いパイプを入れる

 強度不足の対策として曲がってしまったパイプの中に細いアルミパイプを入れて補強することにした。


 補強が出来たアンテナを地上で実験する、6m のアンテナを脚立を利用して立てた足場パイプに取り付けて1.3m下に 2m 用のブームを取り付けて、SWRを測ってみると、51MHz あたりで一番下がり 1.2 くらいになった。


 これなら何とか成りそうだ、太い 2m のブームに 430MHz の15エレメントの八木アンテナを付けてみる、ブームが太すぎてアンテナの特性に影響が出そうだが、SWRを見たかぎりではこちらも大丈夫のようだ。


地上で測定する パンザに登ったついでに記念撮影

 分解してあった 2m のアンテナを再び組み立てる、ナガラのアンテナは出来が良い。


2m のアンテナを再び組み立てる

 一週間後、曇り空の元、 2m と 430MHz のアンテナを上げる。


2m 9エレメント八木の片方が上がった もう片方を取り付け、左右が平行に成るように調整をする

 430MHz のアンテナを取り付け完成したアンテナ、430MHz の片方のアンテナがすこし内側を向いているのでまた後日直さなくては。


完成したアンテナ

 早く 6m のシーズンが来ないかな。