小友沢の頭
標高528.4m

仙人ヶ岳
標高662.9m

前仙人(仙ヶ沢)
標高647.4m

群馬県桐生市

登山日2013年10月13日
小友沢の頭 仙人ヶ岳

●小友沢の頭の移動局と交信

 伊勢崎市の最高峰「峰岸山」で無線運用で遊んでいたとき「小友沢の頭」に登っていたKさんと交信した、桐生市に「小友沢の頭」なんていう山があるんだといろいろ調べたら桐生の山に超詳しい「楚巒山楽会」のホームページで見つける事が出来た。この山は三角点があるだけで地形図に山名は無い。


 ちなみに楚巒山楽会は「そらんさんらくかい」と読むそうです。


 今月は月末に山の会の公募登山の予定が入っているので近い所で「小友沢の頭」528.4mに出かけてみる事にする、Kさんはどんな所で無線をしていたのか興味津々。


 楚巒山楽会の「でんべい山〜小友沢の頭」をコピー、地形図にルートを書き込んで桐生市に向かう、地図を見ながら泉龍院を探すとお寺の入り口が見つかった、広場に車を止めてあたりを探すと自販機のある泉龍院の広い駐車場が在ったのでそちらに車を停めることにする。


 後に解ったが、この駐車場は1998年に観音山に登った時に来たはずだが、全く記憶に無い最近昔の記憶が飛んでいるような気がして成らないこれも加齢のせいなのか、観音山に登ってみれば何か思い出すかもしれないが。


泉龍院の駐車場の案内板

 駐車場には桐生観光協会の作った菱ハイキングコース案内図や、近くに菱町ホタルの里案内板などがあって、まずは「でん平山」に向かおうと歩き始めると近所のおばさんが歩いてきたので、「でん平山」について聞いてみたところ、先に登山口が有るという。


 登山口は「でん平山」よりだいぶ北になるが目的は「小友沢の頭」なのでそれでも良いかと舗装路を北に向かい橋を渡って進むと、道路右側に登山道のコースが変わったという案内板に続いて菱町一色ハイキングコース案内図と一色ハイキングコースの道票があった。


●登山道に入る

登山口の案内板 トラロープの張られた登山道

 トラロープの張られた階段でハイキングコースが始まる、今の時期だと低山は藪に成っていて登るのが大変かと心配していたが樹林帯のため下草がはびこらず問題なく歩ける、急な登山道を登って行くと藪の中に獣の気配がする、民家が近いにも関わらずカモシカがいる様だ、登って行くとすぐに貴船神社という、鳥居と社があり桐生市の展望が開けてくる。


貴船神社 雷電山

 その先が三つ石祠の並んだ雷電山でここからも展望が良い南の山並みの上に富士山の山頂の様な形の山が見える、獣対策に持っていた鈴をつけることにする。


展望台

 雷電山から一旦下って登り返すと展望台で南西斜面が刈り払われていて大変展望が良い、条件によっては富士山まで見えると書かれていたが、あれが本当に富士山なのか場所と形は富士山のように見えるが。


●展望は良い

桐生の町並み山の上に出ているのは富士山? 観音山と吾妻山

 展望台から一旦下って先に行くと広い尾根に出る、森山展望台と書かれたピークは西側が少し開けていた。


広い尾根を登る 森山展望台西側が開けている

 登り下りを繰り返すうちにだんだん尾根は狭まって展望が開けてくる、ときおり獣の鳴き声が聞こえたり藪の中でガサガサ歩いている音が聞こえるそんな時は「何処だーいい」と声をかけてみる。


403m 峰の看板 尾根が狭くなり展望が開けてくる

 植林地の立木に「唐沢口下山 山の神様」と読める看板が付けられている、ここから林道の山神宮の所に下れるらしい、ということはもう少し登ると待望の「小友沢の頭」という事に成る、下山路を見たがかなり急のようだ。


唐沢口下山ルート? 小友沢の頭の三角点

●山頂に着く

 小友沢の頭は樹林に覆われたピークで三角点が無ければ何の変哲もない良くあるピークの一つだった、桐生市菱町1丁目最高峰と書かれた山名板が迎えてくれた、ピークに登り上げると小動物が藪の中を右から左に駆け抜けていった、あれは一体何だったのだろう。


まずは無線運用

 山頂に着いたのでアンテナを組み立てる、今日は全市全郡のコンテストをやっているのでサブチャンネルはほぼ満杯で空きが無いやっと上の方で開いているチャンネルを探してCQを出すと東大和市、所沢、秩父市の移動局が応答してくれた。


 今日の目的はこれで達成だが時間がまだ早い、ここまで来たので仙人ヶ岳まで行ってみようかと思う、地形図のコピーは仙人ヶ岳まで入っているので、問題ないでもこの後2時間もかかるのでは大変なのでちょっと悩んだが、先に行って展望の良い場所でもあったらそこで食事して帰ろうと先に行ってみることにした。


 秩父市の移動局と交信した時に私の移動地のコンテストナンバーを教えてもらえたので無線はコンテストの参加局に応答してお手軽に交信することにした、丁度おなじみのHさんが赤城山から出ていたので交信してもらい出発する。


●もう少し先へ

白葉峠から来る尾根との分岐 こんな花が咲いていた

 登って来たのと同じような尾根を相変わらず登って下っての繰り返しだ「すみれ山好会」の付けた道票がピークに在る。


鷹の巣沢 荒倉山

 幾つかピークを越えて登って行くとあまり時間がかからないで前仙人→仙人ヶ岳のT字路に出た、樹林越しに見るとそれぞれの先にピークが見える、ここまで来たら仙人ヶ岳まで行こうと迷わず仙人ヶ岳方面に向かう。


仙人ヶ岳分岐 岩場を超える

 仙人ヶ岳は2000年の3月に登っている、足利方面から入り眼下にダム湖を見ながら歩いた記憶があるが、この道は全く様子が違う、踏み跡は薄く一部倒木が道をふさいだりピークを巻いたりとなかなか歩きにくいそれでも3つ位ピークを越えると本日初めての登山者と合い、その先が仙人ヶ岳の山頂だった。


●とうとう仙人ヶ岳へ

仙人ヶ岳山頂 北側の展望 袈裟丸山と皇海山?

 山頂は風の通り道になっていて、しばらく経つと寒くなってきた、食事もそこそこにコンテストの局を呼んでつくばみらい市と横浜の局と交信、早々に山頂を後にする。


桐生方面の展望

 登って来た道を間違わないように慎重に戻って行くと展望の良いピークがある、写真を撮って先に行くと前仙人との分岐の手前で、何とこの日2人目の登山者と出会った、白葉峠から登って来たという登山者は仙人ヶ岳を目の前にしてここから戻ると云う、しばらく話して件の登山者は白葉峠へ戻り、私は前仙人方面に行ってみる。


●楽な道を発見

 ピークを一つ超えるとコルの所に黒川ダムに下る道があった、地図を見ると点線が黒川ダムに通じている、ここを下れば楽に帰れそうだ全く考えていなかった道を発見してラッキーとばかりに気楽な気持ちで急登を登り前仙人(仙ヶ沢)に登った。


前仙人(仙ヶ沢)山頂 山頂の三角点

 前仙人は山頂なのに「仙ヶ沢」という名前があるらしく2つの山名板と三角点だけの鬱蒼とした樹林帯で写真を撮ってコンテストの局を呼んで福生市と川口市の局と交信、すぐに下山する。


 下りながら無線を聞いていると皇海山に登っているSさんの交信が聞こえた黒川ダムへの分岐の所で交信を終えたSさんを呼んでみると応答してもらえ7月以来の交信となる。


黒川ダムへの分岐ここでSさんと交信する 植林地の急な斜面を下る

 黒川ダムへ下る道は植林地の中の急斜面に付けられていて急斜面をほぼまっすぐに下って行く、私の気配に気ずいたのか左の斜面を4頭ぐらいの鹿が駆けて行った、植林地を抜けると登山道は林道に出てやがて舗装された道に成り、右側に山神宮の鳥居がある、階段を登ってみると岩の隙間に2体の石祠がありワンカップが供えられていた。


 この辺りの東側斜面は黒川をはさんで崖に成っていて斜面を下れそうな所がみつからなかったが、いったい何処から下ってくるのか。


山神宮 黒川ダム

●記憶違い

 黒川ダムに出ると以前に来た事が有るような風景だ、2002年に今は無きS先生の案内で「山と無線」のメンバー総勢14名で太田、桐生などの低山を廻ったがその時の風景が思い出された、調べてみたが黒川ダムには来てないはずなので、記憶違いの様だ。



●記録

 駐車場 7:22-(0:12)- 7:34 登山口 -(0:04)- 7:38 貴船神社 -(0:20)- 7:58 雷電山 -(0:11)- 8:09 展望台 8:12 -(0:11)-


 8:23 森山展望台 -(:07)- 8:30 403m峰 -(0:42)- 9:12 小友沢の頭 10:18 -(0:09)- 10:27 白葉峠分岐 -(0:18)- 10:45 鷹ノ巣沢


 -(0:15)- 11:00 荒倉山 -(0:13)- 11:13 前仙人分岐 -(0:22)- 11:35 仙人ヶ岳 12:13 -(0:30)-12:43 前仙人分岐 -(0:15)-


 12:58 前仙人(仙ヶ沢) 13:14 -(0:13)- 13:27 黒川ダムへの分岐 -(0:15)- 13:42 林道に出る-(0:24)- 14:06 山神宮 -(0:13)-


 14:19 黒川ダム -(0:19)- 14:38 登山口 -(0:10)- 14:48 駐車場