鼻曲山→軽井沢縦走


鼻曲山

標高1655m


留夫山

標高1590.8m


一ノ字山

標高1336m

安中市・軽井沢町

登山日2013年
4月13日
鼻曲山

●ぜひ歩きたかったコース

 私の住む玉村町から西の方を見ると浅間山が望まれその下に群馬県と長野県の県境の尾根が続いている。


 いつの頃からかこの尾根を歩いてみたいと思っていたがなかなか実現できないでいた。


 私のホームページにリンクを張らせていただいている、Mountain Walk masaさんのホームページを見ていたら、軽井沢からバスで長日向に行きそこから鼻曲山、留夫山、一ノ字山へ下り熊野神社から軽井沢に戻るコースが紹介されていた。


 このコース出発点が二度上峠ではないが、ほぼ私の歩きたいところを網羅しているのに気がついた、NETで検索してみると、案外沢山の人が歩いているらしい。


 後で調べたら何の事は無い、「群馬の山歩き130選」に紹介されていたのに忘れていたのか読んでなかったのか。


 車を、二度上峠と熊野神社の所に置いて縦走したいという思いにこだわっていて、思い付かなかった、それに熊野神社のところが車を置くのに適当な場所が無く下調べが必要だという思いがあって、なかなか行けない山域だった。


 今回もSさんに声をかけると、都合が付くという事で、一緒に出かける事にする。


 バスの時間や駐車場探しがあるので余裕を持って軽井沢に行く、久しぶりの旧軽井沢、時間が早いので車の通りも少ない、まずバス停を確認する、軽井沢の駐車場はロータリーの近くにある町営の立体駐車場しか知らなかったが調べてみると沢山ある。


 そんな中電柱に、シーズンオフは¥250と書かれた看板のある駐車場があったので入ってみる、帰りに駐車券を入れると¥500の請求だったので既にシーズンオフは終わっているのか、係員がいないので聞くことも出来ないが。


 軽井沢の駐車場は2時間以内¥300 一日¥500が相場の様である。


 時間があったので近くのテニスコートなど散策してから仕度をしてバス停に行く、バス停の反対側には駅舎旧軽井沢なる瀟洒な建物がある、ここは昔の草軽電鉄の駅舎を復元したものらしい、十字路なのにロータリーと呼ばれるのはなぜかと思ったら電話ボックスのある三角形のまわりがロータリーに成っているようだ。


駅舎旧軽井沢 ロータリーの電話ボックス

●バスが来る

 待つこと程なく8時24分のバスが来た、乗客は2名くらいで、しばらく時間調整して出発となる、長日向までの運賃は¥440、バス停で降りてちょっと先の「ふれあいの郷」入り口を左折してまっすぐ行くとゲートがありここが鼻曲山へ登る乙女コースの始まりである。


ふれあいの郷入り口 林道ゲート

 鼻曲山へは1995年11月11日に登っている、その時も同じここから登ったはずだが既に記憶は忘却のかなた全く覚えが無い、当時の記録を読み返すと初冬の時期だったのでカラ松の黄色の紅葉が綺麗だったのと風が強かったと書かれていた。


 このあたり特有の軽石の混じったザクザクした地面に枯葉の積もった林道は二三日前に降った雪がわずかに残り、霜柱を踏んで快適に歩く、しばらく登ると林道との交差点に出る、道はここから狭くなり登山道らしくなってくる。ちょっと休んで腹ごしらえをする、樹林ご越しに浅間山が美しい天候は風も無く日差しは暖かくもうしぶん無い。


林道を横切る 樹林越しに浅間山が美しい

●鼻曲山山頂は展望が良い

 霧積方面は崩落のため通行止めに成っている分岐に出る、ここから鼻曲山方面は急登が始まり登るにつれ展望が開けてくる、笹原の尾根を登ると先に登山者が見え登って行くと、そこが鼻曲山の小天狗だった。


霧積方面との分岐 小天狗の標石

 ここは大変展望が良い、南は軽井沢から遠く八ヶ岳や秩父の山並み、大きな浅間山、雪の渋峠と真近かに浅間隠山が見え、後ろには谷川連峰の山々など360度の展望でしばし見とれてしまう。


浅間隠山と谷川連峰

浅間山

 一渡り展望を楽しんでから、後ろの大天狗に行ってみる、ここはロケーションが良いので前回来た時は1200MHzで交信出来た、今日も1200MHzの無線機を持ってきた、5エレのアンテナを付けてCQを出してみたら、東京都内の局とさいたま市の局と交信することが出来た。


●留夫山へ向かう

 無線の交信も終わったので山頂標識のところで記念写真を撮ってから留夫山へ向かうことにする、鼻曲山を下って行くと、東側の斜面が切れ落ちている、この下の方に烏川の源流があるとSさんが藪に入って下を覗くが斜面は急峻でとても下りられそうにない。


 烏川源流に行くのには沢を下ってから詰めてくるしかなさそうだ。それでもSさんは諦めきれないのか何度か下を覗いてカメラのシャッターを切っていた。


これから行く留夫山方面 道標を見るSさんと雪の残る鼻曲峠

鼻曲峠からの展望

 鼻曲峠は少し雪が残りアルミの道標が付けられている、ここからは角落山方面の展望が大変良い、左が霧積まっすぐ行けば留夫山で、刈り掃いのされた笹原の道を無名峰のピークを二つほど越えて鞍部に出ると、右側に林道が来ていた。


●留夫山山頂

 急な斜面を登ると留夫山の山頂に着く、樹林の中なのであまり展望は良くないがここには一等三角点があった。


無名峰のピークを過ぎる 留夫山には一等三角点が

 丁度お昼なのでここで昼食となる、ここもロケーションが良いようで430MHzのアンテナを組み立ててCQを出したら次々に呼ばれ、せっかく呼んでくれた局長さんには申し訳ないが6局交信したところで切り上げて、次の一ノ字山に向かうことにする。


●一ノ字山へ向かう

 一ノ字山に向けて歩いて行くと、雑木の間から妙義山の展望が良い、留夫山からの下りは一直線に急降下していく。


妙義山の展望が良い 留夫山の下り

 眼下には一ノ字山の丸い山体が見えるが下って行くと下に見えたのがグングン高くなってくる。


一ノ字山を見下ろす 一ノ字山山頂標識は場所がおかしい

 一ノ字山は留夫山との鞍部を過ぎると緩やかな登りになり登って行くと「一ノ字山1336m」と書かれた道標が木に取り付けてある、ここが一ノ字山の山頂という事のようだが、標高が1400m以上あるのでこの道標の位置はちょっとおかしいし、あるはずの三角点も見当たらない。


 地図で見ると1419mあたりのように思うが定かではない、ちょっと休憩して先に行くと埋もれた石祠などがあり県境をしめす道標が何個かあるが、三角点は見当たらない。


埋もれた石祠 県境をしめす道標

●林道に出る

 そのまま緩やかに下って行くと道は左に曲がって1336mの三角点が見つけられないままに林道に出てしまった。


 ここは旧碓氷峠との分岐点で林道を下り熊野神社に行くと参拝者が何名かいる、お参りをして見晴台に行く。


旧碓氷峠との分岐点 熊野神社にお参りする

●軽井沢で道をまちがう

 見晴台を一周してから、碓氷峠遊覧歩道を軽井沢に下って行くとこの道は車道から離れてしまう、方向がおかしいというので歩道橋のところから舗装された車道を下って行くとこの道は碓氷峠の方に向かってしまう。


ここから車道を下ってしまった

 せっかく地図を持っていたのに確認しなかったので、こんな所で道を間違えて一時間ほどロスをしてしまった、疲れていたので道端の誰もいない別荘地の駐車場でコーヒーで休憩、歩道橋の所まで戻って遊覧歩道を下り、観光客の沢山いる旧軽井沢銀座通りから駐車場に戻った。


●記録

 長日向 8:44 -(0:08)- 8:52 林道ゲート -(0:36)- 9:28 林道との交差点 9:42 -(0:17)- 鼻曲峠分岐 9:59 -(0:26)-


 10:25 子天狗 (鼻曲山)大天狗 11:02 -(0:15)- 11:17 鼻曲峠 -(0:26)- 11:43 鞍部 -(0:22)- 12:05 留夫山


 13:01 -(0:24)- 13:25 鞍部 -(0:17)- 13:42 一ノ字山の標識 13:49 -(0:30)- 14:19 林道に出る -(0:07)- 14:26


 熊野神社 -(0:05)- 14:31 見晴らし台へ -(0:10)- 14:41 碓氷峠遊覧歩道へ入る -(1:46)- 16:27 駐車場