2013年最初の山は大山づくし?


大山
甘楽郡下仁田町
標高857m

大崩山
(おおぐいやま)
甘楽郡下仁田町
標高467m

登山日1月4日
大山山頂 大崩山山頂

●下仁田町に大山が二つ

 下仁田町には大山が二つあるので2013年初の山は大山づくしで行こうと思い地図を調べると困ったことが起きてしまった。


 軽井沢に近い大山(1183m)は近くに千駄木山(997m)がありどうせ登るならこれを絡めて登りたい。


 一方下仁田町の南にある大山(857m)は近くに金剛萱(788m)があるのでこちらと一緒に登りたい。


 いずれの大山もマイナーな山で特に決まったルートが有るわけではないのでNETで調べると相互リンクを張らせていただいている Mountain Walk masa さんのホームページがヒットした。


 masa さんの記録を見ると大山への取りつき点が書かれているのでプリントして参考にさせていただくことにする。


 ついでにホームページを見ていると大崩山(おおぐいやま)(467m)が目についた、大崩山は地形図にも山名表記がありぜひ登ってみたい山の一つである。


 おおぐいという名前は声で聞くと大喰いに聞こえてしまうが 崩 は ホウ クズ くずれるという意味だ、おおくずやまがおおぐいやまになってしまったのだろうか、読み方は難しい。


 大崩山は間の崩の字を取れば大山になるので二つとも大山ではないかと適当な言い訳をつけてここに登ることに決めた、二つしか登らないのに、”づくし”と言うのもちょっと強引だが、登る山を決める理由なんて何でもよい。


 1月4日朝起きて外を見ると、青空が広がっている寒いのは仕方がないが今の時期絶好の山日和と言えそうだ、さっそく支度をして254号で下仁田町を目指す、急ぐ旅でも無いので久しぶりに下道を行く。


●857mの大山

 下仁田町の南側にある林道を高倉集落方面に向かう、道が狭いので駐車余地を探しながら車を走らせると大山の取りつき点の目印となる消防ホースの入った赤い箱が三叉路の所にあった。


 すこし先でUターンして道路わきのちょっと広い所に車を駐車して歩き始める。


 赤い箱のあるコンクリート舗装された道を登っていくとお墓があり先には沢がある左右に尾根があるのが、動物の食害を防ぐ為か青いアミが張ってある。


ここを登る 沢を渡る

 良く見ると沢の左側に踏み跡があるので、左の尾根を登ろうと沢を渡ってこの踏み跡をたどることにする。


 でも先に行くと踏み跡は解らなくなってしまうので、急な斜面をジグザグに登り植林地の中の尾根に登り上げる。


●尾根を登る

この斜面を左に登る 尾根に出る

 尾根に出て登って行くと植林地の中に赤い樹脂の杭とテープなども巻かれている、急な尾根は効率よく高度を稼いでくれ植林地を出ると樹林越しに稲含山の見事なピークが見えてくる、斜面はますます急になり木の枝に捕まりながら登り振り返ると小沢岳が見えていた。


赤い杭がある 斜面の角度はこんなもの

 尾根の上部にピークが見えるので山頂かと思ったが登ってみると東西に伸びる尾根だった、北側に下仁田の街並みが見えて尾根に上がる所の木に下降点を示す青い紐が付けられていた。


山頂に向かう尾根

●大山山頂

 狭い尾根を東に向かうとそこが大山の山頂だった、山頂には票石が埋められていて風があるので寒く、樹林越しに稲含山や小沢岳が見える。


山頂の票石 稲含山

小沢岳

 写真を撮ってからアンテナを組み立ててCQを出すとしばらくして邑楽郡の局が応答してくれた。


 帰りは登って来た尾根を忠実にたどったが斜面が急で下るのもなかなか大変だ、尾根を下まで降って行くと民家の上に出てしまい急で降りるところが無い、右に行けば道路に出られるかも知れないが、左に回り込んで沢の脇を慎重に下り沢を渡って登って来たところに出た。


道路わきこの辺りから直接尾根に取りつけそう

 道路を車に向かって歩いて行くとこの斜面の辺りから直接尾根に取り付けそうな気がした。


●記録

 登山口 9:07 -(0:13)- 9:20 斜面を登る -(0:08)- 9:28 尾根に登る -(0:30)- 9:58 東西の尾根に登る -(0:03)- 10:01


 大山山頂 10:48 -(0:37)- 11:25 登山口



●大崩山に向かう

 大山を下って今度は大崩山に登るために跡倉を目指す、吉崎公園の信号を左折し跡倉方面に行き青倉川に架かる橋を渡り道なりに行くと鉄板の敷かれた道は大きくカーブしてすぐに舗装が切れて広場があり、先に続いている、車を広場の脇に停めて此処から歩くことにする。


 ザックを背負って林道を歩きだすが植林地のため大崩山が何処にあるのか全く見えない、masa さんのホームページのプリントを確認しながら林道からの取りつきを探すとすぐに見つかった。


●作業道に入る

林道からの取りつき 昔畑だった様な場所

 植林地の中には作業道なのか明瞭な道が続いている左側の森の中をのぞくが大崩山の山体らしいものは見えない、歩いて行くと左側に草付きの昔畑だった様な場所があり脇に道は通じている、そこを過ぎると正面にT字路の鞍部に突き当たる左のような気もしたが、大崩山の山体が見えないので右に行くと先に尾根が上に続いているので登って行く。


T字路を左に行く 明瞭な尾根が上に続く

 石祠が無いのが気になるが、この先で左に向かえば大崩山に行けるだろうと登って行くと思ったとおり尾根が左に続いていた。


 ピークに着くとまだ先に尾根が続きそこに着くと何とそこは植林地で先は下ってしまい大崩山に行けないのは明らかだった。


●間違えて無名峰に着く

尾根が続く ピークに着く

 何処で間違えたのか大崩山とは違うピークに着いてしまったようだ、疲れたのでここで休むことにする、地形図のコピーでは載っている範囲が狭く大まかな方向が良く解らないので山と高原地図で調べる事にする。


 登ってきた尾根の方向に四ツ叉山と鹿岳が見え左手に小沢岳が見えるので大崩山の南東にある無名峰に登ってしまったようだ、昔畑だったような場所の先のT字路を右に来たのが間違いだったのか。


小沢岳

 大崩山の山体が見えず方向がおかしいと思っていたのは正解だった、植林地にある道は作業道で山に登る道ではない、どこをを利用するのかは自分で考えて判断しないとこんな結果に成ってしまう。


 しばらく休んで、登って来た尾根を戻るが、途中で尾根からの下降点が解らなくなってしまったので、林道の方向に向かって尾根と思える所を下ると取りついた場所のちょっと先の林道に降りることができた。


●仕切り直し

 時間はあるので林道からの取りつきからまた登ることにする、鞍部を左だと思って歩くが、昔畑だったような場所を過ぎた辺りで左を見るとテープを巻かれた木がある、先を見ると踏まれたような跡があるので入って行くとテープが付けられて、明らかに踏み跡がある。


テープを巻かれた木がある 石祠がある

●登山道が見つかれば簡単

 登って行くと石祠があり、大崩山の登山道に載ったようだ、何の事はないこの分岐さえ解ればあとは簡単に登れる、狭い尾根を登るとちょっとした岩場があり木の枝や岩角などに捕まって慎重に登る。


尾根を登る 岩場を慎重に通過する

 最後の急登を登ると大崩山の山頂だった。この山頂からの展望は文句無しに素晴らしい、一渡り写真を撮てから遅い昼食にする。


●山頂からの展望は文句なし

大崩山々頂 浅間山

四ッ叉、鹿岳、しれいた山

小沢岳

妙義山

大桁山、鍬柄岳

兄倉山、大山

 展望は良いが、標高が低いので無線は難しいかと思ったが、アンテナを組み立ててCQを出したら嬉しい事に前橋のモービル局が応答してくれて交信する事が出来た。


大崩山が見えた

 帰りは狭い岩場を三点確保で慎重に下り、昔畑だったような場所まで来て上を見ると此処からだけ大崩山を見ることが出来た、これさえ見えれば間違える事は無かったのに。


●記録

 車を停めた所 11:49 -(0:04)- 11:53 登山道に入る -(0:03)- 11:56 元畑 -(0:07)- 12:03 鞍部 -(0:36)-


 12:39 無名峰のピーク 12:50 -(0:35)- 13:25 再び登山口 -(0:09)- 13:34 分岐 -(0:09)- 13:43 石祠 -(0:07)-


 13:50 狭い岩場 -(0:06)- 13:56 大崩山山頂 13:34 -(0:27)- 15:01 車を停めた所