大岳から見る横岳
双子山  2224m
長野県佐久市
 
大岳 2382m
長野県南佐久郡佐久穂町
 
横岳(北横岳) 2480m
長野県茅野市
登山日2011年 8月13日
  大岳から見る横岳

●今年は八ヶ岳へ

 昨年のお盆休みは瑞垣山に登ったので今年は八ヶ岳に行こうと、思っていた。


 八ヶ岳連邦ではまだ未踏になっている山が沢山あるが、今年行くとしたら久しぶりに北ヤツにしようと思っていた、蓼科山は以前に行っているし、茶臼山、縞枯山も何年か前に行っているので、今年は横岳かなと思っていた。


 横岳となると、ピラタスロープウェイで坪庭から、登るのが一般的のようだが、自宅で無線を聞いていた時に、佐久市、双子山移動の局が出ていた、佐久市に双子山なんて在ったかなと思いエアリアマップを見ると、確かにある、移動局と交信してもらい様子を聞くと、天気が悪く、蓼科山も横岳も雲に隠れて見えないと言う。


 双子山は、標高が2224mもあるし、大河原峠から20分の距離だ、横岳に行くのにもちょうど良い、大河原峠→双子山→大岳→横岳→大河原峠というコースで、13日に出かけることにした。


 上信越道で佐久まで行き、ナビまかせで、大河原峠を目指す、蓼科山に登ったのは97年の8月3日だった、このときは、望月の先で道に迷って、標高が2000mもある別荘地を抜けて、大河原峠に着いたのを覚えている。


 ナビまかせだと、どこを通って行くのかと思っていたら、別荘地の看板が見えてきたが、別荘地に入る前に、大河原峠に着いてしまった。


●懐かしい大河原峠

蓼科仙境都市の看板 懐かしい大河原峠

 以前は鹿曲川林道を通ったが、ナビは夢の平ら林道を案内してくれたようだ、標高2093mは下界と比べると涼しくて別天地である、大河原峠の駐車余地も舗装されてすでにたくさんの車が止められている。


 天気はまずまずで、早速支度をして、案内板に従って、蓼科山とは反対側に向かう、笹が濡れているので、すぐにスパッツをつけることにした。


ハクサンフウロ 雲に隠れた横岳

 笹原の間にハクサンフウロが咲いている、登って行くと、山頂が雲に隠れた蓼科山と、横岳が見えてきた、3名の登山者が下ってきてすれ違ったと思ったら、双子山の山頂標識が見えてきた。


●あっという間の双子山山頂

標高2224m双子山山頂 もう一つの山頂

 今日は標高が高いので1200MHzで交信しようと思っていたのに、1200MHzのアンテナを持ってくるのを忘れてしまった事に気がついた、しかたがないので、430MHzでCQを出したら、3局と交信することができた。


 先が長いので、早々に、双子山の山頂を後にする、先に行くと、もう一つの山頂と思われるところがあった、これから向かう、山並みが南側に見える、左側に大岳、右側に横岳が、そして、この先は、コメツガの樹林帯をどんどん下ることになる。


樹林帯を下る 双子池ヒュッテ

 下って一番下のところが、双子池だった、地図を見ると、二つある池の間から、大岳に向かう道が付けられている。


●綺麗な双子池

双子池の一つ”雌池”

 ここからいよいよ横岳に向かっての登りが始まる、このルートは大きな岩が重なった樹林帯で、ほとんど岩の上を歩き、土の上を歩くことが少ない、岩と岩の間には隙間があるので、落ちると大変だ、登って行くと一名の登山者に追いついた、私と同じように、大河原峠から来て、横岳に向かうと言う、だいぶ疲れたようで、先に行かしてもらう。


●横岳へ向けて登りが始まる

横岳への登りが始まる 前方に一名の登山者

 登っていくと、展望が開けて来る、今まで歩いて来た、双子山や、蓼科山が見えて来る。


双子山 蓼科山

 何度か休みながら急な岩場を登っていくと、”天狗の露地”という所に出た、岩の上を飛び越えていくと、天狗になったような気分になる、こんな岩の間にはヒカリゴケがあるのではと思って岩の間を覗いたら、やはりあった。


●岩の上を飛び越えると天狗になった気分

天狗の露地 こんな岩場を行く

ヒカリゴケ 大岳分岐

 何名かの登山者が下ってくる、やがて大岳への分岐に出た、疲れた体に鞭打って、大岳に向かう、山頂は岩がむき出しになった展望の良い場所だ、北から雲が湧き上がってきている。


●大岳山頂

大岳山頂 赤岳方面は雲の中、雨池が見える

 ここでも430MHzでCQを出すと、移動局と交信することができた。


天候は下り坂 横岳へ向かう

 北側から雲が上がって来ているので、先を急ぐことにする、大岳から下り、横岳方面に向かう、相変わらず、岩の積み重なった道だが、幾分下っているようで、順調に歩くが、最後の登りが近ずいて来る、七つ池が見えるようになって来ると、人の声が聞こえてくるようなきがする、ピラタスからの登山道が近いようだ。


横岳 七つ池

 最後の急登を登りきると、横岳の山頂に出た、山頂にはたくさんの登山者がいて、思い思いに休んでいる、ピラタスのロープーウェイを利用すれば簡単にこられるので、ジーパンにスニーカーなどの軽装の観光客が多い。


●横岳山頂

横岳山頂2480m

 横岳山頂の南側、なるべく他の登山者から離れたところにザックをおろして休むことにする。


 ここでも430MHzでCQを出したら、双子山で交信してくれた局長さんと再び交信することができた。


大河原峠方面 亀甲池方面へ下る

●急な登山道を下る

 天気が下り坂なので、食事もそこそこに下山することにする、北側遠くに、赤い屋根の大河原ヒュッテが小さく見える、眼下の緑の絨毯の中に一本の道が見えて、帰りはここを行くことに成るようだ、小さな子供をつれたご夫婦と思われる登山者が、亀甲池方面の急登を下っていく、小学校にも上がって無いように見える小さな子供が滑ってしりもちをついた。


 旦那さんはテントを持っているので、テント泊で縦走する、山が大好きなご夫婦のようだが、連れてこられた子供にとっては、拷問のようで、将来は山嫌いになってしまうのでは。


亀甲池(きっこういけ) 天祥寺原へ向かう

 樹林帯の急な道を下って行くと、人の声が聞こえる、亀甲池で大勢の団体さんが休んでいた、この池は双子池と違って、水が少なく汚いところだ、先に行こうとすると、団体さんが出発してしまうので、ここでしばらく休むことにする。


 天祥寺原方面は幾分下っているようで、疲れた体には心地よい、快適に下って行くと、これぞ山ガールという若い娘さんが一人で登って来たのには驚いた、この時間から登るのだから、どこかの小屋泊まりなのだと思うが、山の人気は本物のなのか。


●帰りは水不足で、疲れてしまった

 川原のような天祥寺原の分岐で、団体さんが休んでいたので、先に大河原峠方面に向かう、ここから少し登っているようで、しかも、水不足だ、500mlをもう一本用意してあったのだが、あいにく、車に置いてきてしまったのは失敗だった。


大河原峠に向かう 少し雨が落ちてきた

 山からの帰りに登るのはなかなか体にこたえる、天気はすっかり曇ってしまった、笹原の道をゆっくりと歩いていると、雨が落ちてきた、傘を出すが、まだ濡れるほどでは無い、やがて前方に大河原ヒュッテの赤い建物が見えてきた。


大河原ヒュッテが見えてきた

 八ヶ岳はルートがしっかりしているので、地図だけを頼りに、あえて調べないで、来てみた、岩の重なった急登の道には驚かされたが、北ヤツの雄大な景色と、山頂での無線も楽しめて、大満足の山歩きを楽しむことができた。


●記録

 大河原峠 6:57 -(0:23)- 7:20 双子山 7:40 -(0:22)- 8:02 双子池 8:06 -(0:30)- 8:36 休憩 8:47 -(0:11)- 8:58


 天狗の露地 -(0:34)- 9:32 2250m付近で休む 9:42 -(0:15)- 9:57 大岳分岐 -(0:09)- 10:06 大岳 10:25 -(0:05)- 10:30


 大岳分岐 -(0:16)- 10:46 休憩 10:54 -(0:34)- 11:28 横岳山頂 12:05 -(0:49)- 12:54 亀甲池13:04 -(0:11)- 13:15


 天祥寺原の分岐 -(0:45)- 14:00 大河原峠