竜ヶ岳
りゅうがたけ
登山日2011年
3月5日
標高1410.5m
 群馬県吾妻郡 
東吾妻町
  林道途中から竜ヶ岳

●登のを忘れていた竜ヶ岳

 竜ヶ岳は山歩きを始めて、「群馬の山歩き130選」に載っている山を次々に登っていたときに、登りたいと思っていた山だ、でもその当時、倉渕ダムの取り付け道路の工事がされていて、登る機会を逸してしまっていた。


 大峯を登ったときに、浅間隠山と並んで立派に見え、未踏になっていたのに気が付いたので、登ることにした。


 前の晩、ウォッちずで滑川林道の当たりをキャプチャーし、ガイドブックの情報を書き込んでおいた。


 自宅を出発すると、浅間隠山は玉村町や高崎からも、良く見えるが、隣に竜ヶ岳や、笹塒山が見えていたのに初めて気が付いた。


●ゲートを開けて林道へ

 倉渕ダムの取り付け道路に入り、倉渕ダム現場事務所の前に停めてここから歩こうと思ったが、林道のゲートを見ると、ゲートは閉まっているものの、鍵が掛けてないのに気が付いた。



 ゲートのパイプを持ち上げると重たいが、開けることが出来る、ゲートが開くのに、外に駐車するのも何なので、林道に入り、ゲートを閉めて、登って行く、でもカーブを3つくらい超えたところで、落石が多く、大きな岩が道路を塞いでいた。

滑川林道のゲート

 せっかく林道に入ったのに、これでは先に行くことが出来ない、がっかりしたが、気を取り直して、カーブのところのちょっと広い場所へ駐車して歩き始めた。


 林道を歩きはじめると、雪の上に轍があり、岩の脇を通って先に続いている、私が入ってくる前に、車が入っているようだ。

大きな落石

 しばらく歩くと、分岐があり、左に行くと橋がある、これが鷹ノ巣橋だった。


笹塒山分岐 鷹ノ巣橋

 空を見上げると天気が良く、抜けるような青空だ、昔林道歩きは、苦痛であったが、今は、元気に歩けることの幸せを噛みしめながら、歩くことが出来るようになったのは年のせい。


 林道途中には、これから登る竜ヶ岳が正面に見えるところがあった、やがて林道から、登山道に入る案内板のある登山口に着く。


ここから林道を離れる ヒカリゴケの案内板

●いよいよ登山道へ

 雪のある杉林の中の道を登って行くと、沢を渡るところに出る、沢を渡った先には、ヒカリゴケ洞穴まで250mの案内板がある。


沢を渡る ヒカリゴケ洞穴の案内板

 ここまで来ると、歩き始めてそろそろ一時間なので、休憩することにする、登って来た下の方を見ると樹林の向こうにピークが見える、後で調べたら「雨ん坊主」1295mのようだ。


雨ん坊主

●ヒカリゴケ洞穴を見る

 休憩後すこし登と右側に錆びた柵のある、ヒカリゴケ洞穴があった、柵の間にカメラを入れて撮影すると、緑色に光るヒカリゴケが撮影できた、コウモリが撮影できないかと何枚か撮ってみたが、写っていないようだ。


 説明文を読むと、洞穴の奥行きが12mもあって、コウモリは冬は他所に移動して、春に戻って来るようで、写らなくて当たり前だった。


ヒカリゴケ洞穴 ヒカリゴケ

 洞穴から離れてすこし登と、沢から離れる所に出る、右に行くのか、左に行くのか良く解らない、とりあえず右に登ると、明瞭な道が先に続いていた。


 道はまもなく左に曲がり、ヒノキの植林地の尾根を快適に登って行く、時折風が吹くと、木に積もった雪が落ちて、雪煙が上がる。



●18曲がりに入る

 程なく左に曲がると、「18曲がり」の始まりのようだ、薄く雪の積もった九十九折れの道を登って行く、18回曲がったかどうかは解らない、雪が有るので、道筋は解りやすいが、雪が無くなると、藪が進んでいるので、踏み跡が見つけにくいかも知れない。


右の道から沢を見る、正面にも行けそうだ

18曲がりは藪が進んでいる 18曲がり上部の笹藪

 18曲がりの上部は笹に埋もれていて、登っていくと、笹藪は無くなるが、左側が谷で、崩落地に出る、滑りやすくすこし緊張する所だ。


崩落地

●稜線に出る

 だいぶ疲れてきたので、そろそろ休みたい所だが、稜線に出るまではと登っていく、稜線は雪庇があり沢山雪が積もっている。


稜線に出る こんな雪庇が

 北側には上越の山々があるが、残念ながら、樹林の陰になってよく見えない、雪の左側を、山頂目指して歩く、すこし歩いて、休むのを忘れていたのを思い出したので、休憩する。


●竜ヶ岳山頂に

竜ヶ岳山頂 山頂標識

 竜ヶ岳山頂は、小さな雪の原になっていた、これ以上高い所が無いので、山頂だと思うが、山頂を示すものがないかと見回すと、木の幹に小さな山頂標識が取り付けられていた。


浅間隠山 山頂の石祠

 白と黒の小鳥が辺りを飛びまわっているのでレンズを向けると、飛び去ってしまう、樹林に覆われていて、展望が悪いのが残念だ、西の方に行ってみると、浅間隠山がまじかに見える、山頂南側の木の根元に石祠があった。


 一頻り写真を撮って、ハンディー機に1200MHzのアンテナを取り付けて、CQを出すと、2局ほど、交信することが出来た、予想どうりロケーションは良いようで、430MHzのヤギアンテナを組み立てて、3局も交信する事ができた。


山頂南側の展望

●山頂を後に

 帰りは、登って来たところを忠実にたどる、登って来たトレースがあるので、稜線からの下降点も迷うことは無い、でも天気が良いので、雪が解けて、滑りやすい。


雪が解けて滑り安い 18曲がり途中の氷瀑

 18曲がりの途中に、氷瀑が見えるところが有ったので、寄って写真を撮った。


 下るのは速く、わずかな時間で、林道に戻れた、気温が高くなったせいで、雪がだいぶ解けている、そして気になることが、登って来たときに、車の轍の跡があり、歩きやすいので、轍の上を歩いたが、登って行った車が戻ったようで轍の中の足跡が、全く無い、戻った車が、ゲートに鍵を掛けてしまったら、閉じ込められてしまうので面倒なことになる。


 鍵が掛けられてないことを祈りながら、林道を下る、途中展望の良い所がある。


笹塒山 中垣岩と雨ん坊主

●ゲートに鍵は掛けられてなかった

 車に戻って、林道を下ると、ゲートの鍵は掛けられてなくホットした、ゲートを良く見ると、ロックを掛けるための蓋がさび付いていて動かない、面倒なので鍵も掛けないのかもしれない。


林道のゲートの鍵は掛けられて無かった 錆びて動かない蓋

●記録

 林道を歩き始める 8:49 -(0:06)- 8:55 笹塒山分岐 -(0:03)- 8:58 鷹ノ巣橋 -(0:19)- 9:17 登山道へ -(0:17)- 9:34 沢を渡る


 -(0:08)- 9:42 休憩 9:48 -(0:03)- 9:51 ヒカリゴケ洞穴 10:00 -(0:06)- 10:06 沢を離れる -(0:53)- 10:59 崩落地 -(0:15)-


 11:14 稜線に出る -(0:09)- 11:23 休憩 11:28 -(0:08)- 11:36 竜ヶ岳山頂 12:51 -(0:09)- 13:00稜線から下る-(0:25)- 13:25


 氷瀑を見る -(0:16)- 13:41 光苔洞窟 -(0:16)- 13:57 林道に出る -(0:31)- 14:28 車を停めた場所


●取り付け道路で遊ぶ

 雨ん坊主に登るときのために、はまゆう山荘の近くの林道を偵察に行く、林道に入ると、雪が多く、登れなくなってしまったので、戻ることにした、倉渕ダムの取り付け道路の工事は、だいぶ前に済んでいた、何処にダムが出来たのかと思い、道路の広場に車を停めて、烏川を見るが、幾つかある広場に止まって見渡すが、ダム本体は見つけられなかった。


 帰って、ネットで調べたら、なんと倉渕ダムは建設が中止されていた、知らなかったというのも恥ずかしい話だが、立派な道路は、中垣岩の素晴らしい見晴台かな。


中垣岩