大岩、碧岩
おおいわ みどりいわ
標高1133m 1125m
登山日2010年
11月20日
群馬県甘楽郡南牧村
  大岩 碧岩

●久しぶりに西上州

 先月はいろいろ所用があって、山に行けなかった、今月も半ば過ぎて、紅葉の時期を逃しかけいるようだが、久しぶりに西上州の山にでもと、出かけることにした。


 西上州の山も、大方の山は登ってしまった、その山容からちょっとためらって残っていた山に、大岩、碧岩がある。


 写真で見ると、本当に登れるのかと思ってしまうような山だが、果たしてどんなものか。


 岩峰に映える紅葉は期待出来るが、西上州の山は標高が低くロケーションが良くない、無線はあまり期待できないだろう。


●三段の滝へ

 2008年に茂来山に登った帰りに、ゲートボール場やトイレのある登山口を確認してあったおかげで、迷うことなく朝7時ころに到着する事が出来た、この時間からだと、余裕を持ってのんびりと歩けそうだ。


 居合沢を登る登山道に入ると、丸太の橋が沢山あり、三段の滝の案内板も沢山ある、陽が射し込まない渓谷の登山道は所々に赤や黄色の紅葉が楽しめ、渓谷も美しい。


登山道 三段の滝

 鉄の梯子を登ると三段の滝に着く、三段というが、上の二段はよく判るが、最後の一段は小さな段が幾つかあって、よく判らない、昔はもっとはっきりしていたのかもしれない。


 いずれにしても落差のある立派な滝で驚いた。


 登山道は滝つぼの前を横切り滝の右がわをジグザグに登っていく、湿った露岩にはロープが取り付けられてる。


●間違ってばかり

 滝の上部まで行くと、踏み後が幾つかあって、ルートが良くわからない、岩の間に踏み後があるので行ってみたが、直ぐに行き詰まってしまった。


露岩に付けられたザイル この先に行ってしまう

 エアリアマップで見ても、良く解らない、ガイドブックの概念図のコピーを持ってこなかったのが悔やまれる、戻ってあたりを良く見ると、滝に沿った方向にテープがある、間違える人がいると踏み後が出来て、さらに間違える人が増える、悪循環である。


 沢に沿った登山道は落ち葉で埋まっていて踏み後が見えず、ルートが解りずらい、気がつくとはずしていることがたびたびある。


登山道の紅葉 大きな岩の右を登る

 大きな岩の右側を登って行くと、まもなく双子岩との分岐に出る、ここで一休みして大岩方面に行くと、さらに落ち葉が深くなり、うっかりすると、沢に落ちてしまいそうだ、ストックで落ち葉を掻き分けながら登ると、道標のある分岐に出て、ここから、沢の本流を離れるようだ、昔は作業小屋があったようだが、今では何も無い。


●沢から尾根に

 道標に沿って左の沢に進むと、両側に尾根があり、左の尾根に赤テープがある、沢から尾根に上るので、かなりの急登で踏み後がはっきりしない、歩きやすそうな所を適当に登り、ふと反対側の尾根を見ると、明瞭な道が付けられているのが解る。


 またもや道をはずしてしまったかと思ったが、所々にテープがあるし、尾根に向かっている、今更下って向こう側を登るのも大変なので、このまま登ることにする。


 尾根に登りあげると左側に大きな岩峰が見える、位置からみて碧岩のようだ、杉林に面した尾根は踏後がしっかりしていて、作業道なのか、杉林の中に下る踏後が沢山有る。


碧岩 急登の尾根

 この尾根はかなりの急登で、このまま登ると碧岩に登るのが先になってしまうのかと思いながら登っていくと、大きな岩のある鞍部のような所に着いた。


●まずは碧岩に

 一休みして、岩の右側を行くと穴の開いたような岩があり、その右側を登るとザイルとタイガーロープの下がった岩場が見えたので、碧岩に間違いないようだ。


 ストックをザックに取り付けて、岩場のザイルを登る、タイガーロープを取り付けた木の根はだいぶ弱っているようだ、振り返ると大岩が良く見える、さらにもう一本のロープを登って少し行くと、碧岩の山頂に出た。


碧岩のザイル 碧岩山頂

●展望は抜群

 独立峰なので、展望は抜群だ、北側には、昔登った山々が並ぶ、写真を撮って、無線機のスイッチを入れるが、思ったとうり、飛びは悪い、1200MHzはCQを出すが不発、430MHzでは安中市の局が取ってくれたが、こちらの信号が弱く、初心者なのか、レポートももらえない、こちらには59で入っているのに。


 栃木県に移動していた、KさんのCQに応答して、41のレポートがもらえたので、よしとして、碧岩を下ることにする。


 碧岩を下り大岩方面に行くと、壊れた道標がある、手前にバリケードがあるので、碧岩には、あまり登ってほしくないようだ。


大岩の登山道? 振り返れば登って来た岩峰が

 大岩の岩場は手がかり足がかりは良いものの、高度感がすごい、風が強いときには絶対に登りたくない山だ、下を見ないように慎重に登り、何とか山頂に立つ、東の方に行ってみると、鹿岳や四ツ又山の展望が良い、四ツ又山の手前に見える岩峰は黒滝山の幕岩か。


鹿岳、四ツ又山 大岩山頂

経塚山、立岩 碧岩

●碧岩に登山者が

 時間があるので、430MHzの4エレを組み立てて、昼食にする、話し声が聞こえたような気がしたので下を見たが、登山者が登って来る気配は無い、山頂標識の前にアンテナを立ててしまったので、登山者が来たらまずいなと思っていたら、都合の良い事に、碧岩の方に登っているようだ。


 こちらから碧岩を見ても、自分がどこを登ったのか解らなかったが、左側の稜線に取り付いている登山者がいるので、ルートが有るのが解る、あんなところがよく登れるものだと感心してしまう。


 無線の方は、桐生市の局長さんが交信してくれて、展望も十分堪能したので、下山することにする、この岩場の下りが、一番の難所のような気がする、後ろ向きになって慎重に三点確保で無事下り終えた。


 碧岩を登っていた登山者が、こちらに向かっているようだが、私のほうが早く、すれ違う事は無かった。


 下りは登るときに見えた反対側の尾根を下ってみたが、こちらも途中から急になって、結構大変で、登るほうが楽な気もする。


 落ち葉の多い登山道は、下りも大変で、ストックで落ち
 葉を掻き分けながらルートを探して下った。


落ち葉に埋もれる

●記録

 駐車場 7:20 -(0:24)- 7:44 三段の滝 -(0:34)- 8:18 二子岩分岐 8:28 -(0:36)- 9:04 大きな岩 9:10 -(0:18)- 9:28 碧岩


 10:20 -(0:38)- 10:58 大岩 11:52 -(0:43)- 12:35 合流 12:41 -(0:57)- 13:38 駐車場