瑞牆山
みずがきやま
登山日2010年
8月14日
標高2230m
山梨県北杜市
  瑞垣山

●今年のお盆は瑞牆山

 例年お盆休みは八ヶ岳方面に出かけていた、八ヶ岳連峰の主だった山は登ったので、今年は瑞牆山に出かけることにした。


 休みに入ったが、台風のせいで、お天気が良くない。


 天気予報では、曇りだが暑くなるという事なので、好天になることを期待して土曜日の14日に出かけることにした。


 朝4時に起きて、支度をして出かける、いつものように、上信越道で下仁田まで行き、国道254号から141号に入るが、お天気が良くない。


 以前調べておいた、141号の市場から川上村方面に入る、小雨の中農家の人たちが作業をしている、この道は一番わかりやすいかと思ったが、またもや、 峠のように、つずらおれを下り、川上村の中心部に入ってしまう、西川に掛かる橋を通れば信州峠方面は近そうだが、良い道を探すのは難しい。


●天気は良くないがとりあえず出発

 瑞牆山荘の駐車場に着くと、すでに沢山の車が駐車していた。


 曇りの天気など気にも留めず、支度をして出かけていく登山者に勇気づけられて、私も支度をして、行ってみることにする。


 駐車場の瑞牆山の案内板のある所に行ってみると、そこから登山道へ続く近道が付けられていた。


 樹林帯の中の登山道を登って行くと、単独行の男性がどんどん登っていった、小さな男の子を連れた若いカップルを、追い越して、登山道を登ると、男女不詳の若い人が、すごい速さで追い越していった。


 この雰囲気は男体山の登り口に似ている、などと思いながらひたすら歩く。


 富士見平はそのまま通過して登っていくと、雨が降ってきた。


 登山道は昨夜来の雨でぬれているが、樹林帯のおかげで、体はそれほどぬれる事も無い、ザックカバーだけ付けて登ることにする。


 この先道はぐんぐん下って行き、途中若いカップルを追い越して下って行くと、沢音が聞こえてくる、樹林越しに大ヤスリ岩が霧の中に見える。


 沢を渡るとベンチのある大きな岩の所に出る、岩の脇の階段を登ると、登山道は沢に沿って付けられていて滑りやすい急登だ。


●登山道は岩場の急登

 階段や、ザイルなどが付けられた道を登り、登山道が沢から離れるところで、休憩していると、途中で追い越した、若いカップルが、楽しそうに話しながら、登って行った。


 この先からが本当の急登の始まりで、岩がぬれていて、滑りやすい、登山道は広くて、どこでも歩けるが、なるべく歩きやすい所を探しながら歩く、苦しいのぼりが続く。


 富士見平で休んでいたのか、登山口で元気良く登っていった単独行の登山者が追いついてきてあっという間に見えなくなった。


山頂から大ヤスリ岩 瑞牆山山頂

 大ヤスリ岩の基部を通過して、一組の登山者を追い越し、右へ大きく回りこむと、ひと登りで瑞牆山山頂に飛び出した。


●山頂は狭い岩場、高度感がすごい

 山頂は東西に長く20名くらいの登山者が思い思いに休んでいた、雨はやんでいて風が少しあり寒いくらいだ、展望は東の方に金峰山、北に小川山が、霧にかすんで見えるだけで、八ヶ岳方面は完全に雲の中で、全く見えない。


 山頂西側のはずれにザックを下ろし、一息入れる、遠くが見えないので、方向が判らない、とりあえず1200MHzでCQを出すが、不発、430MHzで3局ほどQSOできた。


 スープ春雨とおにぎりで、お腹を満たし、写真を撮っていたら、登山口で追い越した、小さな子を連れたカップルが、お父さんの背負子に子供を乗せて、登って来た。


 山頂で子供を下ろしたが、好奇心旺盛の男の子、どこへでも行ってしまうので、切り立つ断崖の山頂は危なそうだ。


 中高年の登山者が”ぼく偉いね”と声をかけている、お父さんはハーネスを持って来ればよかったとつぶやいていた。


 下山に掛かるが、流石に百名山、後から後から登山者が登ってくる、富士見平に戻って一息入れてから、時間が在るので、金峰山方面の様子見に出かけてみる。


●金峰山方面を偵察

 瑞牆山に登った後なので、少しの登りでも、息が上がってしまい、ペースが上がらない、一時間位い歩いたが、下ってくる人が5名くらい、静かな山域である。


 歩き始めるとすぐに、朝出発して追い越していった、男女不詳に見えた登山者が下りてきた、金峰山に行ってきたのだろう、若い男の人だった。


 1時くらいまで歩いて戻ろうと思っていたが、斜面が緩やかになって来ると、大日小屋が見えるくらいまでと気が変わってきた、そんな時に、鷹見岩の案内板があったので、行って見ることにする。


 ルートはしっかりしているが、辺りは、濡れた石楠花のトンネルで、気持ちが悪い、倒木をくぐったりしながら、登って行くと、岩の基部に着いた、木の枝を二本の針金で縛った足場がある、それをつたって登ると、三角点のある、展望台に飛び出した。


鷹見岩の上で 倒木に驚く

 金峰山は雲の中だが、北側の飯盛山の陰に瑞牆山の岩峰が少し見える、近くにはトツコ岩や、大日岩と思われる岩峰が並んでいて、晴れていれば、すばらしい展望と思われる。


●倒木に驚く

 写真を撮って、早々に下ることにする。


 登山道に合流する手前で、木が倒れる轟音が響きわたった、熊でも居るのかと思ったが、登山道脇の、枯れた木が偶然折れたようだった。


 登山道が倒木のすぐ脇を通過するので、怖かったが、脇を歩いているときに倒れなかったのは幸いというべきか。


 富士見平に下りる道に戻ると、若い女性二人に男性一人、キャンプ用の大きなザックのパーテーが前を歩いていた、あまり早くないので追い越して、駐車場目指してひたすら歩き続けた。


●記録

 瑞牆山荘駐車場 7:30 -(0:40)- 8:10 富士見平 -(0:40)- 8:50 休憩 8:58 -(0:55)- 9:53 瑞牆山山頂10:53 -(1:20)- 12:13


 富士見平 12:24 -(0:56)- 13:20 鷹見岩 13:30 -(1:07)- 14:37 駐車場