裏妙義 丁須ノ頭
ちょうすのかしら
登山日2009年
9月13日
群馬県安中市
  丁須ノ頭

●表妙義縦走の訓練のため裏妙義へ

 表妙義を縦走するにあたって、長い鎖場で疲れてしまった時に体を確保できるようなものが欲しかったので、伊勢崎の山用品の店に行ってみた。


 店員に相談したら、カラビナ3個をザイルで繋いだ、安全帯を作ってくれた。


 使い心地をみるのと訓練を兼ねて裏妙義の丁須ノ頭に登ることにする、丁須ノ頭はかつて国民宿舎の方から登った事 があるので今回は鍵沢コースを登って御岳コースを下るつもりで来た。


 前日パソコンの再インストールで寝るのが遅くなってしまい、家を出るのが8:00を過ぎてしまった。


 麻苧瀧不動尊の駐車場に車を停めて支度をする、買っておいたハーネスを腰に付け安全帯も忘れずにザックに入れる。


 釣り橋を渡って右に行き鍵沢コースの登山道に入る、夏草が気持ち悪い、スパッツをもってくるのを忘れてしまった地図にはヒルに注意とあるので気になる。


安全帯 第二不動滝

 急登が終わると沢に沿って登る途中滑りやすいところや、洪水で荒れたところ落ち葉に覆われた嫌な感じの所など ルートを探しながら歩く。


 第二不動滝に着いて一休み写真を撮る。


 滝の脇に沢が流れているところが登山道になっていて、大きな岩が積み重なったようなところがある。


●ヒルに吸われる

 湿った所を歩いたので裾を調べる、靴下に小さな茶色の枝のような物がくっ付いている、良く見ると動いている ”ヒルだ”かき落とすと靴の中へ落ちてしまう、すぐに靴ひもを解いて靴を脱いでヒルを落とす。


 せっかくなので写真を撮ろうと落ちたあたりを見たが、土の色と同じで解らないしばらく探したが、全くわからない。


 そもそも何処にいたのか、木の枝や草などにたかってあたまをもたげて動物が通るのを待っていたのか、以後草や木の葉などの有る所を歩くと気になって仕方がない。


この辺りで蛭に吸われる 鎖場

 先へ進むとまた急登になって鎖が現れる、用意してきた安全帯の真ん中のカラビナをハーネスに固定鎖を登る。


 試しに、カラビナを鎖に掛けてぶらさがってみると休むのには快適だ、架け替えように二本のザイルが付けてあるが 一本でも十分実用になる。


●丁須ノ頭へ

 やがてV字状のコルのような所に登り上げ、正面に妙義の山並みが見える、右に行くと鎖があり昔来た見覚えのある岩場があり、上りあげると東側に懐かしい丁須ノ頭が現れた。


丁須ノ頭 5月に登った山急山

 写真を撮って丁須岩へ行くと登山者が一人いてしばらくして御岳コースからもう一人の登山者が登って来た。


 山頂は穏やかな天気で思ったよりも涼しく楽しい時を過ごす事が出来た。


 先にいた登山者は私より先に鍵沢コースを登ったようでやはりヒルにやられて、血だらけになって参ったと言っていた。


 しばらくしてこの人は先に御岳コースを下って行った、残った人は昔無線をやっていたということで話が弾んでしまった。


 無線の方は御荷鉾山移動のHさんと交信出来たので私も出発することにする。


 御岳コースは痩せた尾根が続き、大方のピークを丁寧になぞって楽しませてくれるルートになっている、エアリアマップに 「ふられやすい鎖場」とあるがどうに振られるのかと思ったら岩場が狭く本当に振られてしまった。


●御岳山頂へ

ふられやすい鎖場 御岳山頂

 御岳山頂ではラッキーなことに渡良瀬遊水地へ移動している局のCQ聞こえ交信とカード交換が出来てしまった。


 御岳から下っていくと基部が大きくえぐれている巨大な岩があって、そのえぐれた所に鎖が付けられていた、ここを通っている時に地震でもきたら生きた心地がしないのではと思いながら写真など撮りながら下っていくと横川から赤城山の展望が素晴らしい。


 さらに下ると樹林帯の中から、ガサガサ音がする動物でも居るのかと思ったら先に下山していった人だった。


 追い付いたら御岳の下あたりでルートをはずして下ってしまい、登り返したので一時間もロスをしてしまったと非常に疲れた様子であった。


基部がえぐれた岩

●登山道にマムシが

 このあと暫くは快適な登山道で下っていくと70cm位の茶色の蛇が居た、レピーターの常連の安中の局が 妙義はマムシがいるから気を付けるようにとのQSPをもらったが、マムシがどんな蛇なのか知らないので写真に収めてきた。


 家に帰ってNETで調べたらマムシに間違いないようだ。


 急いで歩いていて踏んだりして噛まれたらちょっと面倒な事に成りそうである。


マムシ
マムシ

●麻苧ノ滝の上に

 さらに下ると横川がよく見えるザンゲ岩と思われる岩場があった、鉄道文化村が箱庭のように見える。


 やがて沢の流れる音が聞こえてくると麻苧ノ滝の上の最後の鎖場で、聞いていた通りに悪いところだ、麻苧ノ滝へ寄って最後の鎖場で泥が付いた手を洗って駐車場に戻った。


鉄道文化村

 距離の割には時間の掛かるコースでした。


麻苧ノ滝 蛭に吸われた跡

 靴下の上から、ちょっと吸われただけなのに跡が残っていました。


●記録


駐車場 9:43 -(1:00)- 10:43 不動滝 10:52 -(1:13)- 12:05 丁須ノ頭 13:15 -(1:05)- 14:20 御岳 14:40 -(1:28)- 16:08 駐車場