谷川連峰縦走
登山日2009年 6月 7日
トマの耳(1963m)
オキの耳(1977m)
一ノ倉岳(1974m)
茂倉岳(1978m)
群馬県利根郡みなかみ町
新潟県南魚沼郡湯沢町
  天神尾根

●谷川岳は天気が悪い

 ここ何年か、五月の連休過ぎ入梅前の時期に、谷川岳方面に行っている、梅雨が明けると混みあう谷川岳も、この時期はまだあまり多くの人が来ない、雪解けが始まり花が沢山咲くのが何よりすばらしい。


 天気予報では晴れだったので谷川岳に向かう、始発のゴンドラで天神平へ降りる、山頂は雲に覆われていて見えないが、 晴れて来る事を期待して登ることにする。


 登山道脇に、大好きなシラネアオイがひとかぶ咲いてる。


シラネアオイ 去年はここから雪渓が

●トマの耳へ

 登山道を登るにつれ霧が出てくる、時折雨もようで風も強い、残念ながら期待した天候は良くなりそうも無い、歩きなれた天神尾根を肩の広場まで来ると、残雪は去年の半分くらいで上の方まで地肌が見えている、今年は雪が少ないようだ。


 残雪の所でまで来ると、前を登っていた若い女性が、「雪が有るのでここから帰る」と言う、団体で来ていたのかと思ったら 一人のようだ、「山頂は目の前ですよせっかく来たのだから登ったら、雪は歩きやすいですよ」と言うと後から付いてきて、すぐに肩の小屋についた。


 そのまま「トマの耳」まで登る。


 霧の中誰もいない山頂、携帯のカメラのシャッターを押してあげると、山頂まで来られたのが嬉しかったようで、女性は喜 んで肩の小屋の方へ下っていった。


トマの耳 ハクサンイチゲ

●オキの耳へ

 トマの耳を下り「オキの耳」へ向かう、あいかわらず雨模様で風もある、ハクサンイチゲが沢山咲いている。


 霧の中先へ急ぐ岩場がぬれていてすべるので何時もより慎重に歩く、オキの耳では団体さんが休んでいた。


霧の中2名の登山者が下って行く シラネアオイ

●一ノ倉岳へ

 この先晴れていればすばらしい展望だがあいにくの天気で何も見えない、一ノ倉岳の登りで馬蹄型縦走の帰りなのか、数名の登山者とすれ違うその後2名の登山者が霧の中から現れる、中芝新道を登って来たという。


 こんな天気でも登ってくる登山者が居るもので、一名の登山者が追い越していった。


 笹藪の中にシラネアオイが沢山咲いている急登を登り、「一ノ倉岳」山頂に着く、霧深くなり、強風と雨で何も見えない。


 カッパを着て430MHzでモービル局と交信する、また2名の登山者が登ってくる、私も「茂倉岳」へ向かうことにする。


霧の一ノ倉岳山頂 雪渓

●雪渓にトレースが無い

 一ノ倉岳から下る雪渓に出ると霧の中踏み跡が薄い、右の谷に下るトレースは、すれ違った中芝新道から登って来た登山者が付けたのモノか、晴れていれば何でもない所でも霧で先が見えないと不安になる。


 以前来た時の記憶を頼りに踏み後の無い 雪渓の上をまっすぐ進むと夏道が出てきて、脇にはハクサンイチゲが沢山咲い ている。


 すぐに茂倉岳の山頂に到着した。


鮮やかなツツジの花 茂倉新道

 無線は430MHzで一局交信する、晴れていれば、少しはのんびりしたいところだが簡単に食事をして土樽を目指して下山にかかる 、木の根が張り出した茂倉新道は歩きにくい、そして何よりも長い、ただひたすら下る花だけが今日のご褒美だった。


●土樽から電車で土合へ

土樽駅 土合駅のトンネル

 一日歩いた道のりも電車で10分疲れた足で、土合駅の下りホームへ降りる、トンネルを少しだけ見てきた。


●記録

 天神平 7:30 -(2:03)- 9:33 オキの耳 -(1:05)- 10:38 一ノ倉岳 10:45 -(0:30)- 11:15 茂倉岳 11:40 -(3:20)- 15:00 -


 土樽駅 15:21 -(0:10)- 15:31 土合駅