茂来山
もらいさん
登山日2008年
11月8日
標高1718m
南佐久郡佐久穂町
  茂来山山頂

●間違いだらけの「茂来山」

 先月はまともな山歩きをしていない、秋に成って登るのに良さそうな山を探すと、茂来山が良さそうだ。


 簡単に登れるだろうと、事前の調査もせず、エアリアマップを頼りにでかけてみる。


 ナビ任せで国道299号線に入り、佐久町の平川原で登山道に行く道を探すが、手前に行く道が有ったのにもかかわらず、採石場に入ってしまう、働いている人に聞くと、先の四方原林道に登山口があるらしい。


 採石場を抜けると、四方原林道に入れたが、まっすぐ登ると工事中で通行止めだ、夏の台風で土砂崩れになっていまい、復旧工事をしているようだ。


四方原林道この先工事中 林道から登山道?へ

●最大の間違い

 先に行けないので、林道を下ると左に橋がある、橋の名前は「霧久保橋」脇に「茂来山」の道標ある。


 茂来山に登るのには「霧久保橋」を渡って行くとあったような気がしたので、工事の手前、霧久保沢に沿った林道脇の広場に車を停めて、この橋を渡って行こうと決める。


 車を停めて支度をして、林道を戻って「霧久保橋」を渡り、先に行くと左に広い道が有るのでこれを登る。


 よしよしエアリヤマップのルートに似ているぞ、と思いながら登っていくが、ふみ跡が全く無い。


ふみ跡が無くなる

 おかしいと思いつつも林道をつめると、ついに林道はなくなってしまうが、左右に尾根がある、昔の炭焼き釜の跡なども有る、尾根に乗れば道があると期待して、先に進むことにする。


●登山道に出ない

 藪を適当に登り、尾根に乗るとそこそこの踏み跡がある、尾根を行くとピークには標石などある。


 地形図と高度から判断して、南に見えるピークが「茂来山」山頂と思い、さらに尾根を西にたどる。


1295m峰の標石

 なかなか登山道に出ないので不安になるが、そのまま尾根を登ると、登山道に飛び出した。


 丁度下ってくる登山者がいたので、聞いてみたら「真木沢」からの登山道との事だった。


 こちらの道はエアリアマップ「西上州・妙義」からは、はみ出していて、記載が無い、偶然にも、登山道が有ったから良かったが、この道が無かったら、さらに藪を漕いで山頂を目指すか、どこかであきらめて、来た所を戻るかで、あまり良い判断ではなかった。


 登山道は急登に成っていて、登って行くと、「こぶ太郎」からの合流あった。


 山頂直下の木の枝に氷りが付いた霧氷があり、とにかく寒い。


●山頂に着く

霧氷 八ヶ岳

 茂来山山頂に着くと、曇り空の下ではあるが、360度の展望がある、雪で少し白くなった「赤岳」が見えて、懐かしい。


茂来山山頂 西上州、荒船山

 何時ものようにラーメンとおにぎり、寒い所では暖かいラーメンがうまい、無線は430MHzで2局。


●下山

分岐 朽ちた木から新しい木が

 寒くてのんびりする気にもならないので、早々に下山する、下り始めると直ぐに、登ろうと思っていた登山道との分岐があって、そちらに行く、直下の落葉した森は、初めて見る光景だ、朽ちた木の脇から新しい木が伸びている、倒れた木は朽ちて無くなっているので、ずいぶん前に倒れてしまったようだ。


●「こぶ太郎」

こぶ太郎 大きなこぶ

 下って行くと「こぶ太郎」がある、林野庁が作った立派な看板があり、なかなか興味深い。


 下の方は紅葉が美しく、写真を撮りながら、のんびりと下る、リスらしき動物が、林道を横切る。


林道 紅葉

●正しい道

 「霧久保橋」を渡ると、林道終点の登山口に着いた、案内板をみると登山道の全貌が判ってくる、工事現場の脇を登っていれば何でも無かった。


茂来山登山口の案内板

 以前から工事には何度か苦い思いをさせられている、事前の調査の不足を痛感させられた、「反省」


 「真木沢」からの登山道がなかったらどうなっていたか。


●記録

 駐車場 9:30 -(1:20)- 10:50 1295m峰 -(1:05)- 11:55 山頂 13:00 -(0:39)- 13:39 「こぶ太郎」 -(0:50)- 14:29 駐車場