谷川連峰
「オジカ沢の頭」で撤退
標高1890m
登山日2006年 6月 4日
新潟県南魚沼郡湯沢町
  オジカ沢の頭

●今年の山は雪が多い

 谷川岳に登り、万太郎山まで行って、吾策新道を下って、土樽に降りようと計画して出かけた。


 始発のゴンドラで天神平に降りる、今年は雪が多く、夏道が全くわからない、以前に登った時の記憶を頼りに、雪の中を登るが、踏み後は全く無くて、ルートがわからない、万太郎山に行って3時20分くらいの電車に乗るためには、少なくとも、9時くらいには肩の小屋に着きたい、気ばかりあせって、登るが体力を消耗するばかりで、ルートは解らないし、尾根を下り始めてしまう。


 もう少し西の方だったと思うので、すこし登って、西に行くと、木道が出てきた、雪に埋もれた木道を越えて下っていたようだ。


 雪の多い登山道を登ると、熊穴沢避難小屋に着く、休むまもなく、天神尾根を登る。


肩の広場の雪渓 俎ー山稜

 肩の広場の雪渓に着いたが、時はすでに9時半に近い。


雪渓を登る オジカ沢の頭

 肩の小屋に着いたら、10時近い、今から万太郎山経由で、土樽に下るのでは、とても間に合いそうに無い。


肩の小屋から ハクサンイチゲ

 ここから先の尾根はいまだ行ったことが無いので、休憩してから、オジカ沢の頭に向かう、ハクサンイチゲにハクサンコザクラが沢山咲いている、しばらく行って振り返ると、肩の広場の雪渓に沢山の人が取り付いているのが見える。


ハクサンコザクラ シラネアオイ

 シラネアオイも咲いている、はるか下のほうには湯沢の町も見えてきた、オジカ沢の頭に着くと、時間はすでに11時に成ってしまった。


肩の広場 万太郎山

●万太郎山経由で、は諦める

 登山道先には、万太郎山から、仙ノ倉山、平標山への稜線が見える、オジカ沢ノ頭から万太郎山まで2時間はかかるので土樽 3:20 は到底間に合わない、今回は、ここから、谷川岳に戻ることに決めて、まずは、無線運用を行う事にする。


 無線は430MHzで1局、1200MHzで2局交信出来た、無線をしていると、直径が1cm以上もある大きなてんとう虫がまとわり着いてきて、参った。


 山頂にいると、一人の女性の登山者が、登って来た、山仲間とのスケジュールが、合わなくて、それでもどうしても平標山までの縦走をしたかったので、一人で来てしまったと言っていた、今夜はこの先の避難小屋に泊まるらしい、山に登りたい願望は一人で歩く不安をにも勝るようだ。


 そんな話をした後、女性は元気に、万太郎山方面に下っていった。


 無線も出来たし、花も見られたので、縦走は来年の課題として、谷川岳方面に戻ることにする。


肩の小屋 雲海に浮かぶ白毛門

●雲海の中を下る

 肩の小屋まで戻ると、沢山の登山者が休んでいた、帰りは西黒尾根を降りることにする、肩の広場を回り込むと、雲海の上に白毛門が見えていた、見上げると、トマの耳に何名かの登山者がいた。


トマの耳 雪渓を下る

 雪渓を踏み抜かないように、注意深く下り、長い長い、西黒尾根を土合へ下った。


 2006年 6月 foxtrot