計画変更で守門岳

守門岳(スモンダケ)(袴岳)


標高1537m


登山日1998年 7月26日


北魚沼郡入広瀬村、守門村、南蒲原郡下田村



●苗場山に登りたい

 今年はぜひとも「苗場山」に登りたいと思っていた。


 梅雨明けをねらって、7月25日か26日にと思っていたが、25日は曇り雨という天気予報なので中止したが、26日も天気は思わしくない、でもインターネットで調べると新潟方面は晴れとの予報なので、出かけてみることにした、それにしても今年の梅雨は何時になったら明けるのか。


 というわけで、7月26日、3時半ごろ家を出発する、前橋あたりではかなり強い雨が降っていたが、渋川では小雨になり、沼田あたりでは完全に雨は上がり、期待が持てそうだ。


 ところが、三国峠を登るとまた雨が降ってきた、トンネルを抜けると、空は明るくなったが、小雨の状態である。


 苗場を過ぎて三俣スキー場の駐車場の広場に入って、同行のSさんと、相談する。


 「和田小屋」に行く林道に入ってみたが、あいかわらず雨が降っていて、合羽は必需品のようだ、せっかく「苗場山」に登るのなら、やはり良い天気の日に登りたい。


●計画変更守門岳へ

 こんな事も有ろうかと、実は「越後三山」のエアリアマップをもってきていた、しかし新潟県の山は簡単に登れそうな山がない。


 「山と無線」でハムフェアの為のビデオ撮影で「守門岳」に登っていたが、どんな所か興味があった。


 Sさんと相談し、すこし遠いが行ってみることにした、幸い新潟方面は晴れていて雨の心配は無さそうだ。


 久しぶりに通る国道17号だが、「巻機山」「八海山」「駒ヶ岳」などが美しい、「八海山」はスキーで何度か行っているが、その頃は山に興味はなく意識して見たことはなかったが、六日町辺りから見ると、八海山スキー場のゲレンデも確認でき、あの素晴らしいダウンヒルをまた滑ってみたいという思いがこみ上げてくる。


●登山口を探す

 小出から17号を離れ国道252号で会津若松方面へ向かう、守門村で国道290号に入る、右に「守門岳」とおぼしき山を見ながら走る。


 目指す登山口は「二分」という所らしい、「一分」と書かれた標識のある道が右に有ったが、そのまま直進すると、道は栃尾市に入って、下ってしまう。


 「一分」の先が「二分」なのかと思い引き返すことにした、トンネルを抜けて、しばらく戻ると、道路左に600m先「二分」と書かれた立派な標識がある、ところが標識のある所にも左に入る道があり「守門岳」と書かれた看板が標識の柱に取り付けて有る、600m先の道を行くのが本当なのかもしれないが、「守門岳」と書かれて有る以上、この道を入っても行けるようにも解釈できる。


中間点から滝を見る

 その道を入ってみたら、またもや道は下ってしまい、トンネルの先で前の道に出てしまった、安易に計画を変更するとろくな事は無い。


 どうやらこの道はトンネルが出来る前の旧道のようだ、また戻って、600m先の道に行くと、曲がり角に小さな「守門岳」の道標が有った。


 猿倉橋の登山口に着くと、舗装された駐車場には10数台の車が停められていた、橋の袂の林道を入るとすぐに急登の登山道が上に続いている、陽射しは強いが、樹林帯なので助かる、風がさわやかだ。


 登山道は急登の連続で、やがて水場を過ぎる、さらに両側の切れた尾根を登ると、中間点と書かれた道標のある岩場の見晴らし台に出た、目指す「守門岳」が正面の遠くに見える、右手先には滝が見える。


中間点で休むSさん

 しばし休息の後、先を目指す、陽射しが熱い、そして相変わらずの急登だ。


 Sさんのピッチが上がらない、最近すこし山からとうざかっているせいか、暑さのせいか、かなり苦しそうだ。


 「先に行ってくれ」という言葉に甘えさせていただいて、一人先を目指す、急登の登山道をひたすら登る、幾らか登りが緩くなったと思ったら、「大岳」との分岐になった、迷わず「守門岳」方面に向かうとすぐに木道のある「青雲岳」に出る。


●青雲岳

青雲岳(アオクモダケ)

 草原状の広場には、沢山の登山者が休んでいる、花らしい花が無いのが残念だ。


 さらに一旦下って、登り上げると、念願の「守門岳」(袴岳)の山頂に出た、山頂には鐘と石の祠が2つと、三角点が有った。


 数名の登山者が休んでいる、展望は360度遮る物も無くなかなか素晴らしい、南側すぐ近くに「浅草岳」がある、その先の高い山は雲の中だ、山頂から佐渡ヶ島が見えるという事だが、どれがそうなのか解らない、地図を広げて同定している人がいるので聞いてみると、北側ふたつつながって見える山が、「弥彦山」でその向こうに霞んで見える山々が佐渡ヶ島で東に離れて見えるのが、栗島との事であった。


守門岳山頂から浅草岳 守門岳山頂から青雲岳方面かすかに見えるのは弥彦山

 あまりにも近くに見えるのに驚かされる、海と空の区別がつかないせいもあるが、「守門岳」から見える佐渡ヶ島はまるで陸続きのような近さに見える。


 飯豊連峰の種蒔山に登っている局と交信してして、早々に山頂を後にした。


●記録

 登山口 8:05 -(2:10)- 10:15 見晴らし台 10:25 -(1:35)- 12:00 大岳分岐 -(0:29)- 12:29 守門岳山頂


 13:08 -(2:28)- 15:36 駐車場


1998年 7月 foxtrot