西黒尾根から谷川岳

 
トマの耳(1963m)
オキの耳(1977m)
一ノ倉岳(1974m)
(イチノクラダケ)
茂倉岳(1978m)
(シゲクラダケ)
登山日1998年 6月21日
水上町、湯沢町
  トマの耳山頂で

●梅雨のなか休みは

 梅雨時の晴れ間は空気が澄んで絶好の山日和になると聞いていた、6月20日は風が強いものの、丁度そんな天気であった。


 21日も何とか持ちそうなので、谷川連峰へでもと思い、地図を検討し、西黒尾根から「谷川岳」へ登ることにした。


 ロープーウェイ駅下の広い駐車場に車を停め、仕度をして歩き始める、驚いたことにロープーウェイ駅正面の駐車場には大きな立体駐車場が建てられている、谷川岳は観光開発が盛んなようである。


 登山指導センターを過ぎて車道を登って行くと左に西黒尾根登山口の道標が有った、駅から上の道に入るのは初めてである。


 登山道は連日の雨の為か泥濘で滑りやすい、その滑りやすい急登を登る、樹林帯ではあるが葉っぱが濡れてないので助かる。


 湯檜曽川の瀬音を聞きながら展望の無い樹林帯をひたすら登る、時折木の葉越しにマチガ沢の岩壁が見える、一時間ほど歩いたところで小休止、大福などをほうばって、またひたすらの登りだ、「谷川岳」にしてはすいていて、前にも後ろにも人気は無い。


 樹林帯から飛び出したらラクダの背だ、若い男女のグループが楽しそうに鎖場を登っている、失礼して先に行かせてもらう。


マチガ沢 天神平

 マチガ沢や天神平の展望が開ける、素晴らしい展望なので数枚写真を撮る。


 上を見ると多くの登山者が急登の斜面に取り付いている、厳剛新道との合流を過ぎてさらに登る、陽射しが強いとかなり辛そうな尾根だが、空は厚い雲に覆われていてむしろ有り難い、曇っているもののガスが出ていないので展望も良い、天神平らを見おろす斜面で小休止、レピーターで伊勢崎のおなじみの無線局と、交信して肩の広場を目指し岩場の急登をひたすら登る。


白毛門、笠ヶ岳 オジカ沢の頭から俎ー山稜

●谷川岳山頂

 肩の広場には沢山の登山者が休んでいた、一息ついてから、「トマの耳」に登る、毎日雨量計の観測をしている人が、シラネアオイが咲いていると言うので、探してみる、「トマの耳」の南斜面に青い花が二株程有るが、近ずけないので良く解らない、山頂では1200MHzで深谷市の局と交信、記念写真を撮って「オキの耳」に向かう。


 「オキの耳」では、以前に登ったときには無かった山頂標識の前で記念撮影して稜線を「一ノ倉岳」方面に向かう、ドウダン、イワカガミ、ハクサンイチゲなど、沢山の花が咲き誇っている。


オキの耳山頂 トマの耳には沢山の登山者がいる

 「オジカ沢ノ頭」から「万太郎山」「仙ノ倉山」に続く稜線が素晴らしい、いつまでも見ていたい光景だ。


 足元から一直線に1000mも切れ落ちている「一ノ倉沢」も圧巻だ、岩壁に取り付いているクライマーもいるようだ、見ていると吸い込まれそうな光景なので、早々に歩き始める。


湯檜曽川を見下ろす 一ノ倉の岩壁

ノゾキから

●一ノ倉沢

 湯檜曽川を挟んで対岸には、「朝日岳」、「笠ヶ岳」、「白毛門」が目の前だ、双眼鏡で覗くと登山者も確認出来る。


 きつい登りをやっと登り切って「一ノ倉岳」山頂に立つ、ここまでで戻ろうと思っていたが、山頂はあまり面白くない、地図で見ると「茂倉岳」まで20分とあるので、そこで休む事にしてまた歩き始める。


 なだらかな登山道を下って登り返すとすぐに「茂倉岳」山頂に着いた。

茂倉岳山頂

●茂倉まで足をのばす

 山頂からは土樽の関越道が見えている、正に360度の展望だ、とがった「大源太山」の向こうには「巻機山」も見える。


 いつものように山頂からは1200MHzで嬬恋村、北本市、日野市の局と交信し、天神平までの長い長い道のりを下った。


 今度来るときはJRの時刻表を調べて土樽へ下ってみたいものだ。


 やはり梅雨の晴れ間の谷川連峰は最高であった。

















●記録

 駐車場 6:50 -(3:09)- 9:59 肩の広場 10:12 -(0:06)- 10:18 トマの耳 -(1:35)- 11:53 一ノ倉岳


 -(0:16)- 12:09 茂倉岳 -(3:41)- 15:50 天神平


1998年 6月 foxtrot