念願叶った白砂山

 
白砂山(シラスナヤマ)
標高2140m
山ノ内町、六合村、湯沢町
登山日1997年 8月16日
  白砂山山頂で

●なかなか実現できない

 7月からローカル各局と「白砂山」行きを計画していたが、台風や、夕立などでなかなか実現に至らなかった。


 8月16日、お天気はお世辞にも良いとはいえないが、この期を逃してはまた何時登れるかわからないので、JG1A** Nさん、JL1H** Sさんと供に「白砂山」行きが決行の運びとなった。


 朝?2時頃起きだし出発の準備をする、遊びだとこんな時間でも起きられるものだ。


 430MHzで連絡を取りつつ野反湖をめざす、中之条あたりでは雨が降りだし、今日もダメかと不安がよぎる。


 野反湖湖畔の「白砂山」登山口に着くと、幸い雨は止んでいた、天気予報では、日中は晴れるということなので、早々に仕度をして歩き始める。


 歩き始めるといきなり下って「ハンノキ沢」を渡る、なるほど噂には聞いていたが、増水すると、とても渡れそうにない。


 沢を渡っていよいよ登りの始まりだ、健脚の Sさんが引っ張ってくれる、花に興味はあるが、少しも覚えられない私にとって、花をよく御存じの Nさんに名前を教えてもらいながら歩くのは楽しいものだ、樹林帯の中をひたすら歩く。


 一時間ほど歩いて、南側が開けたところで小休止するが、辺りはガスで展望は無い、樹林帯の道は何処までも続いている。


 水場への分岐の所は少し広くなっていて、テントが一張り張られベテラン登山家が、出発の準備をしていた。


 北の方を見ると、「八十三山」がキリの中にかすかに見える、上空には青空も出てきている。


 そこから少し登ると、木々の間から朝日が射し込み何とも美しい、「堂岩山」の山頂に近ずくと、キリが晴れて、樹林の間に「横手山」から始まる志賀高原の峰々が見える、「寺子屋山」から続く稜線には先日登った「岩菅山」だ、「裏岩菅山」「烏帽子岳」「笠法師山」と続いている、しかしそれも再びガスが上がってきて見えなくなってしまった。


●堂岩山

 「堂岩山」の山頂でしばし休憩の後、歩き始めると少し下ったところで、「八間山」からの道と合流する、この辺りより樹林帯が切れてはい松やシャクナゲなどの薮に覆われた道になった、薮の高さは背丈程もある所もあるが、露をふくんでいるため、あっという間に全身がずぶ濡れに成ってしまった。


 この先南側の斜面が開けたところでは、沢山の花が咲いている、Nさんから花の名前を教えてもらいながら登る。


●白砂山山頂

 ピークを二つほど越えて、最後の急登を登ると、やや緩やかな斜面の後、「白砂山」の山頂2140mに着くことが出来た。


 山頂からの展望は稜線より南側はガスに覆われているが、北側は青空で「沖ノ西沢ノ頭」から稜線ずたいに「佐武流山」が手に取るように見える。


白砂山の山頂から佐武流山

 峰々の間には苗場山も見える。

新潟側は晴れ、南側は曇り

 時折太陽の日差しが出て来ると暖かく、水が絞れそうなほど濡れた着物もいつのまにか乾いていた。


 冷やし狸うどんで腹を満たしてから、1200MHzでポータブル下水内郡でCQを出し、練馬区、春日部市、川越市、東松山、川口市、大宮市と、6局も交信してしまった、前日のバーベキュウの時に使ったバッテリーをそのまま持ってきたおかげで、QSOの途中で電池切れになってしまい大いにあわててしまった。


 帰りは景色や花など楽しみながらのんびりと下った。


●記録

 駐車場 4:56 -(0:25)- 5:21 地蔵峠 -(1:49)- 7:10 堂岩山 -(1:19)- 8:29 白砂山山頂 10:06 -(2:54)- 13:00 八間山分岐


 -(0:46)- 13:46 駐車場


1997年 8月 foxtrot